トルクの向上やワイドオープン時のモタツキを解消したくて、サブコンの導入を考え色々探していたのですが、ラピッドバイクイージーやダイノジェットのPCFCは介入条件が限定的で私の狙いと外れているため見送っていました。


リアスプロケの丁数を加速側に変更することで手を打つかとXAMにカラーオーダー込みで注文しようかと思っていた矢先、Twitterの情報からMotoJPさんでレブルのECUチューニングを行っている事を知り、善は急げと先日施工していただきました。


MotoJPさんの開発ブログはこちら↓


ちなみに私のレブルは排気系にモリワキスリップオン+SP忠男パワーBOXパイプ、点火系にオカダプロジェクツのプラズマブースターを装着しています。

今回は基本メニューに加え、オプションメニューも施工していただきました。

変化がわかりやすいように往路と全く同じルートで、色々な走り方を試しながら帰ります。

走り出してすぐに感じるのは、やはりトルクの向上です。もちろん排気量が400ccになったとかではないので劇的に変わるわけではないですが、明らかにトルクが向上し、軽く走るようになりました。
帰り道が有料道路に乗るまで渋滞していたので、変化がわかりやすかったです。

わざと回転数を上げてみると吹け上がりがとてもスムースになっています。特にワイドオープン時の5500rpm付近までのモタツキがそこまで気にならない程度に軽減されており、乗っていてとても気持ちが良いです。

エンジンの振動も軽減されているようで、100km/h付近から発生するミラーのブレが少なくなりました。

そして好みが分かれるらしい燃料カット調整の効果。

スロットルを全閉にした際に燃料カットする条件を調整して、特定条件下で発生するドンツキや過剰なエンジンブレーキを軽減する効果があります。詳しくはMotoJPさんのHPを参照してください。

Twitterで既にレブルに施工したお方によると、エンジンブレーキがあまり効かなくなって〜というお話だったので、その点も含めてMotoJPのお方と打合せを行い、私は燃料カット調整を行うことにしました。

理由は、シフトダウン時のバックトルクによるリアタイヤのホッピングを抑えたかったから。

乗り方変えなよと言われればそれまでなのですが、トルクの細い250ccでは、低回転でスロットルを多めに開けてトラクションをかけながら曲がる〜のような乗り方はコーナー出口で全然加速しないしストレス溜まるんですよね(個人的な意見です)。

レブルはCBR系の高回転型エンジンがベースなので、美味しい領域を使うとなるとそれなりの回転数をキープしなければならないと思っています(レブル250:最大トルク発生回転数7750rpm、最大馬力発生回転数9500rpm)。

となると低めのギアを選択せねばならないのですが、タイトコーナーの進入などで矢継ぎ早にシフトダウンを行うと、2017〜2019モデルのレブル250はアシストスリッパークラッチは非搭載なので、回転数を合わせてあげないと回転差によるバックトルクでリアタイヤがホッピングします。

もちろんブレーキングしながらブリッピングシフトダウンを行っており、回転数を合わせてホッピングしないように操作している訳ですが、私の技量ではブレーキングと路面状況や進行方向の状況の把握に集中力の大半を割いていることもあり、回転差に対してブリッピング量が不足しているのか、強力なエンジンブレーキによるホッピングが発生することがあります。スリッパークラッチ搭載の2020モデル以降のレブルではそんな心配は無用です多分。

話を戻すと、燃料カット調整はこの件についても効果はあるのかMotoJPのお方に聞くと、まさしくその通りとのこと。担当していただいたお方がレブルのECUチューニングの開発を担当されたお方で、開発中はレブルに乗ってテストをしていたそうですが、燃料カット調整をした方が確実に乗りやすくなると仰っていました。
ただ、その分エンジンブレーキは今までより弱くなるので、それが嫌だったりタンデムをよくされる方は制動力を保つためにやらない選択もできるということでした。

で、結果どうだったのかというと個人的に大正解。
スロットルオフからオン時のドンツキ感が無くなり、スロットル操作に対して反応がちゃんとついてくるのでかなり乗りやすくなりました。
エンジンブレーキについても、個人的にはこちらの方がむしろ自然な効きに感じられ、コントロールしやすくなりました。
途中雨が降ってきてしまったため、ホッピングに関しては試すことが出来なかったので、今度ワインディングを走る際に検証してみたいと思います。

あとこれは個人的な見解ですが、燃料カット調整と燃料マップ調整は謎のエンスト問題に対しても効果があるのではと思っています。この点についても今後検証していきたいと思います。

そうそう、燃調いじってるので排気音も変わります。乾いた炸裂音が減少し、少し湿った重めの良い音になりました。

総じて今回のECUチューニングは非常に満足行く結果となりました。
気になる方は是非MotoJPさんへお問い合わせくださいませ。