名残の夏の水族館 | 10月の蝉

10月の蝉

取り残されても、どこにも届かなくても、最後まで蝉らしく鳴き続けよう

親子三代で水族館へ行ってきた。

清水三保にある海洋博物館。昔はふつうに有料の水族館だったけど、いろいろあって今は、予約のみの無料公開となっているらしい。

 

朝から快晴で、空の色がパキッと青くて白い雲がくっきり浮んでいた。

海岸線を走る車の窓から見える海が碧くきらめいていた。

何艘か漁船が浮んでいて、なんだか絵本の世界のようだった。

 

海洋博物館は昔何度か行ったことがある。

あの頃は、メカニカル魚類を観ることができて面白かったんだが、今はそれはなくなっている。

1階のみの公開だったが、巨大水槽は健在だったし、クマノミコーナーが充実していて楽しかった。

予約制のため入場客は限定されていてほどよい感じ。混みすぎず閑散としすぎず。

ゆったりと水槽を見て回ることができた。

小さい人も珍しそうに魚を見ていたし、好きなように歩き回れてご満悦の様子だった。

 

海洋博物館の人が水槽内の清掃をしていて、時折泡が浮き上がっていく。

ユーミンの歌の一節を思い出した。ほんとに、シャンパンの泡のようだったなあ。

 

ヒトデが張り付いていたんだが、数十分後に戻って見たら左に30cmくらい移動してた。

横に移動するんだー。なんだかかわいい。

 

クラゲ。

毒のあるやつもいるから実物はちょっと怖いんだけど、水槽越しに見るクラゲはほんとにきれい。

 

外に出たら青春ドラマのワンシーンみたいな光景があった。

この道の奥にはきっと何かが待っている、みたいな。

 

今年初めて海を見たかもしれない。

 

学生の頃に住んでいたあたりを通ったので懐かしかった。もうすっかり風景は変わってしまったけれど。

夏の名残はあったけど、青春の名残はなかったね(笑)

 

クマノミ、めっちゃかわいかったなあ。