春はあけぼの | 10月の蝉

10月の蝉

取り残されても、どこにも届かなくても、最後まで蝉らしく鳴き続けよう

枕が変わると眠れない、というほど繊細でないが、部屋に人がいると眠れない。

もう長い間1人で寝ているので、たとえば旅行で他人と同室という状況はちょっとしんどい。

それは家族であってもそうで、要するに「自分以外の個体」の存在が気になってしまうのだ。どうしても他の人の意向や行動を伺ってしまう癖が抜けない。

まったく眠れないわけではなく、限界が来たら結局寝てしまうのだが、まあ熟睡には程遠い。誰かと旅行するというのはそういうことだと観念するしかない。

だから「やっぱり家がいちばん」になるんだろうな。


夜明け前の空