アップアンドダウン | 10月の蝉

10月の蝉

取り残されても、どこにも届かなくても、最後まで蝉らしく鳴き続けよう

「あっぺんだん」とか言っちゃう(笑)

 

昨日は夏日で、今日は春日。いや、春日なんてないけど。(かすが、ではない)

しとしとと雨が降っていて、微妙に寒さがなくてでも暖かくもなくて、妙な天気です。

菜種梅雨が早まるかも、なんていう予報も出ているようです。

どうなっちゃうんだろうか。

 

今日は、お年寄りのサロンみたいなとこで、おはなし会をやってきました。

クイズ形式で絵本読んだり、小芝居つき紙芝居やったり。

前回は「外郎売り」を披露したんですが、今回は「寿限無」をご紹介しました。

落語絵本っていうのがあって、その中の「寿限無」を読んだのですが、私は例の長い名前をご紹介しました。あれも覚えてしまえばさほど長くは感じないもんですね。

小芝居つきの紙芝居、今日の演目は「どんとこい 三途の川」というお話。

仲の良い老夫婦のうち、おじいさんが先になくなってしまって、悲しんだおばあさんが村にまわってきた「オナカマ」という占い師におじいさんの魂を下ろしてもらいます。

悲しむおばあさんに対しておじいさんはなんだか浮かれています。早くおじいさんのところへ行きたいというおばあさんに「まだ来なくていいよ」というのです。その理由というのが、奪衣婆と仲良くなってなんと夫婦になってしまったから。

怒ったおばあさんは、現世の暮らしを謳歌した、というオチです。

私はこのおじいさんの役と「オナカマ」の役をやったんですが、なかなかウケておりました。

終わってから「面白かったよ」なんて声をかけてもらったりして。

なんとなくただ読むだけじゃつまんないよね、というだけで始めた小芝居つきの紙芝居なんですが、回を重ねるごとにそれなりに形になってきているのが面白いなと思います。

 

夏に、お琴と読み聞かせのコラボ企画をやろうかともくろんでいるんですが、果たしてうまくいきますかどうか。

「この音とまれ!」というコミックがあって、それは高校の箏曲部のお話なんですが、それを読んでいて漠然とお琴っていいよなあと思っていたんですね。

で、身近なところにお琴を教えている方がいたので、それならいっちょ一緒にやりますかと話がまとまりまして。まだどういう形になるか見えてきていませんが、案外面白い企画なんじゃないかと思っています。さて、どうかなあ。

 

天気が悪いとどうも先行きを暗く考えてしまいがちでよろしくないですね。

ひとつひとつ、目の前のことに取り組んでいくしかないのでしょう。

 

YouTubeで公開されている小林賢太郎さんの「うるう」を観まして、非常に感動したんですけれども、なんかそれも言いづらい感じがあります。なんかね、新参者が感想を言える感じじゃなくて。でも、多彩な表現力と計算し尽くされた舞台と繊細な物語にとても感動したことは確かです。

 

なんだろうなあ。なんだか誰かに何かを言ってもしょうがないよなっていう気持ちが日増しに強くなっていく気がしています。