迷走中 | 10月の蝉

10月の蝉

取り残されても、どこにも届かなくても、最後まで蝉らしく鳴き続けよう

来年1月公演の4人芝居。

まだ半年も先だと思ってしまうが、稽古のことを考えるとそろそろ台本ができてないとつらい。

ほかの公演の稽古との兼ね合いもあるから、なるべく早く台本を用意したいところなのだ。

 

が。

ががが。

これが非常に迷走している。

なまじ時間があるような気がしてしまうせいで、ついつい先送りしてしまう。

 

日ごろ、学校から帰ってきてゴロゴロしている息子に「時間のあるうちに早く宿題やっちゃいなさいよ」と言っている身としては、特大のブーメランがぐっさり刺さっているような状況。

 

今年1月の3人芝居のときは、台本を頼まれたのが10月の終わりごろで、締め切りまで3週間なかったんじゃなかろうか。そのおかげで、えいっと思いきりもできて、今までの中では最速の仕上がりだった。クオリティについては考えたくない(笑) 演じてくれた人たちのおかげで、それなりに仕上がったとは思うが。

 

ほんとうにこの、「ケツに火がつかないと動けない」という性質をなんとかしたい。

したいと思いつつ何年もたっているので、内心はあきらめているところもあるんだけど。

 

ということで、唐突だが紙上ブレーンストーミング開催。

 

今回、最初に思い浮かんだのは「わらべうたを使ってなにか話が作れないか」ということだった。

なぜわらべうたなのかといえば、常日頃乳幼児相手にわらべうた遊びをやっていて、その現場でいろいろ思うことがあったからだと思う。

モチーフとして思いついたのが「かごめかごめ」

この歌は謎めいた歌詞のせいでいろんないわれがあるらしい。

もう一つは「とおりゃんせ」

この二つを使い、歌詞にあわせたプロットが作れないものかと思ったわけだ。

 

最初はいいような気がしてた。でも実際考えはじめると、そのわらべうたをそのまま使うのか、構造として使うのかで迷い始めた。どっちにしてもうまくいかないし、構造として使おうとすると30分の芝居では時間が足りないような気がする。

象徴として使うことも考えたんだけど、私の能力不足で話が思いつかず。

ぐるぐる考えているうちに、そもそも私はこの芝居で何を言おうとしてたのかがわからなくなった。

別に壮大なテーマじゃなくてもいいんだけど、何か一つ、「これってこうだよね?」とか「こんなことがあってもいいんじゃない?」というようなものがないとラストにたどりつけない。

それに、そういう核になるものがないと、そもそも登場人物たちが何を話せばいいのかもわからないのだ。

役者は決まっているので、ある意味あて書きの台本になるのだが、これが逆に難しさを増している。なにせ役者の一人は息子なのだ。他が私を含めて大人の女性なので、見た目のバランスも考えなくちゃいけなくて苦戦している。

どうしたもんだか。

いっそ、思いきり発想を転換して全然違う話を考えた方がいいのだろうが、今はまだ当初のアイデアから離脱しきれなくて、ウロウロしている最中なのである。

 

あれ?ブレストになってないや。ただの愚痴ですな(笑)

とにかく文字にして可視化しないといいも悪いも判断できないので、早く書き出さなくてはいけないと毎日自分を責めている。でも、ウロウロゴロゴロしちゃうんだよなー。ダメネ。

ひょいっとエンジンがかかることを漠然と期待しつつ。