リオから聞いたとは言えないので
どうやって聞き出そうか考えました。
夜になり、私は息子に電話をかけました。
今話す時間ある？
息子
『いいよ、どうしたん？』
クリスマスプレゼント何がいい？
クリスマスが近かったので
最初は何気ない会話から始めました。
息子
『うーん…普段履く用のスニーカーかなー』
どんなデザインでもいいん？
息子
『後で写真送る！』
クリスマスは彼女と過ごす感じ？
息子
『うん、ちょうど24日がオフやから彼女連れて
実家に帰ろうと思ってた。
25日から30日まで合宿やから…』
ここで部活の話しが出たので
話しのチャンスができました。
近々試合あるやん？
息子
『うん、リーグ戦がある。大事な試合やな、』
いつもみたいに応援行くね？
大事な試合なんやったらばあちゃんも誘って
家族みんなで応援行くよ！
息子
『うん…』
息子は普段から声のトーンが低く反応も薄いので
電話ではうまく感情が読み取れません。
元夫から聞いていなかったら
「いつも通り」で話は終わっていたと思います。
ですが、息子の口から
真意を聞き出したかった私は
言いやすくするためのきっかけを
自ら作ることにしていました。
大事な試合なんやったら
誰か呼んでほしい人おる？
幼馴染の友達とか
従兄弟とか？
息子が試合を見てほしいと思う人、、
息子に気持ちを隠されることほど
母として辛いことなんてないから、
頼むから本音を言ってくれと
強く願いました。
息子
『…でも…言っても無駄やから。』
そう言うってことは、
来てほしい人がおるってことやん？
息子
『うーん…』
ママには言えない人なん？
息子
『だって……パパはアカンやろ？』
元夫の言っていた通りでした。
パパに来てほしいん？
息子
『来てほしいってゆーか…
でもパパが来ると、ママも向井の兄ちゃんも
見に来られへんなるやろ？』
今のところはそうなるかもしれないね…
息子
『パパに試合見てもらって感想聞いてみたいだけ、
パパも13年サッカーしてたし…』
向井のお兄ちゃんもサッカーしてたけど
それじゃダメなん？
息子
『向井の兄ちゃんでもいいけど…
友達に「あれお父さん？」って聞かれて毎回困る。
オレは正々堂々「あれはオレのお父さん」
って言いたいし、隠したくないし嘘つきたくない』
全て元夫の言った通りでした。
そうやんな…
ごめんね、、
嫌な思いしてるなんて思ってなくて…
息子
『嫌な思いはしてない、
向井の兄ちゃんのことは大好きやし、感謝してる。
ただどう答えたらいいのかわからんだけ。』
正直、
どう解釈して良いのかわかりませんでした。
息子は「本当のお父さん」がいいのか、
それとも「新しいお父さん」でもいいのか。
私の都合のいいように解釈してはいけないと思い
これ以上、
核心に迫ることはできませんでした。
じゃあ、パパが試合を見に行けるように
段取りするよ。
息子が本心でそう望んでいるのなら、
私に止める権利はないと思いました。
私は再度、
元夫に連絡しました。