リオは至って真剣な顔でしたが

少なからず私は
リオが何を言い出すのか
内心ドキドキしておりました。




言っておきたいことってなんですか?キョロキョロ



こんなこと俺が言う筋合いも権利も
ないってわかってるけど…



何が言いたいのか
オレにはわかりますよニヤリ



うん……



言いにくそうでした。



まなつちゃんや子どもたちのことですよね?


うん…そう。


大丈夫、安心してくださいニコニコ


子どもたちの養育費は
働けるようになったら必ず払う。
まなつは絶対に受け取ってくれないから、
向井に…いいか?


養育費は子どもたちの権利なので
そこはオレもまなつちゃんを説得しますよ。




敢えて私の前で話したのだと
後に向井さんから聞きました。




でもリオさん知ってます?
オレとまなつちゃんが入籍したら
養育費減額できるんですよ。


うん、知ってる。
でも子どもたちの親としての義務やから
減額なんてどうでもいい。


おぉびっくりそれでこそリオさんですねニヤリ




これもリオを試すために言ったのだと
後に向井さんから聞きました。

「入籍」という言葉を匂わせて
リオがどんな態度に出るのか。

「減額できる」と聞いて
リオがなんて言うのか。




結果、


これからは心を入れ替えて生きていく。

一度、自分は死んだことにして
一から全てをやり直す。

まなつや向井からしたら
全然信じれる要素なんてないやろうけど、

それでも誰に何言われても
子どもたちの為に生きていく。

だから疑ってくれてて全然いいから
見ててほしい。



という言葉でした。


もちろん信じれるわけがありません。


ですが、

リオが自ら死を選ぶようなことはもうないと
この時のリオを見て感じ、


安心した自分がいたことは確かです。





じゃあ、また様子見に来ますねニコニコ
ちゃんとメシ食ってくださいよ!


大丈夫!二人ともありがとう。





こうして面会は何事もなく
平和に終わりました。



帰り道で



なんかリオさん変わったくない?キョロキョロ


なんか気持ち悪いぐらい
全部スムーズに終わったねキョロキョロ


もう大丈夫な気がする。


まだ決めるのは早い、これからだよニコ


これで本当に穏やかな日々になるといいなニコニコ


そうなったら…やっぱりお父さんのお陰かもニコニコ





まだどうなるかわからない先の未来。

でも「今」は「すでに起きている未来」
だと思っています。




この出来事が7月の半ばの出来事でした。




そして…





この時、どうなるかわからなかった
先の未来である現在はと言うと…キョロキョロ




また様々なことが動きだしましたニコ