奈何 | 10月の蝉

10月の蝉

取り残されても、どこにも届かなくても、最後まで蝉らしく鳴き続けよう

息子氏、共通テスト一日目終了。

最寄り駅まで車で送迎したのだが、帰りの車中ではテストの問題についていろいろ話してくれた。

「なんか面白い問題出た?」って聞いたからなんだけど。

 

家に帰ってから、国語の問題用紙を見せてくれた。

現代文がなかなか面白くて。

Twitterに「国語の問題のハイライト」っていうのが流れてたそうで、「これはなんだ?」と聞いたら見せてくれた。

 

漢文のところで、一つわからない問題があったというので、どれどれと見てみると。

漢文と漢詩の問題。

その中に、「奈春何」っていう箇所があった。

これが読み下せなかったというので、漢字辞典で「奈」を引いてみたら。

「いかん。いかんぞ。いかんせば」と書いてあった。

なんかこのリズムが気に入ってしまってね。

「いかん、いかんぞ、いかんせば~」ってつい口ずさんでしまった。

 

問題の「奈春何」はたぶん、「春をいかんせん」なんだと思う。

「この春をどうしたらよいのだろうか」という意味だろうか。

 

漢字辞典なんて何年ぶりで手に取っただろう。

改めて見てみると面白いものだよな。

 

心配していた天気もまずまずだったし、試験会場である大学の教室にはちゃんとエアコンが備え付けられていて暖かかったそうだ。よかったよかった。

確か昔私が通っていた頃は、冬は寒かったような気がする。よく覚えてないけど。

あれから長い年月が過ぎたのだから、空調くらいは整っていてくれないと困るよね。

明日もわりと暖かくなりそうだ。ありがたいことである。