2026年9月、中国・北京で開催されたHYROX(ハイロックス)の大会をきっかけに、ジョアンナ・ビエトリク(Joanna Wietrzyk)という選手の名前を知った人も多いかもしれません。
日本語では「ジョアンナ・ビエトリク」「ジョアンナ・ヴィエトリク」「ジョアンナ・ヴィエトジク」など表記に揺れがありますが、英語表記はJoanna Wietrzykです。
結論から言うと、彼女は単に今回の騒動で有名になった選手ではありません。
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女子Solo Pro世界記録保持経験者
HYROX最高峰のElite 15で戦い、世界記録を樹立するなど、世界トップクラスの実績を持つアスリートです。
この記事では、ジョアンナ・ビエトリクとは何者なのか、これまでの経歴・HYROXでの実績、そして北京大会で何が起きたのかを整理します。
ジョアンナ・ビエトリクとは?オーストラリアのHYROXトップ選手
ジョアンナ・ビエトリクは、オーストラリアを代表するHYROXアスリートの一人です。
HYROXのトップ選手が争うElite 15で活躍し、女子Solo Proの世界記録を樹立した実績もあります。
国籍:オーストラリア
競技:HYROX
カテゴリー:Elite 15 / Pro Women
過去の競技経験:テニス・ネットボール
HYROX女子Solo Pro世界記録保持経験者
現在はHYROX界を代表するトップアスリートとして知られています。
HYROXを始める前はテニスやネットボールに取り組んでいた
ジョアンナ・ビエトリクは、HYROX専門の競技者として幼少期から育ってきたわけではありません。
HYROX以前には、ナショナルレベルのテニスやネットボールに取り組んでいた経歴があります。
その後、オーストラリア・メルボルンでF45のコーチとして働いていた時期にHYROXと出会いました。
現在は世界トップクラスですが、HYROXでのキャリア自体は比較的新しく、競技参入後に急速にトップレベルまで上がった選手です。
HYROX参戦後に一気に世界トップレベルへ
ビエトリクはHYROX参戦後、短期間で結果を残しました。
オーストラリア国内のHYROX大会で好成績を重ね、オーストラリア人女性として初めてElite 15への出場権を獲得。
その後は世界のトップ選手と直接競う存在になっていきます。
2025-26シーズンにはHYROXのMajor大会でも強さを見せ、世界記録を更新しました。
2026年には女子Solo Proで世界記録を樹立
ジョアンナ・ビエトリクの実力を最も分かりやすく示しているのが、HYROX女子Solo Proでの世界記録です。
2026年のPhoenix Majorでは56分03秒を記録し、当時の女子Solo Pro世界記録を更新しました。
さらに2025-26シーズンではMajor大会で強さを見せ、女子Elite 15を代表する選手の一人になりました。
つまり北京大会のニュースだけを見ると「突然話題になった選手」に見えますが、実際には事件以前からHYROX界では非常に有名なトップ選手です。
2026年世界選手権でも女子Elite 15で2位
ビエトリクは2026年のHYROX World Championshipsでも女子Elite 15 Soloで2位に入っています。
一度だけ好タイムを出した選手ではなく、世界トップクラスの大会で継続して結果を出していることが分かります。
北京大会で初めて名前を知った人も多いですが、
競技実績だけを見ればHYROX女子のトップスターの一人です。
北京HYROXで何が起きた?競技中に便失禁が発生
今回大きく注目されたのは、2026年9月12日に中国・北京で行われたHYROX大会です。
ビエトリクはレース中に突然の体調トラブルに見舞われ、便失禁が起きた状態で競技を続行しました。
HYROXはランニングだけの競技ではありません。
コースやマットに加えて、RowingマシンやSandbagなど複数の参加者が使用する設備があります。
そのため、問題になったのは失禁そのものより、排泄物が付着した状態で共有エリア・共有器具を使用しながら競技を続けたことでした。
そのままレースを続け、当日はトップでフィニッシュした
ビエトリクは体調トラブル後もレースを続行し、当日はトップでフィニッシュしました。
この判断をめぐってSNS上では大きな議論が発生しました。
主な論点となったのは、
- 本人が競技を続けた判断
- 衛生上のリスク
- 他の選手への影響
- 大会運営が途中で止めなかったこと
です。
特にHYROXでは共有器具を使用するため、一般的なロードレースとは異なる衛生上の問題がありました。
批判は本人だけでなくHYROX運営にも向けられた
今回の騒動では、ビエトリクだけが批判されたわけではありません。
HYROX運営側に対しても、
「なぜ競技を止めなかったのか」
という批判が集まりました。
HYROX共同創業者のMoritz Fürsteはその後、運営側が競技中に迅速に対応できなかったことについて謝罪しています。
「選手個人の失敗」だけではなく
大会運営・衛生管理の問題としても議論された
HYROXは騒動を受けてルールを変更
北京大会後、HYROXは同様のケースに対応するためルールを更新しました。
現在は、選手の血液・嘔吐物・尿・便などが本人または他の競技者に健康・汚染リスクを与えると判断された場合、Race Directorが医療上の理由で競技から退出させることができるという趣旨の規定が追加されています。
これは今回の北京大会での対応を受けた変更です。
最新の競技ルールについては公式Rulebookで確認できます。
ジョアンナ・ビエトリク本人もその後謝罪
騒動後、ビエトリク本人もSNSで声明を発表しました。
本人はレース開始時点では体調に問題を感じておらず、今回のような事態を予想していなかったと説明。
そのうえで、振り返れば競技から退くべきだったとして、レースを続けた判断を後悔していることを表明しました。
また、中国の人々、他の選手、観客、HYROX関係者に謝罪しています。
北京大会から遡って撤退し、獲得ポイントも放棄
ビエトリクは謝罪だけでなく、北京大会について遡ってレースから撤退し、獲得したポイントを放棄することも表明しました。
そのため、「便失禁しながら優勝した選手」という情報だけを見ると、その後の経緯が抜けています。
北京大会で競技続行
↓
当日はトップでフィニッシュ
↓
SNSなどで批判・議論
↓
HYROX運営が謝罪・ルール変更
↓
本人も謝罪
↓
北京大会から遡って撤退しポイント放棄
失禁の原因は何だった?「豆汁説」は断定できない
一部の報道やSNSでは、大会前に中国の伝統的な発酵飲料「豆汁」を飲んだことが原因ではないかという説も出ています。
ただし、現時点で豆汁が直接の原因だったと確認されたわけではありません。
本人もレース開始時には健康だったと説明しています。
したがって、
「中国の飲み物を飲んだから下痢になった」
と断定するのは避けた方が正確です。
激しい運動中には消化器症状が起こることもありますが、今回の具体的な原因については確認されていません。
なぜこれほど大きなニュースになった?
今回の騒動が世界的に大きく取り上げられた背景には、いくつかの要素があります。
- 世界記録級のトップ選手だった
- 大会中の映像がSNSで急速に拡散した
- 屋内競技で共有器具を使用するHYROXだった
- 運営が競技を停止しなかった
- 大会後にHYROXがルール変更へ動いた
単に「アスリートが競技中にお腹を壊した」というニュースではありません。
競技者の判断、大会運営、他選手の安全、衛生管理が同時に問われる事態になったため、大きな議論へ発展しました。
ジョアンナ・ビエトリクは騒動以前からHYROXのスター選手
今回のニュースだけを見て彼女を知ると、どうしても北京大会の出来事だけが印象に残ります。
しかし競技者として見ると、ジョアンナ・ビエトリクは、
- オーストラリアを代表するHYROX選手
- Elite 15で活躍
- 世界選手権上位
- 女子Solo Pro世界記録を樹立
- 複数のMajor大会で実績
を持つトップアスリートです。
今回の騒動で名前を知ったとしても、
「何をした人か」だけでなく「どんな選手なのか」まで見ると人物像が分かりやすい。
ジョアンナ・ビエトリクについてよくある質問
Q.ジョアンナ・ビエトリクとは何者?
オーストラリアのHYROXトップアスリートです。
Elite 15で活躍し、女子Solo Proの世界記録を樹立した実績があります。
Q.ジョアンナ・ヴィエトリクとビエトリクは別人?
同じ選手です。
英語表記はJoanna Wietrzykで、日本語では「ビエトリク」「ヴィエトリク」「ヴィエトジク」など複数の表記が使われています。
Q.北京大会では何があった?
競技中に便失禁が発生しましたが、そのまま競技を続けて当日はトップでフィニッシュしました。
共有設備の衛生問題や運営対応をめぐって大きな議論になりました。
Q.北京大会の優勝はそのまま?
本人はその後、北京大会から遡って撤退し、獲得したポイントを放棄すると表明しました。
Q.HYROX側は何か対応した?
運営側は競技中に迅速な対応ができなかったことを謝罪し、体液・排泄物などによる汚染リスクがある場合にRace Directorが選手を競技から退出させられるルールを追加しました。
Q.ジョアンナ・ビエトリクは本当に世界記録保持者?
はい。
2026年には女子Solo Proの世界記録を更新するなど、騒動以前から世界トップクラスの実績を持つ選手です。
まとめ|ジョアンナ・ビエトリクはHYROX女子トップクラスの選手
ジョアンナ・ビエトリクについて整理すると、次のようになります。
- オーストラリアのHYROXトップアスリート
- Elite 15で活躍する世界レベルの選手
- 女子Solo Pro世界記録を樹立した実績がある
- 2026年9月の北京大会で便失禁後も競技を続け、大きな議論になった
- 本人はその後謝罪し、北京大会からの撤退とポイント放棄を表明した
- HYROX側も運営対応を謝罪しルールを変更した
北京大会の騒動で世界的に名前が広がりましたが、
ジョアンナ・ビエトリクは、その前からHYROX女子の世界トップクラスで戦ってきた選手です。
今回のニュースをきっかけに「そもそもHYROXって何?」と気になった方は、競技の基本から確認してみてください。