泣きながらも尚、
否定しようとする元夫の姿に

その場に居た私や母、友人弁護士、
そして息子までもが呆れ返っていました。




違うんです…




何が違うん?
子どもはリオの子どもやろ?
別に隠す必要なんてない、
だって離婚した後にできた彼女との子どもやん?

私らが言うてんのは、

息子と今後も関わりたいあんたが
自分で全部真実を打ち明けるって言ったんやん。

言えないことを打ち明けて
息子からの信頼を得たかったんか知らんけど、

中途半端なことするから
ボロが出るんや。

言うと決めたんなら隠さず息子に言いなさい。



その人の子どもは
オレの子どもじゃない

って思ってるんですけど…




煮え切らない元夫の態度。




もしかして…
リオ自身もわからんの?
自分の子かそうじゃないのか。



はい…

確かにその当時、彼女は妊娠していました。
だけど、中絶してほしいってお願いしました。



それはなんで?
離婚してるから責任取れたやろ?



子どもは息子や娘たちだけでいいって思ってて…




「中絶するしないで揉めていた」
「子どもはもういらない」

元夫が話す内容は
共通の友人から聞いてた話しと同じでした。

共通の友人も
ここまでの話ししか知らないと言っていました。




彼女は中絶したくなかった?



はい…、
でも最終的には中絶に同意してくれました。
俺は中絶費用と償いの気持ちとして
できるだけのお金を渡しました。

手術が終わった後、中絶手術した病院の領収書を
彼女から見せられました。

それ見て、本当に中絶したんやって思ったんです。




嘘をついているようには見えませんでした。




でも実際は中絶してなかった、、ってこと?



それは俺にもわからないんです、
その件で彼女とは別れて
お互い連絡も取り合っていませんでした。



その彼女と再会したのは最近?



はい、
俺が精神疾患で入院してた去年の夏、
俺の社会復帰のサポートをしてくれた役所の人に
紹介された一人がその彼女でした。



あらまーそんな偶然があるんやなー!



俺も驚きました…



それで、復縁?



復縁は本当にしてないんですよ…
だけど、友達として
ご飯食べに行ったり、
家に来て料理教えてもらったり…

その時に一度だけ、
子どもを連れてきた事があって…






その女性が連れた子どもを見て
元夫もその時に気付いたのだと思いました。