映画を見るために狸小路へやってきました

(今年、劇場では8本目)



昔は狸小路は映画館だらけでしたか、今あるのはスガイから移転オープンしたサツゲキを除けば…

 

 


この シアターキノ だけです

 

 

シアターキノ は札幌唯一の ミニシアター


札幌にはシネコンが3つありますが、どれもほぼ同じ映画を上映しているので、選択肢が極めて狭く大都市なのに 札幌市民は映画難民 だと思っています



シアターキノ は大手の配給には乗らないけれど、良質な映画を厳選して1992年から上映を続けています

 

 

それ故、難解で一般受けしない作品もありますがファンにとっては貴重な映画館



190万都市としてはこういう映画館があと1~2館ほしいところです



今どきネット予約ができないので(このアナログさがまた良い)早めに行って番号札をもらってから待ち時間で昼食へ





狸小路も7丁目になると一気に昭和へタイムスリップします(1枚目の6丁目の画像と比べると一目瞭然)


話によると経費がかかるのでアーケードを替えられないとか

 

 

 


6丁目までとは異空間のような渋い店が並びます(それがまた良い)

 

 

 

ここの中古レコード店にどっさり持ち込んだことがあったっけ

 

 


そんな7丁目にあるラーメン店

 

 

何度か紹介していますが、オープン時から変わらず塩・醤油が 500円!

 

 

当時はそれほど驚きもしませんでしたが、その間に消費税は2度も上がっているのに頑なに価格を維持しているのは頭が下がります

 

 

そして安さをまったく感じさせないクォリティ

  

例えば今はラーメン1000円時代です

美味しいラーメンを食べさせる店はたくさんありますが、果たしてこの店の2倍美味しいかというとそんなことはありません


これぞ ハイコストパフォーマンス の鑑




カウンターに置かれている店自慢の さばにんにく粉

 

 

味変するとこれがまたコクを増します


 

お持ち帰りできるので、毎度買って帰るんです




さて観た映画は、

「市子」

 

 

ほぼ宣伝もされていないのでざっくりさわりだけ紹介すると…


恋人にプロポーズされた翌日に忽然と失踪した市子(杉咲花)

恋人が市子を探し回るに連れ、切なくも壮絶な彼女の過去が明らかになってくる



昨年の日本アカデミー賞作品賞は「ある男」でしたが、これは言ってみれば 「ある女」 

 

 

映画は 杉咲花 の独壇場でありました

(杉咲花を初めて知ったのは 「湯を沸かすほどの熱い愛」 での宮沢りえの娘役、やはりこの映画館でした)


年末ギリギリで女優賞レースに滑り込んだでしょう


すっきりもほっこりもしませんが、市子の人生に震えます


レビューではすこぶる高く評価されているので、興味ある方はぜひ