我が家でも家作りをするに当たって、最初に行ったのでは、住宅展示場でした。その後は、近くの図書館で片っ端から本を読みきり、「オープンシステム」という分離発注方式の家の建て方を発見しました。
 初めて建築士宅を尋ねた印象は、家の雰囲気がなんとも言えずしっとりとゆったりしていたこと。あめ色に焼けたヒノキの柱がとっても印象的でした。
 県内でも数件しかオープンシステムに参加している建築家いなかったし、話をしているととても丁寧に話を聞いてくれます。
 「近いうちに2年目のメンテナンスで建てた家に行きますので一緒にどうですか?」と誘われ、お宅訪問をしました。
 その家は、木をふんだんに使い、市街地の狭い区画ではあるのですが、中に入ると妙に落ち着ける雰囲気のある家でした。
 いろいろ建主さんに質問することができました。木の家を得意とする工務店も結構あり、それと比べて明らかにここが優れているとは感じなかったものの、ものが散らかることもなく、センス良く飾られていたりと暮らしぶりの良さが伺えました。
 「こんな、物があふれていない暮らしができたらいいなぁ」と感じることができました。
 その後も構造見学会、完成見学会に行く度に建主さんの生き生きとした姿や「この建築士さんで建てましょうよ」と積極的に薦められることもありました。
 建築家に頼むと予算が足らなくなるようなイメージがありますが、その辺を完成見学会で建主さんにたずねると「大丈夫、それをコントロールするのも建築家の仕事だから」と背中を押してくれました。
 かくして、我が家もこの建築家に依頼をすることを決めました。
 契約書を交わすときは、結構緊張した記憶が今でも思い出されます。