準備中です | 10月の蝉

10月の蝉

取り残されても、どこにも届かなくても、最後まで蝉らしく鳴き続けよう

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いつものように公園を散歩しました。

あじさいの植え込みに、春の訪れを感じさせるものを見つけました。

あじさいって、いつも不思議だなあと思うんですよ。
花が終わって、冬の間はまるっきり枯れ木のようになってしまう。
それなのに、この季節になると当たり前のように緑の芽が出てきます。
死から芽生えた眩しい生を感じさせてくれます。
毎年、必ず「おお!」と思ってしまいます。今日も思いました(笑)


もっと春らしいものも見つけましたよ。

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写真を撮るために近づいたら、濃密な甘い香りが漂っていました。

その足元にはこんなかわいい花も。

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この可憐さはいかにも「春」って感じですよね。

池のまわりのソメイヨシノも着々と蕾をふくらませています。
ソメイヨシノよりも早く咲く種類の桜は、早くもピンクや白の花を咲かせています。
引き継ぎを終えた梅は静かに退場しつつあり。

突然暖かくなったり、急に冬に戻ったり、大雨が降ったり、時には雪が降ったりと、大変気ぜわしく落ち着かない天候が続きますが、それでもきちんと春はやってきます。
年々、そのことが大変有り難く奇跡のようなことなのだなと思うようになりました。
ほんと、あと何回春に会えるんだろう、なんて思ったりもしますわ。


歩いていたら、「木に止まった猫」に出会いました。

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これ、藤の木なんですけどね。その真中にちんまりと座っていました。
「ちょっと撮らせてね」と声をかけて、写真を撮らせてもらいました。

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なかなかの美猫でございました。


午前中は青空が広がったものの、午後からは不穏な雲が空を占拠してきました。
私が歩いている時はこんな空だったのです。

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このあと、バラバラっと通り雨が降りました。やれやれ。



今日は「アナと雪の女王」の公開初日。朝一番の上映を観てきました。
感想を書くと盛大なネタバレになってしまうので、また後日思い出したら書くことにします。
ただ、私は今までディズニーの映画はあんまり好きじゃなかったんです。
動きが妙に滑らかで気持ち悪いのと、古めかしい女性観が露骨に見え隠れする(女の子はいつかステキな王子様と出会ってしあわせになるもの、というような)ところが苦手で。
しかし、この「アナと雪の女王」では従来の王子様観がひっくり返る展開になっていて、そこはよかったかな、と。でも、そのかわりに行き着くところがアレなのかあ、と思うとちょっと微妙。

「Let it go!」はすごくよかったです。
アニメーションと音楽と、歌の内容が壮大にシンクロして、総毛立ちました。
ちょっと切なかったですね。
「ガラスの仮面」の劇中劇「ふたりの王女」で、ラストにオルディスが悲壮な決意を固めるシーンがあるのですが、ちょっとあれを思い出しました。

見始めてから気がつきました。これってミュージカルだったんですよね。
よく「セリフから突然歌になるのが理解できない」てなことを言います。
確かに、「なんでここで歌うかなあ」と思ってしまうような作品もありますもんね。
しかし、この作品は極めて自然に歌に移行します。というか、感情の高まりがそのままメロディを伴っている感じ。
「コーラスライン」を思い出しました。

「コーラスライン」の中で、演出家の昔の彼女がオーディションを受けに来ていて、演出家が「なぜ君がコーラスラインのオーディションなんか受けるんだ」と怒るシーンがあります。
そこでその彼女が「私は歌いたい。踊りたい。私に仕事をちょうだい」と切々と、真摯に訴えかけるんですね。私はそのシーンと歌が大好きなんですけど、それもまた思い出しました。

女だからって、すべてのしあわせや人生を人任せにしなくちゃいけないことはない。
自分の力で、自分のやりたいことをやりぬくことが、きっとしあわせなのだと思います。

そのあたりがね、「アナと雪の女王」でも描かれていたので、観に行ってよかったと思いました。
吹き替えと字幕、どっちにしようかと思ったんですけど、やっぱ字幕(つまりオリジナルの声優と歌)だろうと思って、そっちにしました。
お話がシンプルだったせいか、英語がとても聞き取りやすくて、あまり字幕に頼らなくても鑑賞できたのもよかったです。


そうそう、先日の「偉大なるしゅららぼん」のときも思ったんですけど、最近の映画は、最後のスタッフロールの後にもなにかしらの映像がありますよね。
なのに、スタッフロールが流れ始めるとそそくさと席を立って出て行ってしまう人がけっこういて、もったいないなあと思います。
スタッフロールもよく見るととても興味深いものですよ。
もうちょっと座って見ていればいいのにねえ、と他人事ながら残念に思います。


さて。
明日明後日は、静岡市の「カフェ・ピアノ」にて「春なのに……2014」が開催されます。
お近くの方はぜひ足を運んでみてください。
私は二日間ともカフェ・ピアノにおります。ニコニコ