追い込みですよ | 10月の蝉

10月の蝉

取り残されても、どこにも届かなくても、最後まで蝉らしく鳴き続けよう

 

いよいよ今週末に迫ってまいりました。

先週の土日(つまり昨日おととい)は、なんと8時間に及ぶ稽古でありました。

もちろん8時間みっちり、というわけではないんですが、気持ちはずーっと途切れなかったもんですから、8時間稽古したなあって感じです。

私は、役としては出番は少ないのですが、セットの机と椅子を運ぶ黒子の仕事がありまして、これがけっこう頻繁なのです。うっかり気を抜いてもいられない。

ダブルキャストなので、通しも2回やります。だから私のオシゴトも2回ある、というわけ。

時間的な疲労はありましたが、精神的な疲労はほとんどありませんでした。むしろ充実感しかない。もうね、稽古場にいる、というだけで楽しい。

しかも土曜日は8月後半の本番の舞台。なにげに初めて立つんですけども、なんかもうワクワクしてしまいます。

土壇場に来て、「やっぱりアレがあったほうがいい」「これはまずいのでは」「こうしたほうがいい」案件が頻出しまして、今週は追加作業の日々です。

 

今日作ったのはなんと鉛筆。

この作業のために調べて知ったのですが、鉛筆が発明されたのは19世紀の中頃だったらしいです。イギリスで考案されたとか。それがアメリカに伝わり、そこから一気に普及していったようです。まあねえ、いちいちインクつけなくても書けるし、持ち運びにも便利ですもんね、鉛筆。

とはいえ、このころの鉛筆と現在の鉛筆では多少雰囲気が違いますから、一応作成しました。

例によって材料費0円です(笑)

芯は割り箸、軸は木ではなく、ネット販売などで使用される裏にプチプチのついた紙です。適度が厚みと木材感がぴったりかと。

で、これがこうなります↓

メモ帳の脇に装着。

これねえ、本番の舞台ではたぶんほとんど目にとまらないと思うんですよ。役者さんの手持ち道具だし小さいし。なのでここで先にお披露目。

 

もう一つ、追加作業で「号外」を作ります。

英文だからなー、どういうレイアウトにするか、まだ考案中です。

これも一瞬しか登場しない小道具です。

こういう小道具に凝るのがほんと楽しい。ただの自己満足です(^^;)

 

稽古期間が続くと、だんだん写真が増えてきます。みんなが稽古中の写真を撮りまくっているので。私もうっかり写り込んだりしてしまうことがあって、そのたびにやれやれと思っています。

気を抜いた時の顔がね、最近とみに母親に似てきたんですよ。これがもうほんと嫌でねえ。

美醜のコンプレックスももちろんあるんですが、母親に似ているというのがどうしようもなく嫌なのです。私はたぶんずっと母の顔が嫌いだったのだと思います。顔というか表情というか。

それが最近ぎょっとするくらい似てきてる。鏡を見るたびに絶望的な気持ちになります。

気合いを入れて表情を作っても不細工なのに、気を抜いていたらもうどうしようもない。その上母親にそっくりな顔をしていると来た日にゃ、顔をつぶしてしまいたくなります。

だーから、写真撮るのも鏡を見るのもいやなんだよなあ。まじで遺伝が憎い。

芝居やってると、否応なしに写真が残ったり、鏡を見たり、映像を見たりすることになります。

芝居の、唯一嫌いなとこですね。

なるべく目をそらしたり、薄目で見るようにしています。

「ちゃんと見なくちゃだめだよ」という正論には、薄笑いでお応えするのみです。