ほたる祭り | 10月の蝉

10月の蝉

取り残されても、どこにも届かなくても、最後まで蝉らしく鳴き続けよう

蛍を観てきました。

うちから、北の方へ少し山を入っていったところで「ほたる祭り」をやってたんです。
たまたま教えてくれた人がいて、たまたま夫の両親も行きたがっていて、もう行くしかないという流れになって、行って来ました。

護岸工事をしていない川の土手、今の時期ですから草が旺盛に茂っています。
たっぷりの水が流れる川面を、たくさんの蛍が飛び交ってるのです。

つい先日、福岡伸一さんの「生命の逆襲」という本を読んだばかりでした。
この本の中に、蛍についての1章があります。
それを読んで私は初めて、蛍はオスもメスも光るということを知りました。

さっき見てきた蛍もオスとメスが入り交じっていたんでしょうね。
短い明滅のサイクルを複数回繰り返すのがオスで、1回だけ明るく光るのがメスなんだそうです。確かにそういう2種類の光があちこちに見られたのです。

しばらく見ていたら、最初は川の上空でチカチカ光っていた蛍と、川岸の草に止まって光っていた蛍がカップルになっているように見えました。愛が成就したんでしょうか。
もしそうなら、また来年もたくさんの蛍の光を見ることができるかもしれません。

行って蛍を見て帰って、全部で1時間。
こんな近くで、野生(というのもおかしな言い方ですが)の蛍が見られるなんて、贅沢だなあと思いました。



                  蛍            ホタル