コーヒータイム | 10月の蝉

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私は関係ない派!

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コーヒーを日常的に飲むようになってからもう何年たつかな。
ドリップした本格的なものを飲むようになったのは大学に入ってからだから、もう飲んでる期間のほうが長くなってしまった。
「コーヒーを飲むと眠れなくなる」というのは、たぶんカフェインの問題なんだと思うが、どうやら私はカフェイン耐性があったらしく、いまだかつてカフェインを含む飲み物を摂取したせいで眠れなくなったという経験はない。
緑茶の方が、とか紅茶のほうが、とか、いやいや抹茶がいちばんカフェイン含有量が高いんだよという説もあり、どちらかというとイメージとか思い込みの領域の話のような気もする。

今は、毎朝コーヒーメーカーで濃い目に淹れたものをお湯割りにして、一日で4~5杯飲んでいる。まったくもって、味わいとか品質とは無縁の飲み方ではある。
なんてったって「お湯割りコーヒー」なんだからね。
でも、夏場にアイスコーヒーを飲むときは、やっぱり濃い目に淹れて、氷を投入して飲むから、氷が溶ければ薄くなるわけで、たいした違いはないとも言える。言えないか。

自宅でお湯割りコーヒーを飲みつけているせいか、喫茶店などでちゃんと淹れてくれたコーヒーを飲むと、その濃さにびっくりしたりする。本末転倒なことである。

そんな本末転倒な愛飲者ではあるが、まったく飲めないとなるとそわそわしてくる。
たとえば、どこかへ旅行したとき。旅行までいかなくても、ちょっと出かけた時。
それが一日がかりとか、数日にわたる場合、どうかすると一度もコーヒーにありつけないことがある。
場所によって、適当な店が見当たらないときもあるし、店はあってもこちらが気後れして入れないときもある。
以前、たびたび東京へ絵を見に行っていた時もそうだった。東京では、私なんぞが気軽に入れる店がほとんどない。それは店側の責任ではなく、もっぱら私の気後れのせいではあるのだが、こじゃれたカフェだの、流行の最先端を行っているように見える店だのは、どうにも入りづらい。お値段もけっこうしたりするし。
じゃあ、スタンド式の店ならどうかというと、これまた入りづらかったりするのだ。あの手の店は、椅子やテーブルが小さいことが多い。ゆっくりくつろぐというよりは、ちょっと空いた時間つぶし、という目的で使用されることを想定しているんじゃないかと思うんだが、隣との間が大変近い。
ふだん、人の少ない、広々とした空間で暮らしている(つまり田舎暮らしということ)ために、人が密集した状態に慣れていないのだ。
「どこかで、一休みしたい。コーヒーが飲みたい」と思いながら、チラチラと周囲に目をやって、手頃な店を探すものの、ついには見つけられずに新幹線の駅まで到着してしまい、「まあ、いいか」とあきらめて新幹線に乗るのが常であった。
新幹線の中でコーヒーにありつこうと思っても、車内販売は高いし、なかなか回って来なかったりする。いざやってきても、また気後れする。
「今買っても、すぐに降りることにならないか」とか「そもそも車内で飲食するってどうなんだ」などのいらぬ心配が湧いてきて、結局買うことができない。
最終的には、「いいや、家についたら飲もう」ってなことになって、結局家でお湯割りコーヒーを飲むことになるのだ。
旅行に行ったときは、あきらめて自動販売機のお世話になる。今は缶コーヒーだけじゃなく、紙コップで出てくるやつもあるから、そういうのでしのぐ。

結局のところ、私は、ちゃんとコーヒーを味わっているというよりも、「コーヒーを飲んでいる」という状態を欲しているんじゃなかろうか。
正直言うと、コーヒーの味はあまりよくわかっていない。何が美味しいとかそういうのも実はあまりわかってない。
たまに、香り高いコーヒーに当たることがあると、そういうときは「うまい」と思うのだけれども。
今すぐ思い出せる、美味しかったコーヒーは、浜松にある春華堂の、うなぎパイファクトリー内にある喫茶店のもの。ここのコーヒーは絶品だった。特にアイスコーヒー。あれだけを飲みにもう一度行きたいと思うくらい。たぶん行かないけど。だって入場料を取るようになっちゃったからさー。


眠れる眠れないから話がそれた。
コーヒーを飲んでも、眠れる時は眠れる。飲まなくても眠れないときは眠れない。
心がざわざわして落ち着かないと眠れなくなるよね。そういうときはむしろコーヒーを飲んで落ち着いた方が、眠れるようになる気がする。

時期的なものなのか、ここんとこちょっと気持ちが落ち込むことが多くてめげている。毎日嫌なニュースばかり。
大きな災害があって、日本人の心のタガが吹っ飛んだような気がする。
誹謗中傷、罵詈雑言。他人の粗探し。バッシング。妬み嫉みやっかみひがみ。そんなものばっかりが目に付く。
私が考えてもどうにもならないことばかりなのに、それでもぐるぐる考えてしまう。だって、いつそれが自分の身にふりかかってくるかわからないことだから。
生活保護のことだって、絶対自分の人生には無縁のことだって言い切れるだろうか。この不況で、電力不足で、経済力が落ちてて、いつリストラされるか、会社が潰れるかわからないのに。
生活保護っていうのはセイフティネットなのかと思ってた。最後の最後で「社会の助け合い精神」で救ってもらうための手段なのかと思ってた。
でもどうやら違うらしいね。
次課長の河本っちゃんの件でわかったのは、世間は生活保護受給者をものすごく見下してるんだってことだ。施しを受けてる分際で人並みのことをするなよ、というのが本音だったんだね。
いろんな理屈で非難してるけど、底の底にあるのは、そういう蔑視。芸人に対する蔑視と、にも関わらず高額所得者であることへの猛烈なヒガミが合体すると、ああいう騒ぎになるんだろう。
どんな制度でも、抜け道を見つけてうまいことやるやつは出てくる。絶対ズルして得しようとする奴は出てくる。でも、そういうやつがいるからって、その制度全体が悪いというわけではないはずなのに、今は十把一絡げで「生活保護=ズル」という話になってる。一方で「本当に必要な人に行き渡らなくなる」という言い訳を掲げてるあたりもまたいやな感じなんだけどね。

エネルギー政策もしかり。反原発も脱原発もいいけどさあ。安全を追及したあげくに社会経済が破綻したら安全も安心もなくなると思うんだけど。



なにはともあれ。

ネガティブな気分が続くときは、おいしいコーヒーを淹れて、ゆっくり飲むのがいいかもしれない。








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