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青春ウォルダム(月譚) 청춘월담 英題:Our Blooming Youth
(tvN 20230206-0411 全20話)
【Episode 14-3】
~市中 通り~
今日もまた、お忍び視察という名の、デートですね。
行先は、マンヨンダンでしょうか?
ただし、ファンの頭の中は、ジェイの言った「愛してる人」のことで、はち切れそうです。
ジェイは、そんなファンを気になりつつ、様子見。
ジェイに「ソンビ様、ほら、飴(엿 ヨッ)売りですよ」と呼びかけられただけで、ぎょっとなってます。
近づいて、舌なめずり。
ジェイ「おいしそうにみえませんか? 今日は、お給料が入ったので、パクソンビ様に、私が、飴を買ってさしあげます」
ファン「私に、ヨッを食べろ(=くそったれ)、とな? ん? あれだけ侮辱しておいて、まだ足りぬのか?」
そういえば、池にむかって、ファンの悪口をぶちまけてるときに、「飴食っちまえ~(くそったれ)!」とか叫んでましたね(笑)
よく覚えてること(笑)
ジェイ「いえ、いえ、そんなつもりじゃなくて・・・」
ファン「私はいらぬ。そなたが欲しければ、好きなだけ食べればよい」
ファンの背中に向かって、「まだ、あんなこと根に持ってるの? ちっちゃい男! 最近、どうかしちゃったんじゃないの」と呟くジェイ。
わかりやすいほど、ぷりぷり拗ねて、不機嫌なファン。
ああ、何て言えばいいか、ここの肩を揺らすような動きがね、すごくシクっぽいの。(笑)
ジェイが追いついたのに気づき、更に火が付きました。
なにしろ、泣く泣くソンオンの元におくろうとした矢先、「他に、愛している人がいる」と明言したのを聞いてしまったんですからね。
なんでかな?
頭いいくせに、どうして、気づかないのかな?
がまんできず、振り返ると「恋慕だと? どういう意味だ? 愛してるとは・・・、一体、なに考えてるんだ?」と問い詰めちゃうファン。
周囲を気にするジェイ。
ジェイ「それが、私に腹を立ててる理由ですか?」
ファン「そんなことより・・・本当に、他の男のことが好きなのか?」
ジェイ「じゃ、女性が相手だったと思ってたんですか?」
ファン「誰だ?」
ストレートに切り込みます。
ジェイ「・・・・・・」
とりあえず、精一杯、目力を込めて、ファンを見上げてみるジェイ。
聞かれたから、顔面で、答えてみました。(笑)
ファン「まさか・・・別の内官か?」
ジェイ「私のこと、そんなバカだと思ってます? 別の内官ですって?」
ファン「だったら、誰なのだ? 別の内官もしくは宮女でなければ・・・・」
ファンの・・・・が長く続けば、それだけ、まだ、わかりませんか?と、見上げるジェイ。
一応、こんなに、アピールはしてるんですけどねぇ。
ファン「・・・王宮の外の誰かなのか?」
ジェイ「あ~、王宮の、内か外にいる誰かでしょうね」← 間違ってはいない(笑)
ファン「名前を申してみよ」
ジェイ「どうぞ、お好きに考えてみてください。その人は、かなりのおバカさんなので、私がいつも、恋しい眼差しをむけてるのに、全然ひらめかないみたいなんです。賢いんですけど、飲み込みが悪いというか・・・空気が読めないというか・・・」
ため息をつくジェイ。
ジェイ「こんなことを言ってると、なんで、その人を好きになったのか、わからなくなってきます」
結構、これでも、切々と訴えてるつもり。。。
ファン「いいだろう。だったら、好きになるのをやめろ!なぜ、そんなバカを好きなのだ?」
ジェイ「私の勝手です。私の気持ちなんですから、チョハには関係ありません!」
強めに、ぴしゃりと言われて、タジタジ。。。
チョハには関係ない、なんて言われて、心の中では、ぎゅっと痛みが走ってますよ。
ファン「そうだ、そなたの気持ちとそなたの人生だ、好きにすればよい。・・・ちっ!」
最後は舌打ちで、歩き始めました。
これだけ言ってもわからないなんて、信じらんない。
ジェイ「(パ)(ボ)(ヤ)・・・」
ば~か!と、口だけを動かして、悪態をつくジェイ。
ファンはファンで、「王宮の、内か外にいる誰か」のことを考えて、各官吏の役職を片っ端からブツブツ唱えています。
これ、役職名だけじゃなくて、氏名と生年月日と出身地と・・・ざ~っと、妙齢な男子ばかりを脳内で選別してたら、怖いよね(笑)
あ、医師まで行きましたよ(笑)
追いついたジェイに、近くに寄るな、下がっておれ・・と言い出す始末。
ファン「もう2歩下がれ」
そんな痴話げんかを、
ずっと物陰に隠れて見ていたウォンボの護衛。
あ~あ、こんな危機感のない二人相手に、
楽な尾行だな。。(笑)
~マンヨンダン~
オモニに、箒で叩かれたせいか、足を引きずってるミョンジン。
それなのに、にやけが止まらない様子に、みんなして、頭をクルクル・・・。
ようやく、ファンやジェイがいるのに気づきました。
ファン「なぜ、足をひきずっておるのだ? けがでもしたのか?」
ミョンジン「あ~、たいしたことありません。母に箒で叩かれたせいで、お尻が腫れあがっているだけですよ、あはははは・・」
ジェイ「でも、なんで、そんなに笑ってるんですか?」
ミョンジン「弟子よ、私が笑っているわけを聞かせてあげなさい」
めんどくさそうなガラム。
ガラム「先生様のことを・・・好きだという女性が、礼判アガシに結婚を取りやめてほしいと頼んだそうなんです。」
ちょっとしたイタズラ心だったのに、今更、本当のことを言うわけにもいかず、うつむくガラム。(笑)
ミョンジン「そのとおり!」
ガラム「それを、先生様のお母さまが聞いて、先生様のお尻を・・傷だらけになるまで・・バシバシっと箒で叩かれたんです。」
ミョンジン「そういうことだ!」
ファン「今の話のどこに、幸せに感じる部分があったのか?」
本気でわからない、とでもいうように、訊ねるファン。
ミョンジン「当然、私のことを好きだと言う女性がいたんですよ!どうやら、ずっと私のことを恋焦がれていたようです。あのキツツキのところに行き、私のことをあきらめるよう、頼んだんですよ。この国で、そのように、果敢で魅力的な女性を見たことがありますか?」
ファン「つまり、そなたは、そのような果敢な女性が好きだと・・。それでは、そなたの母上が、そなたの理想の女性なのか?」
(キム領相の恐妻家っぷり、有名なのかな?)
ある意味、世の通説をずばり!(笑)
ミョンジン「なんで、そんなバカなことを言うんですか? 並外れた女性に違いありませんよ。」
その後、ミョンジンの自画自賛&幻の女性礼賛、ノンストップです。
訳すの、ちょっと飽きてきたので、割愛します(笑)
ガラム、超絶きまり悪いけど、
ここまで褒められて、ちょっと悪い気はしてないはず(笑)
とにかく、1ミリも興味もないファンとジェイに、しつこく絡むミョンジン。
ガラム「でも、その人の正体がわかったら、どうするつもりなんですか? 一緒に本を読んだり、とか、するつもりですか?」
彼女が一緒に本を読みたがってると思うかとさらに舞い上がるミョンジン。
ファン「どこのだれが、そなたと死体についての本を読みたがるというのだ?」
ミョンジン「でも、こいつは、読みますよ」
平然と、ガラムを見るミョンジン。
ここも、無意識に、真理をついてて、草!
そういうことじゃない・・という雰囲気に、苦笑いするしかないガラム。
ミョンジン「いや・・・待てよ。私は、その女性を見たぞ」
え?バレた?と思っていると
ミョンジン「一幅の絵のように、マンヨンダンの庭に立ってた!!」
ガラム「(それは私だ、ほんとバカなんだから!」
またまた、盛り上がってきちゃったミョンジン。
訳すのがめんどくさいけど、とにかく、9割自画自賛。(笑)
ミョンジン「私の人気に嫉妬したとしても、否定したりするな!」
ガラムの口を指で制するミョンジン。
「やめてくださいよ!」と、ミョンジンの手を遠のけるガラム。
それだけ、こちらも、無意識に意識してるってことです。
ファン「それで、キツツキを捨てても、構わないのか?」
過去は振り返らぬ男、キム・ミョンジン(笑)
自称人気者のミョンジン様が、みんなに奢るらしいです。
~マンドクとボクスンの店~
奢ると言っても、場所は、ここ。
紙毬で遊ぶモロと、
店の手伝いをしているダレ。
二人とも、こざっぱりした身なりになっています。
マンドク「ダレや、あの人たちだよ。あの人たちが、モロに金をくれたんだ」
ファンたちが入ってくると、モロの手を引いて、前に立つダレ。
ダレ「直接、お礼を言いたいと思っていました。本当にありがとうございました。学士様」
モロ「ありがとうございました、学士様」
元気に声を合わせるモロ。
二人とも、礼儀正しくて利発そうな子たちです。
ファン「もう、具合はいいのか?」
ダレ「はい、おかげ様で・・」
モロ「学士様のおかげで、姉さんはすっかり良くなりましたし、もう、お腹を空かせることもありません」
マンドク「この子たちのせいで、うちは、倒産寸前ですよ、よく食べるんですよ」
そう言いながら、嬉しそうに笑顔を見せるマンドクとボクスン。
一目見て、きれいな身なりになっている子供たちを見て、マンドクたちがちゃんと面倒を見てくれてるのがわかり、マンドク夫婦に礼を言うファン。
モロ「僕たち、今、ここに住んでいるんです」
ミョンジン「ここに?」
ミョンジンもガラムも知らなかったみたいです。
「ちょっと前に、この子たちの住んでいる小屋に行ってみたんですけど、そのまま、そこにいさせるのが我慢できなかっただけなんです」と説明するボクスン。
マンドク「うちには子供がおりませんから・・私どもの部屋に寝かせてるだけですよ」
ボクスン「この子たちがいてくれて、嬉しいんです。自分の子供みたいなんですよ」
ガラム「よかったね」
ミョンジン「どれどれ、見てやろうかな。モロのお腹の調子はどうかな?」
お医者さんのように、お腹を触るミョンジン。
モロ「空っぽです」
ミョンジン「そうか?」
ダレ「ごはん3杯食べたでしょ」
ミョンジン「ごはんを3杯も食べたのに、空っぽだと言うのなら、それは問題だな。今日は、胃が破れるまで、食べるとしようかな?」
コチョコチョとくすぐりながら、モロと遊びはじめるミョンジン。
店の中を追いかけっこをしたり・・・、そんな楽し気な時間を過ごしている時、ガラムがそっと、ジェイの袖を引っ張る。
~裏道~
話がある、と、人気(ひとけ)のないところにやってきた二人。
腕飾りの件を、ジェイに報告するガラム。
ジェイ「本当に、私の腕飾りだったのか?」
ガラム「はい、もう一度、礼判アガシに会ったら、もっとよく見てみます」
どういうことだろう・・と考えるジェイ。
~右議政邸 ウォンボの部屋~
ウォンボ「領相の末息子は、厄介者として有名だが・・・世子が、コ・スンドルと共に、そこに足繫く出入りしておると・・・?」
報告にきた護衛に確認するウォンボ。
ウォンボ「コ・スンドルが、スモモの木を燃やした証拠を集め、調査した場所だというのだな? ・・中でなにか、怪しいものを見つけなかったのか?」
護衛「いいえ、何も見つけられませんでした。ですが・・・」
そういうと、懐から、例の貼り紙を取り出す。
護衛「これが、壁に貼られておりました。一家を惨殺し、逃亡中のミン・ジェイのお尋ね書きです。壁には、他にも、使用人の推刷令も貼ってありました」
食い入るように見つめているウォンボ。
護衛「世子が、あの場所に頻繁に出入りしているのであれば、なにかしているのではありませんか?」
そして、やはりというか、当然のごとく、ミョンジンが書いた赤い文字に注目するウォンボ。
“我が愛、ミン・ジェイお嬢様”
※낭자(ナンジャ) 古言葉で、独身の女性の上品な呼び方
その時、部屋の外から、使用人が、「入ってもよろしいでしょうか」と声をかけてくる。
「旦那様に会いたいと申しておる者が参っております。推奴だそうでして、逃亡中の奴婢について、旦那様にお話したいことがあると言っております。」
護衛「どうして、そのような卑しい推奴ごときが、旦那様の邪魔をするのだ? (ウォンボに)私が追い払ってまいりましょう」
ウォンボ「かまわぬ。言わねばならぬことがあるというのだから、聞いてやろう」
ジェイの貼り紙を、書物の中に挟むウォンボ。
そして、満を持して、チュノ3人組が登場。
チュノ1「以前にも、お目にかかったことがございます、大監様」
ウォンボ「で、話したいこととはなんだ?」
あ~~~、とうとう!!😭
~マンドクとボクスンの店~
ダリとモロを迎えたマンドクたちの店で、すっかり、仲良く時を過ごしたファンやジェイたち。
モロと蹴毬の勝負をして、負けたミョンジンが「もう一回戦やろう、今のはなしだ」と我儘を言うと、「なんと、おとなげない」と制するファン。
ミョンジン「母に叩かれたせいなんですよ。だったら、サヒョンはこの遊びかたをご存じなのか? 穴掘りもできないくせに・・」
あ・・それは地雷なのに、と、ハラハラするジェイ。
ファン「私に挑戦しないほうがいいと思うが・・・」
ミョンジン「勝てるわけありませんよ」
双方、赤んぼの頃からやっている、だの、母の胎内で遊んでいた、だの、先祖代々、遊んでいた、だの、そんな家族は聞いたことがない、だのと、どんどんヒートアップ。← 案外、気が合うんだ、この二人(笑)
ボクスン「さっさと、二人でおやりになったらどうですか?」
ミョンジン「負けたほうが奢る! どうですか?」
ファン「奢ると言った約束をわすれているのではないのか?」
ミョンジン「あ~、自信がないようですね」
ファン「あるに決まってる!」
マンドク「つべこべ言わずに、やったらいいでしょう、お願いしますよ」
もう、どっちでもいいマンドク(笑)
自ら、ガシっと、紙毬を掴むファン。
究極の負けず嫌いですからね。
ジェイ「大丈夫ですか? まだ、治ってないんですよ」
ファン「大丈夫だ。心配するな。どいておれ」
全員が固唾をのんで見守るなか、紙毬を高く放り投げるファン。
~右議政邸 ウォンボの部屋~
ウォンボ「つまり、殺人者ミン・ジェイの使用人が男装して、マンヨンダンで、弟子として働いているだと?」
チュノ1「仰せの通りでございます、大監様」
ふっと、口許に笑みが浮かぶ。
~マンドクとボクスンの店~
結局、二人の勝負の行方は・・・?
ミョンジン「今日、私は奢ろうとしていた・・・はずだったのだが、ありがとう、サヒョン♪」
本気で悔しそうなファン。
あ・・・(察し)
ジェイ「ほかの料理を頼みましょうか?」
ファン「必要ない。私は、小豆粥が好きなのだ」
よっぽど、悔しいのか、ミョンジンから視線を外さず、答えるファン。(笑)
ジェイ「(え?)」
ファン「好きになったのだ」
意地っ張りぶりに、微笑むジェイ。
その時、モロが、おかずを一つまみすると、「コスレー」と言いながら、地面に投げたのを見て、微笑むジェイ。
見とがめるファン。
ファン「こら、何をしているのだ? これらの食事を準備するのに、たくさんの人が働いているというのに、投げ捨てるとはなにごとだ? 食べ物を粗末にすべきではない」
みんな、え~~と、顔を見合わせる。
頭を抱えてるミョンジンの隣で、「うわ~、ダレはよく、モロに教えてあげたね~。私もやろうかな」と、ダレを褒めてあげるガラム。
そして、モロと同じように、「コスレ~」と地面に投げるガラム。
ジェイ「これは、食べ物を、虫や動物たちとも分かち合うことで、共に生きていくという、朝鮮の伝統なんです。」
※“高矢禮”とは、大切な食べ物に対する、韓国の伝統から生まれた礼の心を意味するとされる。野外で飯を食べる前に「高矢禮(ゴシレ、ゴスレ、gosirye)」と叫んで、食べ物を外で投げること、土神と水神(五行)に食べ物を捧げるという意味がある。
ヨン様のレストランの名前として、覚えのある方、いらっしゃるかもしれませんね。
ダレ「故郷で、両親が教えてくれたんです。人がお腹を空いていれば、虫や動物も同じだと。だから、自分たちは満足に食べられないときでも、彼らと分け合うべきなんです」
顔を見合わせるマンドクとボクスン。
胸が締め付けられているだろうね。
ダレの言葉に、感銘をうけたようなファン。
ジェイやミョンジンも、同じように、「コスレ~」と続く。
ファン「私が無知であった。教えてくれて感謝する」
嬉しそうなダレ。
ファンも、おかずを一つまみし、地面になげる。
ミョンジン「あ~、いい気分だ。待てよ、歌がなきゃ、終われぬぞ」
ガラム「誰か、歌うのが好きな人、いませんか?」
モロが、「パクソンビ様がいい!」と指をさす。
それを見て、大笑いするミョンジンとガラム。
ファン「これ、私は歌えぬ・・歌など・・」
尻つぼみになっていくファン。
歌が歌えない人などいない、ただ、口をあけて声を出せばいい、というミョンジンに対し、音曲を奏でる楽器と演奏者がいなければ・・・と言い出すファン。
ガラム「はい、楽器です」
差し出したのは、木の匙。
ミョンジン「朝鮮の男たるもの、楽器の一つくらい、いつも持っているべきだ。私はこれだ」
それを合図に、みんなが、両手に、1本ずつ箸を手に持っても、ガラムの差し出した匙を取ろうとしないファン。
ガラム「あ~、臆病なパクソンビ様は歌えないそうなので、私から行きますよ」
そうして、みんなで楽しそうに歌い始める。
『옹헤야(オンヘヤ)』
豊作祈願の歌で、大麦を脱穀する様子を歌ったものだそうです。
Thanks: 국립국악원[National Gugak Center]
男も女も、大人も子供も、知り合いでも、そうでなくても、笑顔で歌に興じる人たちを見守るファン。
初めて見る光景だったでしょうね。
~右議政邸 ウォンボの部屋~
ウォンボ「その女を餌に、ミン・ジェイを捕まえようとしたが、マンヨンダンには、3人の男が出入りしているだけだったと?そのうちの一人は、マンヨンダンの主人、もう一人の素性もわかっておる。 だが、最後の一人は・・・」
そういいかけて、先ほど、隠した書物から、お尋ね書きを引っ張り出すウォンボ。
ウォンボ「最後の一人も・・・わかったぞ」
アイゴ~~!!
チュノ1「もし、報奨金をいただけるのでしたら、あの使用人の女を大監様の前に捕まえてまいります。尋問なされば、ミン・ジェイを探すことも可能でございます。」
ウォンボ「ミン・ジェイを捕まえたとして、義誠府に突き出す以外、何ができるのだ? だが、せっかく、お前たちもここまで、足を運んだのだから、なんらかの見返りを渡さねばなるまい」
そういって、お得意の小袋を投げるウォンボ。
ウォンボ「この金があれば、ひと月やそこらは暮らせるだろう。使用人の女のことは、わしに任せておけ。お前たちは、自分の仕事に戻るがいい」
頭を下げる三人のチュノ。
あれ、チュノたちの出番はここまでなのかな?
もらったお金をはした金とは言わないけれど、もし、本当にミン・ジェイを捕まえられたら、もっと実入りのデカい仕事になっていたんじゃないのかな?
ここで、引き下がるのかな?
まさか、こんなことになっていたとは・・・と、さすがのウォンボもうなりながら、目が、らんらんと輝いてるじゃん。
~マンドクとボクスンの店~
皆が、楽しく食事をしているところに、大家さんが「む、向こうで、だ、誰かが死んでる! 誰かが死んだんだよ! ついてきてくれよ」と、血相変えて駆け込んでくる。
席を立ち、大家さんの後を追うミョンジン達。
ダレに、モロを連れて、家の中に入っているように、言い含めるマンドク。
~右議政邸 ウォンボの部屋~
チュノたちが帰った後、一人、お尋ね書きの、ジェイの似顔絵の、額(ひたい)を隠してみるウォンボ。
隠そうとしても、笑みがこぼれてくる。
ウォンボ「コ・スンドル、そなたが何者か、ずっと気がかりであったが、ミン・ジェイだったとは・・。世子は、東宮殿に 女を引き入れたのか。」
狂ったように、大声で笑い始めるウォンボ。
自ら、何の策を弄することなく、ファンを失脚させるに十分なネタが飛び込んできたんだもの。
まさに、棚から牡丹餅。
そりゃ、笑い狂うよ。
~市場 通り~
「なんてことだ、礼判のお嬢さんだそうだよ」
周りを取り囲む人々も、大騒ぎです。
ジェイたちが、駆けつけると、お付きの侍女が、地面に倒れたキツツキアガシを抱えている。
衝撃を受けるミョンジンと、顔を見合わせるガラム。
つい、この間、散々、罵声を浴びせられたとはいえ、縁談まで持ち上がっていた女性が変わりはてた姿になっているのを見て、平気ではいられません。
ジェイ「一体、どうして、彼女が・・」
ファン「知り合いなのか?」
ジェイ「(小声で)マンヨンダンの坊ちゃんと縁談の話が出ている、礼判のお嬢様です。前に、一度見かけたことがあります」
戸惑いつつ、鼻の付近に指をあて、アガシの呼吸の有無を確かめるミョンジン。
ミョンジン「なにが起こったのだ?」
侍女「ただ、突然、倒れられたのです。紙屋に行こうとして、到着したので、輿の戸を開けると・・血を吐いて・・・ああ、お嬢様~」
それを聞き、開け放たれた輿の中をのぞき込むジェイ。
もちが数個、床にこぼれ落ちている。(飴かと思った・・・)
遺体の状況を確認していくミョンジン。
左手の指に注目する。
痛ましい姿に目を閉じていたジェイが、ふと、視線を落とすと、右手首に、腕飾りがつけられている。
ふとしゃがみ込み、手に取ってみる。
息をのむガラム。
明らかに、自分がヨンからもらった、ヒスイの腕飾りだと気づく。
ガラムを見て、間違いない、と頷きあう。
今度は、ファンに視線を向ける。
ファンも、ヨンの遺書と共に戻された腕飾りだったと思い出す。
事件を聞きつけた役人が到着したようで、役人を呼ぶ声に皆が気をとられた隙に、さっと、腕飾りを手首から抜き取り、手のうちに隠すジェイ。
ミョンジン「ああ、ちょっと・・・」
驚き、声にだしかけたミョンジンの手を掴み、だめです、と、首を横にふるガラム。
ミョンジン「??」
尋常じゃないガラムの様子や、ジェイがそれを隣のファンに、そっと手渡すのも確認し、
更に、ファンが袖に隠すのも見てしまい、混乱するミョンジン。
またしても、大きな犠牲が出てしまいました。
★『青春ウォルダム(月譚)』14-3 雑感★
このラスト、数分の、ウォンボのシーンと、キツツキアガシの突然の死には、目が離せませんでした。
どっちも、字幕なくても、わかる「一大事」!!
特に、キツツキアガシの死には、Σ(゚Д゚)
出番は少なくても、なかなかの存在感でしたからね(苦笑)
確かに、ドラマ的な流れからすると、一度、キツツキアガシの手に渡ってしまった腕飾りが、人に知られることなく、再びジェイの手元に戻るには、それ相応のことが必要ってことだと思いますが、なにも殺さなくても・・・。
あ・・すっかり忘れてました。
なんか、途中は、ファンが、おバカなヤキモチ焼きだっていう話だったんですよね(笑)
それに、いつかは、わかってしまうだろうと思ってましたが、ウォンボが、コ・スンドルの正体に気づきました。
まさに「鬼の首でも取ったように」な喜びようです。
おそらく、一番、効果的な時をねらって、暴露するのではないか、と予想しますが、そのタイミングはいつなのか?
ここらへんで、本格的に、シリアス調に入っていくのでしょうか?
はたまた、ミョンジン覚醒?(笑)
★『青春ウォルダム(月譚)』15-1に続く★