鬱の考察、私の場合① | The truth is out there

The truth is out there

真実は、そこにある。

それは、

 

自覚の無いまま、

少しずつ蓄積していき、

 

あるタイミングで、

突然、

周りがの方が早く気付くことになる。

 

*********

 

ガチャ、

 

『あんた、何時まで入ってるの?』

『大丈夫?』

 

「ん?」

「何?」

 

『え~!』

『お風呂入ってから、もう一時間半以上も出てこないから、、、』

『音もしないし!』

『大丈夫かなって、、、』

 

「え!?」

「うそ!?」

「一時間半!?」

「10分程しか経ってないと思ってた。」

 

『ええ~~!』

『ほんまに大丈夫?』

 

*********

 

上記は、

約20年ほど前の事だろうか?

 

以前勤めていたブラック企業同然の会社で、

心身共に、

徹底的に追い詰められていた時に経験した事である。

 

 

私は、

妻に助けられた。

 

この日依頼、

妻は心配だったのだろう。

 

普段は、

まずそうする事は無いのだが、

 

次の日から、

妻は、

私が風呂に入ろうとすると、

一緒に入ってくるようになった。

 

 

私は、

仕事の事を、

一切、

家で、妻の前で、話す事はしなかった。

 

世界最大シェアの大手企業でありながら、

 

現場の末端営業所は、

完全に今でいう所のブラック企業、

 

その中でも、

同業界では有名な超ブラック企業であった。

 

私は、

その会社に、一切、愛情をもっていなかった。

誇れるものではなかった。

 

”金” 

 

たったその一点の為に、

その糞会社に時間を捧げていた。

 

だから、

妻には、一切、会社の事は話さなかった。

 

 

きっと、

あの状態が続けば、

 

私は、

自分自身で気付かぬうちに、

 

所謂、

”鬱” を発症していたのかもしれない。

 

それは、

解らないが、

可能性はあったのかもしれない。

 

 

だけど、

私は救われた。

 

妻が救ってくれた。

 

私は、

気付く事が出来たからだ。

 

 

私は、

自分自身が正常な状態でなかった事に気づけたからだ。

 

妻のお陰で気付く事が出来た。

 

 

”こんな腐った糞のような会社に、私の精神を破壊させてたまるか!”

 

”こんな腐った糞のような会社に、心を乱されてどうする!”

 

”こんな腐った糞のような会社など、”金”の為の手段だと思いだせ!”

 

”こんな腐った糞のような会社に、心を支配させるな!”

 

”俺の優先順位のトップは妻だ、その妻を心配させてどうする!?”

 

と、、、

 

 

私は、

妻に救われた。

 

 

 

 

 

抑圧された状態。

 

自分自身でコントロールできない状態。

 

吐き出すことの出来ない・しない状態。

 

義務と責任の中で、

限界を超えても逃げ出せない状態。

 

 

男性が鬱に陥る状態は、

そのほとんどが、

仕事の起因する上記のような状態が慢性化した時だと言われている。

 

 

昨日、

あるアメリカの心理学者の書籍を読んでいた時に、

目に入ってきた内容で、

上記の事を思い出した。

 

その心理学者は語っていた。

”男性鬱の原因の多くが、自分自身でコントロールできない状態の慢性化とそれによる怒りの慢性化”

である。。

 

 

 

経験と知識は、

大きな恩恵をもたらしてくれる。

 

一度得た経験と知識は、

なくなる事はない!

 

一度克服した困難な状況は、

もう屈服する事は無い!

 

あの日以来、

 

私のとって、

仕事上での、

”自分自身でコントロールできない状態の慢性化とそれによる怒りの慢性化”

 

で、

もう心を惑わされる事はない!

 

怒りの制御は、

未だ全くの未熟な状態であるが、


それにより、

心を乱され、

心を支配され、

心を狂わされる事はなくなった。

 

 

 

 

 

ただ、

あの日の経験と気づき以降に、

それを超える状況が発生した。

 

圧倒的にあの時の困難を超える状況が発生した。

 

あの糞会社の困難など、

取るに足らないほどと感じる程の経験。

 

”自分自身でコントロールできない状態の慢性化”

 

の極限の状況。

 

 

 

言わずと知れた、

 

妻の不治の病の発症と、

 

妻の旅立ちである。

 

 

間違いなく、

 

私の人生の中で、

最大、最強、最恐の

”自分自身でコントロールできない状態の慢性化”

である。

 

断言できる。

 

 

~続く~

 

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