先週も似たようなこと書いてたなあ(笑)
今回は2週連続で本番があるという、なんでしょうねみたいなスケジュールです。
ゲネではお客さんの姿がないので、わりと落ち着いてできたんですけども。
本番となると目の前にお客さんがいらっしゃるわけですよ。
今回はほぼ完売らしく、小さな劇場がお客さんでいっぱいになるもよう。
読み聞かせとかストーリーテリングのときは、目の前にいる子どもたちと目が合っても全然大丈夫なのです。それは、しゃべってる内容が「自分から離れているもの」だから。
絵本やおはなしは、私が喋ってますけど私自身はそこにはいません。
「物語」という独立したものがあって、私はそれを子どもたちに伝える媒体でしかないんですね。
芝居も構造としては同じようなものではあるんですが、芝居の場合は私自身が私の言葉としてセリフを話すことになります。私という存在全部を使って、芝居の中身をお客さんに伝えるわけです。
あんまり客観的になりすぎてもだめだし、かといってあまりに没入してしまうのも違う。
そのあたりの加減がとても難しいなと最近思うようになりました。
第三の目は必要なのです。今自分がなにをしているのか、どういう状態にあるのか、状況はどうなっているのかをちゃんと把握しなければなりません。そうしないとアクシデントに対応できなくなるから。
でも、それだけだと役の気持ちがどっかへいっちゃう。リアルタイムで役の気持ちを実感しながらセリフをいい、動作をする。それをいちいち意識しながらやってちゃだめなんですけどね。
現時点でやれることはやったと思っています。
今日をいれてあと2回しかあの役の人にはなれないので、たっぷり堪能しようと思います。