私は母に
彼とのことを全て打ち明けました。




だいぶ拗らせとるな…



考えすぎて
愛するって気持ちがわからんなって…
情で一緒にいるのかもしれないと思うと
相手に失礼やん?



あのな、自分と関わる人間は全部「情」やで?



全部?



ほら、「七情」って言葉があるやん?
「喜、怒、哀、楽、愛、悪、欲」



喜怒哀楽は知ってるけど…



向井くんとは愛情
リオとは嫌悪の情




とてもしっくりきました。




まなつは全ての情が深すぎるんやろな、、
だからリオの事も見放されへんねん。



え、見放してるやん…



ほら、無意識やろ?
だから向井くんも不安になる。



うーん…



そんなに結婚が嫌か?



嫌じゃないよ、
だって一時期は籍いれるつもりやったし。



心変わりしたってこと?



色々な事が重なって変わったかもしれん。



色々ってたとえば?




今から一年半ぐらい前に
私は一度彼との子どもを妊娠しました。

彼とも喜びを分かち合い
それを期に入籍する予定でした。

ですが心拍確認後、稽留流産。

私の年齢的にも体力的にも精神的にも
それが最後のチャンスだったと思います。

それからは二人で話し合い
子どもは断念。




それと同時期に長女と何気ない話から
養子縁組の話しになったことがありました。



長女は戸籍で「養女」って表記されることには
何とも思わなかったらしいけど、
次女が「長女」って三女が「次女」って
表記されることがショックだったって、、
家族やのに除け者みたいに感じるって。




「次女は、私と元夫との間で初めての女の子」
「三女は、私と元夫との間で2番目の女の子」

と戸籍に表記されます。


同じ母親から生まれても
戸籍ではそうなってしまいます。


この時長女の本当の気持ちを知り、
とても申し訳ない気持ちになりました。



長女の本音を知ってから
簡単に決めてはいけないのだと思いました。

なので
入籍についても改めて話し合い

事実婚を選び子どもたちが巣立ったタイミングで
入籍することにしていました。




お母さんに一つだけ言えることがあるなら、

明日無くなるかもしれん命やと思って
後悔のない選択をしなさい。

いつも言ってるやろ?

悩んでも悩まんくても
先の未来は五分五分。

誰にも未来なんてわからんし、
何が正解かは自分で決めるんや。







「先の未来は五分五分」


これは母の口癖でした。




私は彼が一時帰国した時に

自分の今の本当の気持ちを
伝えることに決めました。