2024年3月15日 日鋼YPK商事株式会社10周年を祝う会 | ひまsunのブログ

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講談師『日向ひまわり』の日常あれこれを書いています!

ご縁というのは不思議なもので、

ご近所さんでたまたま出会い、親しくなった同郷・広島出身のTちゃん。


Tちゃんの柔らかくて優しい人柄と広島弁に引き寄せられお友達になってから

もう15年は経つだろうか。


そのTちゃんのご主人・Kさんとも親しくさせていただいている。


気さくなお二人だが、Kさんが社長職を務めていらっしゃると知ったのは、

この周年行事での一席をご依頼いただいた昨年のことだった。


「あんなに気さくで柔らかい社長さんと社長夫人がこの世の中に存在するんだ。」

と驚いた(笑)。


その本番が今日だった。


場所はヨコハマグランド インターコンチネンタルホテル。

会場に隣接したテラスからの景色、綺麗だった。




共に日本製鋼所の子会社であった《日鋼商事》と《YPK》。

この2社が合併して【日鋼YPK商事株式会社】となったのが10年前。


10周年を祝う会で、2社の生い立ちから合併、そして現在に至るまでを

20分ちょっとのネタに仕上げた。


総務の方と何度もやり取りをして出来上がった、

【講談 日鋼YPK商事株式会社誕生物語】


古典ネタではなく創作講談の場合、『その日限り、1回キリ』が多い。

作って高座にかけるまで毎回必死というか、ギリギリまで足掻く感じで取り組む。


「これで完璧!」と思うことなんて、

たぶん一生ないんだろうと思う(それは古典も同じか)。


『これが正解』というハッキリしたものがないから、

これまでの経験値を頼りに仕上げていくことになる。


だからだと思うが、

「まだ何かやれるんじゃないか、

 気がついてないことがあるんじゃないか。」

と不安でいっぱいになる。


それでも、本番までに向き合った時間に背中を押され、

「あれだけやったんだから大丈夫!」

と自分を鼓舞して高座へ上がる。


ただ、今回はいつもと違う苦労があった。

それは、言い慣れない言葉の数々!


中でも一番言いにくかったのは、射出成形機の『射出(しゃしゅつ)』。

コレ、言いにくくありません?


サラッと稽古をしている時は大丈夫なのだが、

「もうすぐ『射出』が来る。」

と意識をすると力が入って噛んでしまう💦


本番は意識をしすぎないようにして挑んだ。

、、、、大丈夫だった〜!!(たぶん)


でも、その代わりではないけれど、何でもないところで噛みました💧


社員の皆さまは高座にグッと集中してくださっていたように思う。

おかげさまでやりがいを胸に、楽しく高座を務めることができた。


社長のKさんも笑顔で喜んでくださってホッとした。


何人かの社員さんともお話ができた。

「すごく分かりやすくて聞きやすかったです。」

そう言われた時、喜びよりも安堵感の方が大きかった。


また一つ、良いご縁をいただいた。

いつかまた別の機会に皆さまとご一緒できたら嬉しい。


ひまわり