目の前に立つ元夫の姿。




大丈夫か?




元夫は心配そうに子どもたちを見つめ
言いました。




こんな状態で、話合いは無理やから。
もう帰って。


◯っちゃん、大丈夫?




地震が怖くて泣いたままの三女に向かって
元夫は話しかけました。

その声に反応した三女は
元夫の方を見ました。

だけど、
全然人見知りをしない三女が顔を背けました。


その姿を見た涼太が、




元旦那さんが帰るまで
オレの実家で待機してていいけど?




そう私に言いました。


スマホも自分の実家に置きっぱなしでしたし、

この状況からしても
涼太の実家に戻って母に連絡した方が早い
そう判断し、

涼太の実家に戻ろうとしました。




その人誰なん?




明らかに涼太を指す言葉でしたが
フル無視。




◯ーちゃん、◯っちゃん、
ママと、おばちゃんとこで待ってようね。




涼太の実家へと入りました。


涼太のお母さんのスマホを借りて
母に連絡しました。

その間、私は
涼太の実家から元夫にバレないように
窓から元夫の様子を伺っていました。

すると、

母と一緒に息子が来ていました。

息子が元夫に
怒りながら何かを言っているようでした。



出るべきか出ないべきか迷いました。



ですが、




帰るっぽいで?




外の様子を見ていた涼太が言いました。

私ももう一度外を確認すると、

息子に連れられ
元夫はどこかに消えていきました。


しばらくして
元夫の存在がないことを確認し、
私は実家へと戻り、
母から詳しい話しを聞くことに。




息子、ブチ切れやニヤニヤ


大丈夫かな?




元夫と共にどこかへ向かった息子が
気がかりでした。




息子、賢いわニヤニヤ
「いらんことしとったら一生関わらんで!」って
リオの事脅してたでニヒヒ



そうなん?



今回の話合いで
父親の事、色んな意味でわかったんちゃう?
もしかしたら、息子が一番誰よりも
リオをコントロールできるかもしれんニヤニヤ





元夫を見捨てることができない息子でしたが、
息子も息子なりに
私を守ることも
考えていてくれたのかもしれません。





こうして、
元夫との話合いは終わりましたが、

息子の心のケアは必要だと思い
息子と二人で話しをすることにしました。