私には人には言えないめちゃダークでブラックな時がある
私を知る人は、決してその事を知らない。私の秘密である
めちゃダークでブラックに支配されている時は、決して人には会わない
最近マンションに越して来た隣人がいる。都会では珍しくお菓子を持って挨拶に来た
最初の時、インターフォンからご挨拶があったが、どうにもドアを開ける気分にはならなかった
『今、風邪で臥せってます』と言うと、親切な隣人は去って行った
二回目、三回目、覗き窓から見るが、ゴメンなさいな気分で、居留守を使った
隣人の手には、毎回お菓子らしきものの包みがあったが、それは生菓子らしい包みで、毎回包みが違っていた
今日覗き窓から隣人を見ると、観念したのか煎餅らしき包みに変わっていた
長期戦覚悟らしい。私は負けた。ドアを開け深々と頭を下げ挨拶をした