あけましておめでとうございます | 10月の蝉

10月の蝉

取り残されても、どこにも届かなくても、最後まで蝉らしく鳴き続けよう

は?いえ、ぼけてませんよ。ぼけとらん、ぼけとらん(by「半神」)


今日は旧暦の1月1日なのです。今日から新しい年が始まるのであります。

今年は昔懐かしい「日めくり」を買ったものですから、毎日ぺりっとはがすのがとても楽しみです。

母方の祖母の家に大きな日めくりがありました。子供のころは特になんとも思わなかったんですけど、近頃自分が年を取ったせいでしょうか、やけに旧暦が気になるようになりました。おりしも、購読している毎日新聞の日曜版で旧暦についての連載が始まり、一気に興味がヒートアップ。そうだ、日めくりには確か旧暦が載っていたと思い、今年のカレンダーに日めくりを加えたのでした。


旧暦を意識しだすと、季節がとても身近なものになりますね。新暦の1月は旧暦ではまだ12月ですから、冬真っただ中です。

「新春のお歓びを申し上げます」と年賀状に書いてあったとしても、「どこが春やねん!」とツッコミのひとつも入れたくなろうってもんです。


しかし、今日からは春です。これから徐々に暖かさに向かっていくわけですね。もちろん三寒四温ということもあり、寒さの揺り戻しもありますけど、季節は春です。


日めくりに載っている今日の一言もまたよろしいものですよ。

「初心忘れるべからず」

身の引き締まる思いですわ。


冬の間はどうしても寒さにやられて、うつうつとした気分になりますが、これからは陽光にも春の気配を感じ取ろうとするようになるでしょう。道端のそこここに、小さな緑を見つけることも出来そうです。気の早い草花は、まだ冷たい風に震えながらも凛とした花を咲かせることでしょう。

春は春の憂いがありますけれども、太陽の光とは本当に偉大なものです。目を閉じて体中に光を浴びれば、もよもよと生きていく気力がわいてきそうな感じです。


まさに、

「新春の御歓びを申し上げます」

という気持ちであります。謹賀新年鏡餅