クリスマスを過ぎても
一向にくる気配はありませんでした。


クリスマスが終わるということは
いよいよ彼が帰国する日になるということでした。


この時、
行為があってから11日、
薬を服用してから9日経っていました。


予定ではもう生理がきていて
「大丈夫だった」と本当の事を言い
難なく別れ話を進めれるつもりでした。


だけどまだ生理予定日にはなっていない、
先生は遅くても生理予定日ぐらいには
くるはずと言っていたので
まだどうなるかわからない状態でした。



こんな不安定な状態で
うまく彼と話し合いができるのか不安でした。


仕事が終わり
子どもたちを実家に預け、
自分の家へと向かいました。


その日のお昼に
彼から帰宅したとの連絡がきていたので、
家に帰れば彼がいることはわかっていました。


なんともいえない緊張感が襲ってきました。





家に帰ると
彼はキッチンにいました。



おかえり、お腹空いてるやろ?




あまりにいつも通りすぎる彼の姿に
戸惑いました。





ただいま…


お風呂もできてるけど、
先に入る?


…うん…先に入ってくる…




あまりにいつも通りすぎて戸惑った私は
冷静になる為にお風呂に逃げました。


考え事をしていたからか
いつもより長いお風呂に
彼が心配して様子を見にお風呂の前まできました。




大丈夫?


うん、もう出るよ


さっきケータイ鳴ってたけど


誰からやった?


息子くんから


すぐ出るからリビングで待っててくれる?



息子が合宿に行く日だったので
何かあったのかもしれないと思い
慌ててお風呂から出ました。


リビングでソファーに腰掛け
息子に電話をかけ直しました。


その間彼は、私の髪が濡れていたので
タオルで拭いてくれていました。




息子からの電話内容は
元夫との話し合いの日程のことでした。


話し合いに同席することになっていた息子。


息子の部活優先で
元夫や私が
息子の日程に合わせる事になっていました。


元夫との話し合いのことは
彼に言うタイミングがなく
まだ言っていませんでした。


息子との電話を切ったと同時に
彼が聞いてきました。



息子くん、なんて?



今から話さなければならないことがあるのに
元夫との話し合いのことまで話せないと思い




うん、合宿のことやったよ、




本当に合宿の話しも出ていたので
そう言いました。



でも彼は言いました。









それだけじゃないやんな…?
なんで隠そうとするん?