アート!アート!アート! | 10月の蝉

10月の蝉

取り残されても、どこにも届かなくても、最後まで蝉らしく鳴き続けよう

$10月の蝉-街の紅葉2


今日は、静岡市青葉シンボルロードで開催されている「ストリートフェスティバルinシズオカ」へ行ってきました。
夕べから降り始めた雨が午前中も残っていて、どうなることかと心配しましたが、昼ごろには一度青空が広がり、穏やかな秋の午後にアートの祭典が繰り広げられていました。
シンボルロード沿いの木々も紅葉し、夜にはイルミネーションが点灯されます。
全国(たぶん)からたくさんのアーティストたちが参加して、思い思いの作品を展示販売していました。

アートブースは全部で71箇所。ミュージックステージもいくつか設けられ、あちこちから音楽が流れていました。

とりあえずざっと流して観てみました。絵、アクセサリー、ガラス細工、陶芸、手芸品、実にさまざまです。
こうやっていろんなアートが一堂に会していると、自分の好みというものがくっきりと浮かび上がってくるものなんですね。
私は、アクセサリーやインテリア小物などにはあまり心が惹かれないみたいでした。
目にとまるのはもっぱら絵。それも、綺麗な色調で、きちんとまとまった感じのものが好きみたいです。写実でなくてもいいんですが、なんかほとばしっちゃったような感じのものには心が動かないようでした。
今回は、神戸から初参加されたという、宮城彬瑚(みやぎあきこ)さんという方の絵に激しく惹かれました。油彩画で楽園をテーマに描いておられるそうで、優しい色合いで緻密に描き込まれたたくさんの楽園の絵がありました。
シールにしてあるものがあったので、10枚ほど購入しました。原画が買えればいいんですけどね~(笑)。とりあえずシールで我慢(*⌒∇⌒*)
額に入ったもの(プリントアウトしたものだそうです)もひとつ買いました。ブルーを基調にしたクリスマスツリーの絵。夜空を黄緑やピンクの鳥が飛んでいて、まるで夢のようです。
少しお話もさせていただいて、大変感激しました。作品を作っている途中でしたので、作画の様子も拝見させていただきました。もう、「すげ~」の一言(下品ですねw)

これに気を良くして、またさまようことしばし。

今度はチョークアートの体験ができるブースの前を通りかかりました。
しばらく迷ったんですが、せっかくの機会だし、と思って挑戦してみました。
チョークアートって、よくカフェの店先にメニューを書いた看板が出てたりしますよね。あんなふうに黒板に特別なチョークで絵を描くというものです。
サンプルの下絵があって、私はクリスマスツリーを選択。
初めてオイルコンテというものを使ってみたんですが、あれは面白いですねえ。
しばしお絵かきに熱中。15分ほどで仕上がりました。
それがこちら。
$10月の蝉-チョークアート


ぼかしによって、良い感じに質感が出ます。


さて、今日の目的はもうひとつあって、それが芝居小屋でのパフォーマンス。
会場のいちばんはずれに、怪しい小屋が設置されています。古びた木のベンチが8つほど置いてある、小さな芝居小屋なのです。
私が見たのは、クラウンの集団「雨ニモ負ケズ」と、日本和洋舞踏の「夢咲演舞」。
「雨ニモ負ケズ」の人たちは全員クラウンの扮装で、パントマイムで短い作品を見せてくれました。これから芝居をやろうとしている私にとっては、非常に勉強になる演目でしたよ。
特にこの方たちのマイムが絶品だと思いました。
$10月の蝉-パントマイム

「チョコレート」というタイトルの作品で、右側のクラウンが持っているチョコレートを、左側のクラウンがなんとか手に入れようとする、という言ってみればそれだけの作品なんですけど、表情や動きなどがとてもクリアで、2回同じものを見たんですけど、2回とも同じように楽しめました。すごくいいものを見たですよ、ほんとに。

「夢咲演舞」の方とは、なぜかお友だちになってしまいました。上演後に話しかけてくれた方がいて、初対面にも関わらず1時間後には古い友だちくらいすっかり仲良くなってました。人見知りの私としてはかなり珍しい展開なんですが、今日は心のゲートが全開になっていたようで、すごく素直にコミュニケーションをとることができました。それもまた嬉しいことでしたよ。

あと、statue(スタチュー)という静止パフォーマンスの方がいました。
こんな感じ。
$10月の蝉-マイム


じっとしてるとほんとに彫刻みたいに見えるんですよ。んで、突然動いたりするんです。
知らずに近づいてびっくりする人もいたみたいです。

音楽はいろいろありましたが、唯一足を止めて聞き惚れたのは、朝木春美千(あさきはるみち)さんという方の演奏。キーボードひとつでインストゥルメンタルを演奏されていました。
残念ながら最後の2曲しか聞けなかったのですが、じっと聞いているとふっと心のなかの何かが震えるような、なんだか涙が出そうな、そんな気持ちになりました。
最近はインストゥルメンタルが好きみたいですなあ。車の中でもGOMAさんのCDがヘビロテ中でありますし。

青空が広がったのは昼間のほんの短い間だけでした。
その後はまた灰色の雲が広がってしまいました。

$10月の蝉-壁画


LIVE PAINTといって、その場で絵を描いていく、というパフォーマンスもありました。
これはもう完成のようで、この隣で2枚、制作していました。

明日もストフェスは開催されます。アートブースへの出店は、また変わるみたいです。
芝居小屋では午後に、SPACの「おはなし劇場」を上演するらしいですよ。
秋の一日、アート三昧というのも贅沢な過ごし方だと思います。

$10月の蝉-ツリー


このツリーと、周辺の木々に張り巡らされたイルミネーションが、夕方の5時になると一斉に点灯されるそうです。今日はあと10分のところで見逃しました。帰りの時間が迫ってきてたんです(泣) 後ろ髪ひかれる思いでしたよ。
でも駅前のパルコの前には、きらびやかなクリスマスイルミネーションが輝いていまして、なんだか甘い香りが漂っていました。