受け取り方は様々あるかもしれません。


ですがこの時私は、

彼のこと一言が
嫌味のように聞こえてしまいました。




いつの間にかまなつちゃんが
リオさんのこと庇うようになってるね…



庇っているつもりなんてないよ。
本当にそう感じたことを言ってるだけだよ。



無自覚なのが尚更不安になるな…



無自覚って?



いやいや、うん…、
でも息子くんが望んでるんやもんな…

リオさんの実家にまで連絡して
リオさんと連絡取ったってことは、
そこまでしてでも望んでたってことやから。

ごめん、、
オレまた自分のことばっかり考えて
話してしまってた。



………うん…、



でもさ…、

普通に考えて
自分の彼女が元旦那と会うって
いい気分じゃないのはわかるやんな?




わかります。

私だって逆の立場も経験したので。

でも私は、
そういう人を選んだのは自分なので
「会わないで」や「嫌」とは言えませんでした。

そりゃ、モヤモヤする気持ちはありましたが
そんな気持ちになるのは承知の上です。

だったら最初からそういう人を選ぶなって話です。


でも、それはあくまで私の主観であって、

自分がそうだからといって、
相手に同じことを求めるつもりは
ありません。


「元旦那と会うことはいい気分じゃない」


私と向井さんとリオ、
この3人だけの関係性だけなら
向井さんの気持ちを尊重できたと思います。

だけど、私には子どもたちがいます。

ましてや
自分の意思をしっかりと持つ子どもなわけです。

子どもの気持ちが絡む以上
向井さんの気持ちを尊重することはできません。




いい気分じゃないのもわかるよ、
でも、「元旦那と会う」って、
私の意思じゃない。

向井さんが気分悪いから行くのやめたらいいの?
息子より向井さんを尊重したらいいん?

私にそんな母親になってほしい?

私はそんな母親になりたくないよ。




言ってて悲しくなりました。



ごめん、そんなつもりで言ったんじゃないよ、
最後にオレが言ったことは忘れて、、
本当にごめん、、









この時からでした。



「一人になった方が楽かもしれない」



そう思い始めました。



好きや愛する気持ちとは裏腹に
様々な人の感情が入り乱れることに
疲れてしまった瞬間でした。





ですがこの時はまだ
漠然とそう思い始めたというだけで、


彼との別れを決断するには
至りませんでした。