前世療法から考える「良いがんばり」と「悪いがんばり」 | 医師の前世療法・催眠療法~京都

医師の前世療法・催眠療法~京都

京都でヒプノセラピー(催眠療法)に取り組む医師が、前世療法、インナーチャイルドセラピー、潜在意識や催眠について語ります。うつ病、パニック障害、社会不安障害、恋愛・夫婦問題、生きがい、天職探し、子育てなど多様な悩みを解決できるのが催眠療法の特徴です。

「頑張らない生き方」が流行っているのでしょうか。

しばしば「がんばらない」というメッセージを目にします。

 

 

明るく前向きに生きようとしている人への

アンチメッセージのようでもあります。

「がんばり教」などと言って、がんばりを否定しています。

 

 

この宇宙の進歩発展、生成化育の姿から、

人もまた前進や発展を希求するのが、

その本質ではないでしょうか。

 

 

緩急自在といいますが、確かに、

急いだり、ゆっくりしたり、人生には休息も必要です。

 

 

しかし、もし、ずっと死ぬまで休息しているとしたら、

その人生は何だったのでしょうか?

 

 

世には障害を持ったり、ハンディを持ったりしていて、

その結果、生きているだけでも奇跡という人もいます。

そういう人にとっては、生きることもまた努力です。

 

 

しかし、普通の人が、そういう状況の人と同じ視点に立ち、

前向きな努力や向上心などを持つこともなく、

「がんばらない生き方」に安住しているとすると、、、、。

 

 

それは単なる「怠り」となってしまいます。

怠けている人を見て、感動する人はいません。

 

 

世に流行する映画や小説、感動する作品とは、

人間の進歩、向上や試練を克服する生き方を

テーマにしたものが非常に多いですが、

それは人の魂が普遍的に求めるものだからです。

 

 

「がんばらない生き方」よりも

「がんばる生き方」のほうがよほど普遍的な価値があり、

人を感動させるものだということがわかります。

 

 

今いる場所より一歩でも二歩でも前に進んでいくことに

こそ、生きていく意義があるのではないでしょうか。

 

 

「がんばり」には「良いがんばり」と「悪いがんばり」があるのです。

自分の好きなことにむかって努力したり、

志を高く持って前向きに生きるのは「良いがんばり」です。

 

 

これに対して、自分に合わない仕事を無理に続けたり、

心からしたいことではないことに無理やり従事させられたり、

というのが、「悪いがんばり」ということです。

 

 

「悪いがんばり」は、心が病み、うつ病につながったり、

その反動でメンタルに不調をきたします。

 

 

「悪いがんばり」を避けて「良いがんばり」を

選ぶようにすれば、魂の進歩発展という生まれてきた

目的をしっかりと果たすことにつながっていきます。

 

 

「良いがんばり」の中にいると「生きがい」を感じ、

生きることが楽しくて幸福感を感じるはずです。

 

 

「がんばる」という言葉は江戸時代から存在し、

頑張るという表記は当て字です。

 

 

その由来は、「眼を張る」、つまり一定のところに集中する、

という言葉から生まれたという説と、「我を張る」という言葉から

生まれたという説があります。

 

 

「良いがんばり」を意味する言葉としては

「精進努力」という表現がより適切かと思います。

 

 

人は精進努力を重ねることで自分の魂を磨き、

進歩向上して生まれてきた目的を果たしているのです。

良い意味において「がんばる」ことは、魂の輝きを増す素晴らしいことなのです。