元夫の一言に
私は一瞬で冷や汗が出るのがわかりました。
向井、お前俺に話さなアカンことあるやろ？
その低い声と独特な話し方は、
元夫と繰り広げられてきた今までの修羅場の数々を
私に思い出させました。
「話さなアカンこと」ってなんですか？
オレがリオさんに「話さなアカンこと」
なんてないですよ？笑
元夫がカマをかけている可能性を踏んだのか
向井さんは落ち着いた様子で話していました
ですが次の瞬間、
妊娠してるやろ？
ここで、
核心を突く元夫の一言が出てきました。
なので
気づいていることがわかった場合のプランを
遂行することになりました
あれ？もう知ってたんですね？
なんで知ってるんですか？
俺が知らんとでも思ったか？
まぁ…
オレたちがリオさんに言う必要なんて
ないんでね、、
さっきの質問に答えてください？
なんで知ったんですか？
何年一緒におったと思ってる？笑
元旦に会った時からビビっときてたわ。
感じるモノがあった。
で、息子の言葉で確信したってこと。
元夫が妊娠に気づいていたら
変に隠さず事実を伝えることになっていました。
隠したら
元夫はまた息子を使うでしょうから
ここから向井さんは
警察に突き出す口実作りで
元夫を煽る作戦に出ます
言う必要はあるやろ？
俺の元嫁やで？ほんでお前は俺の後輩や。
仮に言ってたとして何になります？
もう関係ないですよね？
子どもらがおる限り、
俺は関係あるんや。
子どもたちはもう受け入れてくれてますよ。
それは子どもらがお前らに気ぃ遣ってるだけ、
本心じゃない。
それはリオさんがそう思いたいだけでしょ？
実際は違う。
マヂでありえんわ、
子どもおって、更に別の男との子ども作るとか
いまおる子どもらが可哀想やと思わんのか？
「え？は？
お前がそれを言う？」
「こっちが何にも知らん思って
好き放題言いやがって？おんコラ
調子こいとったらお前の女のこと
洗い浚いぶち撒けたんぞ？ワレ？」
」怒りで我を忘れて今にもそう叫びそうでした
子どもたちにとって何が一番可哀想なのか
全然わかってないんですね？
おぉ、えらい強気やな、笑
妊娠したらオレとまなつちゃんがどうなるか
わかりますよね？
結婚したんか？
しましたよ、だからオレには
まなつちゃんや子どもたちを守る権利がある。
部外者はリオさんってことです。
本当は入籍はしていませんが
元夫に
入籍していない事実を知られることはありません。
なぜなら、
元夫がストーカー規制法で逮捕された2年前、
私はDVやストーカーから身を護るため
警察や支援センターなどから
支援措置の対象と認められました。
この措置により、私や子どもたちの
住民基本台帳の写しの閲覧、
住民票や戸籍の写しの交付の請求や申出があっても これを制限、拒否する措置を受けているので
元夫は閲覧すらできません。
お前、そんな態度でええんやな？
いいですよ？
向井こっち来い。
なんですか？
煽る作戦とはいえ、
会話の様子から
「元夫が向井さんに危害を加えるかもしれない」
そう感じとても焦りました。
ですがその時、、
おめでとう！
さっきの低い声と打って変わって
明るく弾んだ声で元夫は言いました
何が起きたのか
私も向井さんも
この時はまだ何も理解できませんでした。
ですが今まで、
元夫との修羅場をいくつも経験してきましたが、
この元夫の表向きの言葉や行動には
必ず裏が隠されていた事を
この後すぐに思い出すこととなりました