探偵の仕事ってのは、実に地味で、根気がいる。浮気調査の現場なんて、特にそうだ。クライアントが求めるのは、浮気の決定的な証拠。その証拠ってのが、ラブホテルの入りの1分と出の1分。たった2分間のラブホテルの入りと出の映像。
浮気の証拠を押さえるためには、ラブホテルに入る瞬間と出る瞬間、この2分間の映像が不可欠だ。この瞬間を押さえることで、浮気の事実を明確にすることができる。クライアントはこの2分間の証拠を手に入れるために、数万円をかける。
じゃあ、その2分間の証拠を得るためにどれだけの努力が必要かって？正直に言うと、数時間の尾行と張り込みを行うことになる。まず、対象者が浮気相手と接触するところから始めて、二人がラブホテルに向かうまでの一部始終を追いかける。これがなかなか簡単じゃない。
尾行の途中で、対象者が警戒している場合もある。何度も後ろを振り返ったり、無駄に遠回りしたりして、探偵の存在を探ろうとするんだ。だから、こちらも気を抜けない。バレないように距離を保ちつつ、見失わないように追いかける。これが結構神経を使うこともある。
そして、いよいよラブホテルに到着。ここで重要なのが、二人がホテルに入る瞬間だ。この瞬間を逃すわけにはいかない。ホテルの入り口付近で待機して、二人が入る瞬間をカメラに収める。この時の緊張感は半端じゃない。どんなに時間をかけても、この瞬間を逃せば全てが無駄になるからだ。
ラブホテルに入る瞬間を押さえたら、次は出てくる瞬間を待つ。この待ち時間がまた長い。何時間も待機して、二人がホテルから出てくる瞬間を見逃さないようにする。寒い日も暑い日も、どんな天候でも、この待ち時間は避けられない。
ホテルから出てくる瞬間を押さえたら、やっと一安心。これで証拠が揃う。でも、これが全てじゃない。クライアントに報告書を作成し、証拠映像を整理する作業が残っている。この報告書がしっかりしていないと、後々のトラブルになることもあるから、気が抜けない。
探偵の仕事は、地味で辛い。でも、クライアントが求める結果を出すためには、この地道な努力が必要なんだ。浮気調査にかける数万円は、この数時間の尾行と張り込み、そして決定的な2分間の証拠に支えられている。
クライアントにとっては、数万円を払って得られる安心や解決が何よりも重要だ。そのために、探偵はどんなに辛くても、証拠を確実に押さえる努力を惜しまない。浮気調査の現場は、そんな探偵の熱意と根気で成り立っているんだ。
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