紫の上が花散里と交わした最後の和歌に
「御法」があることから巻名になりました




源氏物語 第四十帖 御法(みのり)



お写真壱やさんブログより拝借
紫式部に恋をして 源氏物語〈三十一〉和歌・御法(みのり)

御法 仏法を法令を尊んでいう語 仏法の教え
コトバンク様ありがとう


余命僅かとなった紫の上は二条院で盛大な法会を行い
参列した人々と今生のお別れをする
大切に育てた孫、匂宮に二条院の桜の木と紅梅と庭をたくします
愛する源氏と育てた(実子ではない)明石の中宮(明石の姫君)に見守られてこの世を旅立ちます

壱やさんの第四十帖 御法
和歌と曲がとてもぴったし(*^▽^*)

ダウンダウンダウンダウンダウンダウン





紫の上と三ノ宮の会話
この三ノ宮、後の宇治十帖で恋にあばれる匂宮です笑


源氏は、気づいていました
「あの人は逝こうとしているのだ それなのに
わたしにはどうすることもできぬのか
あの人の身体から 静かに生命が流れ出していくのを
とめることもできず、ただだまって見ていることしか
・・・」

「わたくしの一番のよろこび・・一番の悲しみ
それは すべて あなたゆえだった・・」



「つぎの世に生まれたら・・
わたしは べつの生き方を望むかしら・・
それとも やっぱり
あなたのような人に出会って
・・いつまでも 愛されて・・そばにいたいと・・」

あさきゆめみし  より


はるばると見わたせる鳥辺野に、大勢の人々が詰めかけたとのことです
盛大な紫の上の葬儀だったようです

鳥辺野 鳥部野とも書く
京都市東山区 清水寺南側に広がる地名 墓地

「源氏の君は宙を踏んでいる心地で、周囲の人に助けられないと歩くこともできません。
これほどの威光を放つ人物がと、何も知らない
下層の人々まで泣きました。」

紫の結び 荻原規子さんより拝借

「もはや悲しみのほかの感情は失せてしまった・・・
まるで心が枯れてしまったようだ・・なにも思えず
なにも感じぬ・・」源氏の言葉

あさきゆめみし    大和和紀さんより拝借


当時妻の喪は三ヶ月とされていたが光源氏
翌年の正月になっても年賀の人に会わず
御簾の中に閉じ籠っていた
六条院の女性たちを訪ねることもせず紫の上
女房たちを相手に思い出話にふけるのですが女三宮
の降嫁の際に紫の上がどれほど辛い思いをしたか
女房に語られると改めて胸がふさがるおもいがするのでした
この後も紫の上を偲びながら 時を過ごすばかりの
光源氏でした

壱やさんブログ 紫式部に恋をして 
源氏物語 和歌・御法 (みのり)より拝借

やはり光源氏の愛は真剣なのでしょう
浮気心満載でもその1つ1つの恋模様が本気
だから藤壺の宮の時も桜の木の下で崩れ落ちた
紫の上の時も自力で歩けない程になった
それなら他の女性に行かなければいいじゃん
それはそれこれはこれ、一夫多妻なのですよ笑
紫の上も源氏の愛はしっかり感じていた
と思うのです

源氏物語は登場人物が本当は生きていたのでは?
読んでいて、登場人物が歩いていそう
光源氏は今も息をして何処かにいそう
と感じる
これは壱やブログに集ってくる方からも多く聞かれる声です
時空を超えて心が平安に飛んでいってるから
そうおもうのでしょうね


夜が明け切る頃には露と消え果てました
荻原規子さんの表現

紫の上は人生の最後に
最愛の源氏、明石の姫君に
見守られてのことでした

「次の世に生まれたら
私はどんな生き方を望むかしら・・」
との言葉
また最愛の源氏と人生を歩みたい
そうおもったのではないでしょうか
だってあんなに源氏を愛していたのだもの
源氏も紫の上が亡くなってからは
他の女性の元に通わなくなった
源氏の中で紫の上は
どれほど大きな存在だったのでしょうか
この時代一夫多妻制度でなかったなら・・


今日もありがとうございます
いつもありがとうございます
年内のご挨拶にあと一回アップできればと
思っています

お会いできる方は、あと一回お会いしましょう╰(*´︶`*)╯♡
さてと、お掃除お掃除ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘