噛み砕けない。


なかなか難しい。


学生の頃の気持ちを思い出そうとするけれど

わたしはここに登場しているどの子よりも

きっとぐんと幼く

きっと不真面目に

生きてきたのだろう。


理解できた瞬間に

いやそうじゃないと

その理解が間違えていたことに気づき

読み進めては戻り

理解できない自分に焦り

結局どういうことだろうと

それを繰り返して


こんな年になってまでも

小説のなかの小学生や中学生や大学生よりも

自分がはるかに幼稚なことに気づいて

愕然としてしまう。


もっと真剣に

もっと本気で

もっともっと


苦しんだぶん

目の前が開ける。


進んでいける。


自分の居場所を

見つけることができる。


懸命に取り組まないと

それらは得られないの?


生きていくってすごいね。


なんだか重いよ。


わたしのなかでこれは

そんな感想を持った小説でした。


(作者さんの意図するところとまるっきり見当違いだとしたらほんとうにごめんなさい)


みなさまが楽しい日曜日を過ごしていますように。