元夫は部屋に入るなり
私の顔を見て言いました。
まなつ、体調悪い？
顔色が悪い気がすんねんけど…？
妊娠がわかってから一睡もできぬまま
この時の話合いを迎えていました。
体調悪いかもね…
新年早々コレやもん。
ごめん…。
正直な話し、元夫は変なところが鋭いので
内心ドキドキしていました。
よし、みんな揃ったし話合いや。
まず息子、今回の話合いは
あんたが嫌な気持ちになることは間違いない、
子どもやと思って気は遣わず進行するけど
ホンマにええんやな？
息子
『うん、大丈夫、自分が決めたことやから。』
もし無理になったらその時はそう言いなさい。
息子
『うん。』
息子は覚悟を持って
この話合いに参加していることはわかりました。
傷つけることになるのは目に見えていましたが
息子に真実を伝えない限り、
息子は元夫を庇い続けるわけです。
「仕方がない」と思っていても
私は息子のことが気がかりでした。
じゃあ、離婚する前から今までのこと全部
リオの口から言って。
はい…、
まず、離婚の原因は俺が不倫したからです。
誰と？
その当時、俺がジムでトレーナーしてた時に
そのジムに通ってた女の人です。
ママは、
その女とパパが不倫してる現場を突き止めて
乗り込んだ、
その時のママの気持ち、息子はどう思う？
息子
『裏切られて辛かったと思う…』
まなつは？どんな気持ちやった？
その時は「まさか裏切るはずがない」
「リオに限って」
って信じてる気持ちが強かった。
だから信じてた分、
女といちゃつきながら
ホテルに入るところに遭遇した時は、
怒りよりショックの方が大きかったよ。
息子
『パパは散々ママのこと縛りつけてたのにな…』
元夫は子どもたちの前でも
「あれがダメ」だの「これもダメ」
「浮気してる」だの「男だろ」だの…
私を縛りつける発言や行動を見せていました。
ごめんなさい…
友人弁護士
『その時の慰謝料諸々、
やり取りの記録や誓約書がこれだよ。』
友人弁護士が息子に書面の数々を見せました。
友人弁護士
『難しいことばかり書いているけど、
パパと不倫した女性が悪いってことだよ。』
息子
『うん、わかる。』
息子はじっとその紙を見つめていました。
離婚してからも凄かったなー、
ほら、離婚後に付き合ったあの女。
えっとー…
離婚後、複数の女と交際していた元夫は
どの女の事かもわからなくなっているようでした。
アレが一番気持ち悪かったな…
メンヘラ女との…アレ…
あぁ…
元夫は気まずそうでした。
「全てを息子に打ち明けた」
と言っていた元夫でしたが、
その女とのやり取りは
さすがに息子には言えなかったようです。