向井さんの考慮もあって、

話し合いの始まりからずっと
私ファーストの話し合いで

私の気持ちや考えばかりを
一方的に話していましたニコ


向井さんにも言う権利はあると思っていたので
もちろん聞くつもりでいましたキョロキョロ




話したいこと話してねニコニコ



うん…、




向井さんはとても真剣な顔で
言葉を選ぶかのように話しだしましたキョロキョロ





まず、オレにとって
まなつちゃんと別れてからのこの二ヶ月間は
本当に地獄のような日々やった。

もちろんそれは、まなつちゃんのせいじゃなく、
自分のせいでね…



うん、



オレのせいやから
諦めないといけないって自分でわかってるのに
会えなくなる時間が経てば経つほど
どんどん気持ちが強くなった。



うん…、



そんな時に
追い打ちをかけるかのように父さんが死んで、
オレは色んなことに対して後悔する日々を送った。

全部オレがした事が間違えてた
人を傷つけた罰なんや
幸せになる資格なんてないって、

人生ではじめて…

「生きづらい」って思ってしまった。




向井さんの話は
その光景が目に浮かぶぐらい
とても鮮明でした。




それでもオレは生きてた。

オレが死んだらきっと…
まなつちゃんが悲しむ…っていうより
苦しむって思ったから。



悲しい苦しいなんてもんじゃないよ



散々苦しめてきたのに
更に苦しめることになるって思ったら
死ぬ事を留まれた…笑あせる



笑い事じゃないよ…



だから、考え方を変えて、

オレにとっての「償い」や「罰」は
どんなに辛くても、どんなに死にたくなっても、

「その気持ちと共に生きていく」ってことが
罪滅ぼしなんやって、自分に言い聞かせてた。





とても胸が苦しくなりました。





だけど…、

落ちるところがないところまで落ちた
そんな日々の最中、

今日という日が訪れた。



うん。



きっと、産む決意をするまでに
一人でたくさん悩んで苦しんだと思う。

それが何より申し訳なくて、
手放しで喜んでいいのかわからんくて…。



私が悩んで苦しんでたのは
授かったことに対してじゃないよ。

一人で育てていけるのかのか
父親のいない子どもにしていいのかとか
上の子どもたちはどう思うのかとか
赤ちゃんが無事に育つのかとか

私が「どうしよう」って悩んだのは
授かって産む産まないの迷いじゃなくて、

産むことに関して出てくる問題のことやった。

授かって順調に育ってくれることは
この上ない幸せで奇跡だと思えたよ。

だから、今は赤ちゃんのために
心から喜んであげたいって思う。



じゃあ、オレも喜んでいい?キョロキョロ



もちろんニコニコ



お店出ようかニコニコ





言われるがままにお店を出ましたキョロキョロ





もう簡単に
まなつちゃんに触れたりできんけど、

子どもたちを育てるパートナーとして
今だけでいいから
喜びのハグしてもいい?




とても気を遣っているのがわかりました。

だけど、向井さんに妊娠を伝えた今、
私も素直な気持ちで
喜びを分かち合いたいと思いましたニコ




いいよ、人が見てなかったらニコニコ





向井さんは
赤ちゃんを気にしてか、
お腹に当たらないようにハグをしてきました。





本当にありがとう。
生きててよかったって、今、
心からそう思う…。









向井さんの声は震えていましたが

その言葉はとても力強く、

向井さんの気持ちが、私の心の奥深くにまで
伝わってきました。





改めて、



「どんなことも頑張って乗り越えよう」



そう思えた瞬間でしたニコニコ