初めて買ったコミック(単行本)が、小2の時の 「サイボーグ009」 でした

猛烈にハマり何度も何度も読み返し、全巻を今でも持っています

石巻市の 石ノ森章太郎記念館 にも行きました



ただ、今回は 楳図かずお 先生のお話しです


「サイボーグ009」 のサンデーコミックスの巻末には他のコミックの広告が掲載されているんですが…

楳図かずお 作品の表紙の絵が子供にはオシッコちびるほど怖かったんです


だからこのようにマジックで塗りつぶしていました💦


しかし、高学年になって、怖いもの見たさというか恐怖心への耐性が付いてきて


すっかり 楳図かずお 恐怖マンガのファンになりました〜(笑)


なかでも好きだったのは 「おろち」


不思議な能力を持ち、歳をとることのない謎の美少女「おろち」が、悲壮な運命に翻弄される人々の人生を見つめていく


怪奇ものというより心理サスペンスに近かった



そして、ファンの多い「のろいの館」(赤ん坊少女)


これは1967年に 少女フレンド に連載された少女漫画で、乳児の姿のまま成長しなかった怪物に執拗に襲われる少女の惨劇を描くホラー

マニアの間でも タマミ と言えば「あー!」と言うほど怖い漫画



2008年に映画化(実写)もされていますがこれは未見


野口五郎 や 売れる前の 斎藤工 が出演していますがレビューを読むとすこぶる点数低いです



「おろち」 も2008年に映画化されてます


これは見ました
木村佳乃中越典子 が姉妹役で おろち を演じたのは 谷村美月(最近見ないと思ったら今は活動再開してますがパニック発作で休養していたようです)


ただ、やはり独特の楳図かずおの世界観は出てなかった



そして、単行本こそ持っていないけれど 楳図かずお 作品で最も好きなのが 「漂流教室」 
毎週、少年サンデーが待ち遠しくて立ち読みした!(買えよ💦)


これはホントに怖かった
ホラーというより極限状態に置かれた人間性が怖かった(昨年のドラマ「ペンディングトレイン」はこれがモチーフなのは明白)


「漂流教室」 は1987年に映画化されていまして、張り切って観に行きました


ところが、楳図かずおっぽさどころか、どちらかというと前向きなほっこりした映画となっていて「金返せ!」気分になりました

監督はホラーなど撮れるはずもない「尾道三部作」で有名な 大林宣彦
この監督に依頼する時点で制作陣はホラーにするつもりはサラサラないのです

監督自身も「黒歴史」と語っており、映画ファンの間では「珍品」扱いされています


ただ、今井美樹 の主題歌「野生の風」だけは良かった
もちろんホラーには全然合わないけれど


小説でも「実写化困難」て言われたり、イメージが違うって批判される作品ってよくありますよね

そういうわけで、楳図かずお も漫画でこそ、だと思います



先生は現在88歳で休筆中ですが、活動はしている模様

お達者で