こんにちは、イノウエ農商事、井上です。


本日の三浦半島は、雲が多めの晴れの一日となりました。

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気温の方は14℃とひんやりとした感じです。

まだ時折季節外れの暖かい日があったり、多少不安定な気温ではありますが、空気も乾燥気味となりある程度冬らしい陽気になってきましたよね。

しかしながら、先月の10月から今月11月上旬までの気温は大根にとっては暖か過ぎたようで、どの品種も例年になく葉が長くそだってしまっています。

こう言った場合は、大根が曲がってしまったりする事も多く、出荷する側にとってはあまり歓迎すべき状態ではないんですよね。

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そんな中ではありますが、先日、もう少し深刻な悩みを生産者から相談されました。
それがこちら…これはキャベツです。

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はっきりした理由は未だ分からないのですが、生長点が3つにわかれてしまっており、結果としては、これだけ分散してしている状態では、栄養も分散してしまう事になり、キャベツは結球まで行きません。
原因としては、発芽の段階かもしくはその直後辺りに何らかの障害を受けたものだと思われますが、同じ条件の元、同じようにハウス内で育苗された他の苗は何も問題が起きていない割合の方が多く、考えられる原因も幾つかあるのですが、このキャベツを栽培されている生産者より伺った話の中で判断すると、恐らくその時の高温がが原因…と考えるのが一番自然で、それによって何らかの障害が起こって…と推測できます。
…ただし、ビデオのように種まきの段階まで逆回転で状況を戻して見れないため、断定は出来ませんが、こう言った、はっきりとした原因がつかめない障害と言うのは毎年必ずあるんですよね…ただ、こんな状況であっても、周囲の健全なキャベツに負けず劣らず、同じように立派に生き続けようとするのは人間とは違う植物の逞しさを知る瞬間でもあるんですよね。


…何かわけのわからない方向に話が行ってしまいそうですが(笑)こういった事例が他でも起きていないか調査する事によって、原因の傾向をつかむことにもつながりますし、精度の高い原因究明につながる事にもなりますから、生産者がこの先も安心して野菜作りにあたれるように、私たちも日々精進したいと思います!


株式会社イノウエ農商事 神奈川県三浦市初声町高円坊578 井上秀樹 毒物劇物取扱者 グリーンアドバイザー

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