向井さんだと思って電話に出たら
相手が私だったので油断していたのか
とても驚いた様子の元夫
え…?まなつ…?
うん、私。
ど、どないした?
あれ…?向井は?!
更に元夫は言葉が吶り動揺が隠せない様子
そりゃそうです、
だって元夫の傍には…
彼女が居るでしょうからねイヒヒ…
今少し電話大丈夫?
お、おう、
あ、ちょっと待ってや、、
通話口を押さえ
この間があるということは…
ビンゴ
ですが、
電話だから
あちらの状況は見えないし詠めません
元夫が彼女に向かって
「🤫シーッ!」と言っているのか…
はたまた
あっちに行けと言わんばかりに
「シッシッ」とジェスチャーしているのか…
私の電話の内容を彼女に聞いてもらわなければ
元も子もないわけです
すると再び元夫が話しだしました
あ、ごめん、
ちょっと…後でかけ直していい?
私からの電話だと知った彼女が
「電話を切れ」とでも言ったのだと推測
私が踏んでいた通り
嫉妬深い元夫の彼女はやる気マンマン
直ぐにまたかけるから…
彼女が傍で電話を聞いていると確信した私。
そうはさせません
私も長く話す時間がないねん
え?
要件だけ伝えたいねんけど?
え…?あー…
切りたいのに切れないご様子
私が◯月◯日面会したいねんけど?
え!?面会!?
あっ…
予想外の私からの言葉を
焦って復唱してしまうおマヌケな元夫
実は話したいことがあって…
わざと気になるように仕向ける
えっとー…ちょっと待ってやー…
私と彼女の板挟み状態で動揺しまくる元夫
ここで一気に勝負に出ます
リオの専属栄養士の女性の事で
分かった事があるんやけど?
え…?なに?
わかったことって?
え?怖い怖い…なに?
尋常ではない焦り具合
だからその事について
話したいことがあるから面会宜しく。
あ、え?待って、
元夫は何か言いたげでしたが
話している途中で通話を強制終了
リオさんめちゃくちゃ動揺してたな
そうなるように仕組んだからね
おそらく今日か明日ぐらいに折り返しの電話が
リオからくると思うよ
彼女がいなくなってからか…
今頃彼女に
電話の内容を根掘り葉掘り聞かれてるやろうね
彼女にも電話の内容聞こえてたと思うで?
だってめっちゃ声デカかったよ、まなつちゃん
聞かせないと意味ないねんから
案の定、
その日の夜に元夫から電話がかかってきました