憧れのシチュエーション | 10月の蝉

10月の蝉

取り残されても、どこにも届かなくても、最後まで蝉らしく鳴き続けよう

DVDで「バクマン」を観ました。

これ、劇場公開のときも観に行ったんですが、もう旧作レンタルになってるんですなあ…。

 

それはともかく。

やっぱり面白かったです。

こういう見方は邪道かもしれませんが、主人公が佐藤健くんと神木隆之介くんっていうところがもうね、たまらないわけですよ。

「るろ剣」で敵同士を演じた二人が、今度はコンビを組んでる。

途中で、漫画の創作対決のシーンがあって、二人は剣ではなくペンで闘ってるわけです。相手は染谷くんですわ。「寄生獣」ですよ。

どうしても印象的な役で見ちゃいますわねえ。

 

そして、いちばんきゅんとするシーンはここ。

巻頭カラーを獲得したのに病気で倒れてしまった最高が、病院を抜け出してなんとか作品を仕上げようとする。でも秋人と二人ではとうてい間に合わない。そこへ、手塚賞受賞仲間が駆けつけてきて、みんなでなんとか締め切りに間に合わせる、という場面。

こういうシチュエーション、すごく好きなんですよね。

仲間たちはそれぞれに得意分野がある。得意技がある。人気が出なくて連載が打ち切りになり廃業してしまった人も、実は背景を描かせたら右に出る者はいないというくらいの技術の持ち主。

そういう、「各分野のプロが集結する」っていうのがものすごくいいなあと思うんです。

もちろん主人公にもちゃんと技術があって、そういう高いレベルでの関係が成り立つところに非常に憧れます。かっこいいなあと思う。

 

こういうシチュエーションはドラマの王道だなと思います。見ていてすごく高ぶる場面です。

自分もそういうのが書けたらいいなあと思うんですが、どうにも難しい。

ほかの人が作った場面を観るのは好きなんですけど、いざ自分で作ろうと思うと全然想像がつかない。

「誰かが助けてくれる」っていうことが根本的に信じられないのかもしれません。

自分に助けてもらうほどの価値があるとも思えないしなあ……。

・・・・・・おっと、変な深掘りはやめておこう(笑)

 

それにしても、佐藤健くんといい、神木隆之介くんといい、ほんとにすごい役者ですねえ。