光と影の楽園:風丸side | 空、黒々と。

空、黒々と。

まったりはっちゃけてますー。

前描いたSynchronicityパロで小説を書いてみたくなりました。


書いちゃったよ!!

見てやんよ、という照美様のみどうぞ↓















虚像の楽園の果ての

深い深い大地の底で

ただ独り祈りの歌を


謡い綴る運命…






物心つく前から、ずっと此処に居た。


与えられた服を着て(何故か女物)、与えられた場所で、与えられた使命を全うするだけ。




食事を運んでくれる人達は俺のことを"歌姫"と呼ぶ。

その人達によれば、俺の前にも此処で歌を歌っていた人がいたらしい。


何人も、

何十人も……。



永久に歌い続けろ、そう言われたのはいつの日だっただろう。

仮面を着けた不思議な人だった。


それから俺は言われた通り歌い続けた。




外に出たことはないが、手の届かない高い場所から光は射していて、夜になれば月明かりが真っ直ぐな柱を創る。


それがとても綺麗で……だから俺は夜が好きだ。








《……グルルゥッ》



(すまない、起こしてしまったな)


ついでに言っておくが、此処に居るのは俺1人だけではない。



竜-dragon-と共に居る。




多分、恐らく、俺が連れてこられる前から居たのだと思う。


俺が歌うのはコイツの為だけだ。

この竜を鎮めるため、国が荒らされるのを防ぐために。



(それが俺の運命、)




俺はコイツの名前を知らない。大きな翼を持っていることから、そのまま翼竜と呼んでいる。






(………朝、か…)


空を仰げば、月よりも暖かな光が溢れていた。

夜が明けたのだ。




静かに唸る翼竜は翼をバサバサとはためかす。


歌え…、と。




(わかったわかった。よし、今日は晴れだから…晴れの歌だな)


晴れの日には晴れの歌、雨の日には雨の歌。




陽の光によって闇が消えたこの場所で、俺は今日も歌う。


(安心しろ、俺は此処にいるから…)




*続かないよ!!*