クリスマス・イブの、突然の会社倒産



前回のお話はこちら



夫はそれから年末まで残務処理に追われる日々でした。



正確には、所長と夫の2人のみ任意出勤。



「既に契約しているものに対して、全て納品しないとあちらが困るだろ…」




あぁ、かさこ地蔵のお爺さんのようだ笑い泣き




夫の残りの仕事も終わり、何とかその年を越し、本格的な失業生活に突入しました☃



夫はどちらかというと、朝方人間です。
…早く起きるというより、夜は強くない方。夜はすぐ眠くなる。のび太君のよう。


その夫が、昼間は職安に通い、夜間バイトをして生活費を稼ぐ、という生活になりました。



夫が、愚痴や悪口を言ってる所を私は今まで見たり聞いたりした事がありません。

酒を飲んで愚痴をダラダラこぼしたり、人や周りのせいにしたり、そうなっても全く不思議ではない状況下においても、全く変わらない。


夫の人間性の底力を見たような気がしました。

 

私は私で、今迄4時間のパートだったのが、8時間のフルタイムに事情を説明して変えてもらいました。
うちの手芸店には夜は大学生のバイトが入ってて、その子がいわゆるコスプレ好きの子で、毎回物凄い衣装を仕事中に作っていたんだけど(いいのか?)それを見るのは楽しかった🤭

今頃どうしてるのかな〜。高校教師になるって言ってたけど。コスプレ好きの教師。人気出そうチュー


一方の夫は、いつの間にか夜間バイトが板に付き、ある時呼び出されて「夜間の責任者になってくれないか?」と打診されたそうだけど…だからといって正社員では無いそうで、速攻断ったらしい。そりゃそうだ😂


夫の仕事の合間に迎えに来てくれて、一緒にたこ焼きを食べて帰ったり、普段は絶対に見る事のない(だって寝てますからっ笑い泣き)深夜番組を見たり、慎ましくも楽しく過ごしました。



そして、いつの間にか夫の履歴書、とてつもなく上手くなってました。


その頃、私は夫の事を“面接マスター”と呼んでました。

こちらはマスター・ヨーダ



夫は面接行くとこ、行くとこ、最終面接まで進むのですが、最終で、20代の若造に持って行かれてました…。当時の夫は35才。


そんな生活が、実に3年も続きました。



私と夫は、仕事が決まるまでは、子供は諦めざるを得ませんでした。




そして、ついに、夫の仕事が決まります❣