病院で診察を受け、
処方された2回目のアフターピルは
副作用もほとんどありませんでした。


だけど、
「72時間以内に服用したのだから」
と安心してはいけないと思いました。


万が一妊娠していたら…。


私は中絶を選ぶことはできません。


長女の時もそうでした。


初めての妊娠は17歳の時で、
産むことを周りは反対しました。

相手の男性とは結婚するつもりでしたが
土壇場で相手が失踪。


そんな状況に周りは更に反対しましたが、
私の意思は変わりませんでした。


子どもを中絶するなら自分も死ぬ覚悟でした。


「父親がいなくても幸せにしてみせる」
「一人でも立派に育てあげる」


たとえそれが私のエゴだとわかっていても、
私には自ら、子どもの命を断つという選択は
できませんでした。


決断の結果が
未婚での出産でした。



それだけではありません。

死産を経験したこともそうでした。

妊娠5ヶ月で突然の陣痛。

救急車が到着する前に
私自ら赤ちゃんを取り上げました。


最初は動いていましたが、
すぐに動かなくなった我が子を
抱きしめた時の気持ち、

今でも忘れることはありません。



だからもし、
今回妊娠していたら…

たとえ予期せぬ妊娠だったとしても、


「中絶はしない」


その一択でした。



そう改めてこれから先のことを考え、
決断していくと、
どの道にも向かえる気がしました。


だけど、

「一度は子どもを諦めたのに
こんな形で意思を固めるのか?」

「それだったら最初から
諦めなければよかったのかな…」


自分の中での葛藤は続きました。




ただ、どれだけ葛藤しても、
彼との別れる決断は崩れませんでした。



気持ちは全然残っていましたが、

どうしてもあの時の彼との行為が
頭から離れませんでした。



アフターピルを飲んでからの一週間、
こんな事を毎日考えていました。


仕事も休めない
ブログも書けない
誰にも相談できない


そんな状況が
更に私を追い込んできました。


そんな中、
生理は3日過ぎてもきませんでした。



そしてくるであろうクリスマスの日も、






ないまま終わってしまいました。