リオとの面会が決まり

「もしもの時」の為にと
向井さんが同行すると言ってくれた時
向井さん自らが提案してきましたキョロキョロ




もしもの時のためにオレもいく。
で、時間があったらオレも会ってみる。



「なんで?」と
聞く必要のないぐらいに
向井さんの意思が見て取れました。



私からの提案に
リオは少し驚いたような顔をしました。




向井も来てるん?
会ってもいいん?


向井さんからの提案やから。
話したいことがあるならできるよ。



うん、会いたい、
会って言いたいことがある。



リオの意思を聞いて
私の弁護士は退出しました。


弁護士さんがいなくなり
二人きりになってしまいましたが


リオは
ベッドから起き上がることができなかったので
私はそのままリオのベッドの横に
座ったままでした。



なんか、気まずいな、、


リオにもそんな感覚があるんやね?



私も不思議な感じがしました。

あんなに逃げていた相手が
すぐ目の前にいる。

「動けない」という
強い確信があったからかもしれませんが、
不安も恐怖もありませんでした。




髪、切った?


え…?タモリさんのマネして言ってる?


なんでやねん…笑





何の駆け引きもなしで
ありのままの気持ちで話すと
基本こうなりますキョロキョロ

「今と向き合う」

相手の気持ちを深読みせず
自分の気持ちも誤魔化さない。






もう伸ばさんの?


ヘアドネしたくて伸ばしてたけど
乾かす時間やお手入れの時間が勿体なくて。
だって私以外に女子二人やで?
全員の髪乾かすだけで一時間かかるんやから。



大変なんやな…



大変やけどそれと同じ分
楽しさも大きいよ。


俺もそんな気持ちになれるかな…


それはリオ次第やね。





たわいもない会話が続いていた時


病室のドアのノックと共に
向井さんが入ってきました。




リオさん、お久しぶりです。
体、大丈夫ですか?