ドラマ「還珠格格II」第30集 | 江湖笑 II

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中国ドラマ・小説の各話あらすじです。完全ネタバレしております。
更新予定は
月曜~木曜:ドラマ「南城宴」(前後編)
土曜:短劇「玉奴嬌」(各1集)


ドラマ「還珠格格II」

第30集


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 小燕子と紫薇が刑場への道中でさらわれた。その武術の手練れのなかに尓康と永琪がいたらしいと聞いて、乾隆帝は北京城の近郊までしらみつぶしに探せと監斬官に怒鳴った。このままでは皇帝の、大清帝国の面子にかかわる。
 本当に小燕子と紫薇を処刑したいのかと令妃にたずねられた乾隆帝は、一瞬、怒りから我に返る。そこですかさず皇后が、昨夜の牢での出来事を話した。令妃と晴格格が乾隆帝と太后の命で小燕子たちの衣服を届けに来ていたと言う。もちろん乾隆帝も太后も、そんな命令を出した覚えはない。すると太后の後ろに控えていた晴格格がひざまずき、独断で衣服を贈ったことを謝罪した。最後なのだから、きちんとした服装で処刑に臨めるようにしてやりたかったと話す。そして、令妃と晴格格が怪しまれるなら、牢へ様子を見に来た皇后と容嬷嬷も疑われてしかるべきではないかと話す。皇后はそれ以上、ふたりと福家を追及することができなくなった。
「小燕子と紫薇は、私とは陽と陰なのです」
 そう太后に告白した晴格格は、自ら反省のために慈寧宮の暗房へ入った。


 そのころの金鎖は、ほかの囚人たち同様、手足に枷をはめられ、鎖につながれて蒙古への道を歩いていた。水すらまともにもらえず、休憩も取らせてもらえない。金鎖は倒れた囚人をかばおうとして、役人から押し倒された。紫薇からもらった首飾りを奪われ、手籠めにされそうになる。
 そのとき、急行した尓康と柳青、柳紅が金鎖を救った。首飾りを取り返して囚人たちを解放し、金鎖を欧家へ連れ帰る。再会した一同は金鎖の無事な姿を見て、ほっと胸をなでおろした。


 これからの行動を話し合っている最中に、役人たちが小燕子たちの捜索にやってきた。顔の知れていない蕭剣、柳青、柳紅は欧夫婦と外で農作業をし、似顔絵が出回っている小燕子たちは便所へ身を隠す。
 欧夫人が役人たちに自家製の酒を振る舞い、かれらの気をそらせて帰らせようとする。ところがあと一歩というところで小燕子がくしゃみをした。役人たちが立ち止まる。全員が凍りついた。小燕子がとっさに鼻をつまんで、お尻を拭く紙を忘れたと欧家の子供のふりをした。まんまと騙された役人たちは、酒に満足して帰っていった。


 危機が去り、今後について再び話し合う。蒙丹と含香は明日、洛陽の均県沙江を通って大理へ、小燕子たちは宮中の様子を確かめてから、三日後に嵩山南陽から三峡経由で大理へ入ることにした。蕭剣にとって大理は、両腕と死に別れたあと、親戚にひきとられて育った場所であった。
 明日は蒙丹と含香が大理へ出発するということで、小燕子たちはささやかながら中原式の婚礼をふたりに用意した。







<31集に続く>