イプノ、という名前がわたし自身にそぐわなくなってから、サテ新たな名前が必要だと思っていて、一時、洗礼名の「アガタ」にしたのだけれども、それもどうかという感じになり、いっそ「エキュメニコス」とすることにする。
「イプノ」に負けず劣らず偏狂なるその名がわたしに現れたのは、去年の今頃であった。
昨年のゴールデンウィーク、それはそれは激しい幻聴と幻視の嵐の中、結局わたしは持ちこたえることができず、広島の瀬野川病院へと救急搬送してもらい、入院とあいなったのであった。
エキュメニコス、それはわたしの幻覚の中に登場した、ひとりの人物の名であった。
エキュメニコスに関する情報は混迷を極めた私の幻覚のさなかにあって彼なのか彼女なのかすらわからなかった。ただ、幻覚の中の他の登場人物たちから一定の尊敬を集めているらしいことは察せられた。
なぜかというと、彼女(あるいは彼)のみが唯一、「様」づけだったからである。
(否、イプノも「様」付けだったかもしれない。。。。)
当時、わたしは自分の内面を外的なものとして体験していた。そこは地獄のような場所であった。
その中で生き延びるために、わたしはエキュメニコスの弟子になることを誓ったのである。
わたしが一年の時を経てこのたびエキュメニコスを名乗ることにしたのは、謂わば襲名のようなものであろう。
(つづく)