元夫であるリオとは
これまでに4回、面会しました。


コロナ禍で直接の面会ではなく、
リモートでの面会。


リオの病気が病気なだけに
面会時の取り決めごとが沢山ある中、

刑務官、医者、双方弁護士立ち会いのもと、
物々しい雰囲気の中、行われました。




初めての面会の時のこと。


リオはやたらとテンションが高く、
いわゆる躁状態でした。




言っていることは支離滅裂で
話のつじつまが合わず
一方的にベラベラ話すだけで
私からは何も言葉が出せない状態でした。


「この状態だったらストップがかかるかも」


そんな事態が私の脳裏を過りましたニコ


するとリオの方で
お医者さんがリオに何かを話し始め

そこから突然、リオは静かになりましたキョロキョロ


リオは改まり
最初は挨拶から始まりました。


久しぶり。
今日はわざわざ来てくれてありがとう。


面会する前から
「冷静に冷静に」と自分に言い聞かせていたので
私も挨拶で返しました。


久しぶり。


それ以上何も出てきませんでした。


私が言葉を出さないからか、
リオがまた話し出しましたニコ


今まで迷惑かけてごめんなさい。


挨拶の次に出たリオの言葉は謝罪でした。


………


謝罪に対して何か応えたら
どう解釈されるかわからなかったので

私は「うん」とも言えませんでした。


話し合いで
自分の都合が悪くなったら黙るくせに
人が黙るのが嫌いなリオ。


その時私が置かれていた状態は
まさにリオの嫌いなダンマリな状態で

私は変な焦りを感じました。


そんな空気を察した私の弁護士さんが


私弁:
それでは、今後のことについて、
話し合いましょうか


そう切り出してくれました。


リオは


今後のこと…そうですね。
その前に、俺からいくつかまなつに
質問したいことがあるのですが…良いですか?



私は「質問」と聞いて
鼓動が早くなりました。



私弁:
答えられることには答えますが、
答える必要のない質問にはお答えしかねます。



リオと面会する前に
弁護士さんや向井さんや母と

事前に
リオから投げかけられるであろう質問
予想しておりましたキョロキョロ



子どもたちはみんな元気?



うん。



仕事は順調?



うん。



生活できてる?



うん。



今はどこに住んでるん?



私弁:
それはお答えしかねます。



わかりました。
じゃあ…









向井とは付き合ってる?






絶対に聞いてくると予想していた質問の一つが
ここに来て出てきたのです。