これは、4/4で~す 。
(1話を4分割しています。)
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ネタバレOKの方のみ、おすすみください。
ハピネス 해피니스
【Episode 10】4/4
【D+6】
夜明け前、まだ、薄暗い中で、屋上に出て来たイヒョン。
その気配に、テントから、顔を覗かせるボラム。
イヒョン「まだ、寝てていいよ」
そうは言われても、気になり、イヒョンを目で追うボラム。。。
そのまま、通り過ぎると、もう一つのドアのカギを開けるイヒョン。
階段室に入り、懐中電灯を照らし、下のほうを確認しながら、ゆっくりと降り始める。
壁に血痕が、点々とついているのに気づく。
15階の踊り場の脇にも・・・。
無線を見つめるテソク。
~中央医務司令部 テソクの指令室~
テソク「潜入する準備をしておけ。朝までに、彼(イヒョン)から連絡がない場合は、突入するんだ」
ジス「ですが、あそこには、重度の突然変異種の感染者がたくさんいます。先に、場所を確認せずに突入した場合、死者が出る可能性もあります」
テソク「ユン・セボムさえ無事であればいい」
そんな会話をしているところに・・・
イヒョン「ハン・テソク中佐殿・・・」
無線から、イヒョンの声が聞こえ、驚いて立ち上がるテソク。
テソク「決めたのか?」
イヒョン「セボムとソユンを・・・送り出します。午後1時に、駐車場のガレージ前に降りていきますから、彼女たちを連れ出す準備をしてください。」
テソク「君はどうする? 君も一緒に外にでるか?」
イヒョン「だれかは家にとどまらないと・・・」
サバサバした口調で、屋上に戻って来たイヒョン。
イヒョン「確かに、お互い、考え方の相違はあったかもしれませんが、あなたが「狂人病」の蔓延を食い止めようとしてきたことは、よくわかってます。どうか、セボムと・・・ソユンが安全で過ごせるよう、力を貸してください・・・お願いします」
無線を切るイヒョン。
全てを悟り、天を見上げるテソク。
テソク「・・・・チョン・イヒョンは感染している」
息をのむジス。
テソク「だから、ユン・セボムをこちらに送り出したいと申し出て来たんだ」
実際、それ以上に、テソクがショックを受けているはず。。
奥さん以外のことで、この人が人前で、こんなに肩を落とすはずがないから。。。
この人も、イヒョン同様、なんだかんだ言っても、お互いを信頼し、託せる相手だと認め合っているから。。
~501号室 警警ハウス~
寝室。
目を覚ますセボム。
だいぶ、疲れも溜まっている頃です。
すでに、ベッドに、ソユンの姿がないことに気づく。
リビングの方から、ジョングクの笑い声が聞こえてくる。
ジョングク「ほらな・・・」
また、ジェンガで、大人げなく、ソユンに勝って喜んでるんだね。
負けて、悔しそうなソユン。
ソユン「もう一回やろうよ」
ジョングク「もう一回やりたいのか?」
ソユン「勝つまでね・・・」
ジェンガの塔を積み上げ始めるソユン。
あ、イヒョンもいたんだ。
布団をたたんでいるイヒョン。
セボムが水を飲みながら、 水が一切、減っていないイヒョンのカップをじっと見つめている。
セボム「ヒョナ・・・」
イヒョン「ん?」
セボム「ちょっと話さない?」
寝室に入ってくる二人。
セボムの真剣な顔を見て、 自分から話し始めるイヒョン。
イヒョン「(小声で)ああ、ハン・テソクと話したんだけど、地下のガレージに、軍人を寄越すそうだ。ソユニを引き渡したら、俺達は、非常電源室に行こう」
黙ったまま、イヒョンの目のあたりに手を当てるセボム。
セボム「また、あんたの目になんかついてる・・・」
一瞬、どきっとして、目をそらしてしまうイヒョン。
セボム「前に、二人で話したの覚えてるでしょ・・・感染したら、お互いに話すべきだって・・・」
~回想 7話2/4~
イヒョン「もし、俺が感染し、喉が渇いたり、人を噛みたくなったら、そしたら、お前に言うよ。だから、お前もなにかあったら、俺に話せ」
(回想終わり)
セボム「大丈夫なの?」
イヒョン「・・・・・・・」
おそらく、もの凄く葛藤したうえで、はは、と力なく笑うイヒョン。
イヒョン「もちろんさ、 大丈夫だよ。 どうして? 切り傷から感染したかって心配したのか?」
セボム「・・・・・考えてみたんだけど、アンタの手の切り傷・・治りがすごく早かった。水だって全然、飲んでない」
今までのやりとりを思い起こすセボム。
イヒョン「おい、違うぞ。 これでも、まだ、結構痛いんだぞ」
包帯を取り、傷口を見せるイヒョン。
イヒョン「ほら・・・」
イヒョンの手をとり、じっくりと傷口を観察するセボム。
イヒョン「イ・ドクスンさんの遺体を見てショックを受けたせいで、気づいてなかったんだけど、どうやら、傷がまた開いちゃったようなんだ」
こんなことがあるかと予測して、洗面所で、無理やり、傷口を自分で開いたの?
ホッとしたように、深いため息をつくセボム。
セボム「ああ・・良かった。 私がどれほど心配したと思う?」
すぐには、顔をあげられないくらい、心配していたセボム。
イヒョン「だから、心配なんてしないで、なんでも話すべきなんだよ」
セボムの気持ちが痛いほどわかるイヒョンも、優しい嘘をつく前に、視線を落とすしかなくて・・・。
セボム「どうして、そんなことができると思うの! 治療法がないのに・・・。感染してたらどうするの!だから、あれほど気を付けろって、言ったでしょ!」
安堵した裏返しで、怒りをぶつけるセボム。
イヒョン「・・・・・ああ、わかったよ。これからは気を付けるよ」
イヒョンの声に張りがないのは、セボムにきつく言われたからじゃありません。
・・・なんで、こんなことになったの~~?
イヒョンを睨みつけながら、さっと手を回すと、イヒョンの腰のポケットから無線機を取り出すセボム。
イヒョン「おい!」
スイッチを入れ、テソクに話しかけるセボム。
セボム「ハン中佐。あなたがそこで聞いてるってわかってます。抗生物質、防腐剤、包帯をたくさん用意してくれませんか? イヒョンがケガしたんです。」
それだけ言って、無線を切ろうとすると 「準備しよう」とテソクの声が聞こえてくる。
セボム「声が聞けてよかった。キム・セフンさんについては?感染してるかもしれないから、ちゃんと注意しないと・・・」
テソク「キム・セフンは外には出ていない。マンションの中に隠れている可能性が高い。」
包帯をもとに戻し始めるイヒョン。
テソク「気を付けたほうがいい・・・一度、血の味を覚えたら、 彼は人々を追い続ける・・・」
これはおそらく、セボムの近くで、この会話を聞いているであろう、イヒョンにむけての注意ね。
セボム「ありがとう」
無線はそこで切れる。
セボム「もう一度、キム・セフンさんを探してみよう」
頷くイヒョン。
イヒョン「そうだな」
~リビング~
ただひたすら、まったりと、ジェンガで遊び続けてる、この、中年&小学生コンビ。(笑)
着がえて出て来たセボムとイヒョン。
セボム「アジョシ、誰が来てもドアを開けないで・・・。キム・セフンさん、まだ、このマンションの中にいるかもしれないの」
ジョングク「おお、心配するな。銃もあるし・・・」
寝っ転がっちゃって、いい御身分です。
イヒョン「行ってくる・・・」
ジョングク「おお・・」
~1501号室~
15階に昇ってきたセボムと、イヒョン。
セボム「キム・セフンさん、、まだ、この中にいるかもしれない。彼、たしか、どこかにシェルターを作ってるって言ってたのよ。この部屋の中に、隠し部屋かなにかがあるのかもしれない」
イヒョン「いくらなんでも・・・お前、本気でそんなこと考えてるのか?」
さすがに荒唐無稽すぎると、呆れ気味のイヒョン。
セボム「ここなら、隠れていられる。私たちは、この部屋のレイアウトすら知らないじゃない・・・・」
ドンドンドン、とノックするイヒョン。
イヒョン「アンドリューさん?」
応答がない。
緊張した面持ちで、合鍵に手を伸ばすイヒョン。
中に入ると、部屋の中には、誰もいない・・・・。
イヒョン「一旦、ソユンを先に送り出そう。あとでなら、いつでも探せるだろう」
セボム「だれかがケガをしてたら?」
イヒョン「俺が下に降りながら、アンドリューを探すから、この周りを探してみてくれ」
セボム「うん・・・」
急に、無線がなり、ジスの声が聞こえてくる。
ジス「ユン・セボムさん、聞こえてますか?」
セボム「中尉さん、あなたの声がきけて嬉しいんだけど、今、ちょっと忙しいの」
ジス「セボムさんにとって、重要なことなんです。こちらで、改めて、マンションの居住者の身元調査をしたところ、ちょっと変なことがわかりました」
な、なに? 気になるじゃん。
・・・と思ったら、イヒョンに切り替わった~~~。
あ~~~、こっちも見ていたいし、どうする? 私?
~15階 エレベーターホール~
階段を降りようとして・・・ふと、すぐに引き返してきたイヒョン。
目の前の、電気の配線用の点検扉を凝視する。
さっきの、“荒唐無稽な話”が頭のどこかで引っ掛かってたんでしょう。
そして、これぞ、理屈では言い表せない「刑事の勘」って奴でしょうか。
ゆっくりと近づいていくイヒョン。
ゆっくりと扉をあけ、懐中電灯を取り出す。。。
~中央医務司令部~
ジス「アン・グクジンさん(アンドリューの韓国名)は、自宅で死亡しているのが発見されました」
セボム「・・・・・・・・・」
~回想~
アンドリュー「ああ、こすれてしまったんです」
身分証の顔写真が擦り切れて、不鮮明だったことを思い出すセボム。
ジス「感染症のため、事務方の業務が停止されていたので、報告がこちらに届くまでに、時間がかかりました」
セボム「・・・・・・彼の顔はどんなですか? 顔に傷とかありますか?」
~15階 エレベーターホール~
配管系の点検扉を開き、懐中電灯で、中を照らしたイヒョン。
ドクスンさんと同じように、石灰まみれのセフンを発見する。。。
セフナ~~~~~!
あ、アンドリューにやられたの?(怒)
大きく肩で息をするイヒョン。
~中央医務司令部~
報告書の顔写真を見るジス。
ジス「(顔に傷なんて)いいえ、まったく、ありません」
セボム「・・・・・・・・・・」
ショックで、声がでないセボム。
じゃ、あいつは、誰よ!
そこへ、テソクがやってきて、無線機を奪いとる。
今、セボムになにかあって、命を落とすようなことにでもなったら、何もかもが水の泡。
テソクも必死です。
テソク「どの程度、危険なんですか?そこに着くまでに、4時間か5時間かかります。それまで家にいてください。 我々が出向いて調査します」
テソクの言葉が耳に入らないかのように、ゆっくりと、王座の脇に置かれたアンドリューのバックパックに近寄るセボム。
テソク「ユン・セボムさん、聞いてますか?」
バックパックの中身をぶちまけるセボム。
キム・セフンの身分証が、こぼれ落ちる。
それ以外にも、複数名の身分証が散乱するなか、ドクスンの身分証を拾い上げるセボム。
その時、イヒョンが部屋に駆け込んでくる。
イヒョン「キム・セフンさん、見つけたよ」
~501号室 警警ハウス~
リビングで、慎重に、ジェンガの棒を抜き取ろうとしているソユン。
そこに、ドンドンドンドンと玄関を叩く音がする。
ジョングク「ちょっと待ってろ。 時間かけて、ゆっくりな・・・」
コツを教えるジョングク。
扉をあけてみると、ヘソンが立っている。
ジョングク「どうかしましたか?」
ヘソン「あの・・キム・セフンさんを見かけたんです。すぐドアを開けてください。追ってくるかもしれないんです」
早口でまくし立てるヘソン。
それを聞き、ドアを開きながら、銃を構えるジョングク。
ジョングク「彼は、感染してたんですか?」
話しかけたその隙に、大きくドアが開けられる。
同時に、アンドリューに首を絞められ、部屋の中に押し込まれるジョングク。
部屋の外から、ヘソンが見てる目の前で、何度も、アンドリューにナイフで刺されるジョングク。
手に持っていた銃が暴発する。
その銃声が、15階にも響き渡る。
目を見開くセボム。
セボム「(テソクに)助けが必要なようであれば連絡します。待っててください」
イヒョンとともに、1501号室を飛び出していくセボム。
~1501号室~
テーブルの上には、銃がむき出しで置かれ、ソユンが泣きそうな顔をして、それでも必死に耐えながら座っている。
ジェンガのスティックを引き抜くアンドリュー。
アンドリュー「どうした? 君の番だよ」
~階段~
猛ダッシュで、駆け下りる二人。
501号室の前には、袋を持った住民たちの人だかりができている。
セボム「なにしてるんですか?」
ヨンオクが進み出る。
ヨンオク「うちの主人、この二人のせいで死んだんですよ」
ジュヒョンがわざとらしく、部屋に入るように促している。
中に、殺人鬼のアンドリューがいることを知っていて、この二人が死ぬのを待ってるハイエナたちってこと?
とにかく、部屋の中に入るセボムとイヒョン。
床には、点々と血痕が残されていて・・・眼で追っていくと、うつぶせに倒れているジョングクの姿が見える。
イヒョン「ヒョン!!!」
慌てて、ジョングクに駆け寄るイヒョン。
イヒョン「ヒョン、起きろ。おい、 俺だよ、イヒョンだよ」
セボムも駆け寄ろうとして、ソファに座るアンドリューに気づく。
恐怖心を抑え、心細そうに、セボムを見つめるソユンと目が合うセボム。
アンドリューの前には、ジョングクの銃。
至近距離に、ソユンがいて、身動きが取れない。。。
じっと、視線を外さす、見つめあうセボムと、アンドリュー。
セボム「あんた、誰なの?」
おもむろに、帽子とゴーグル、マスクを外すアンドリュー。
だから、誰??
Happiness
★『ハピネス』10話4/4 雑感★
やばい、 ようやく、面白くなってきたかも。。。
・・・っていうのは、冗談ですが(笑)、でも、さすがに、この閉鎖空間での変化のなさは、ちょっと辛かった。。。
しょうがないんだけど・・・。
武漢→ デルタ → オミクロン と、現在進行形で、ウィルスの変化を見ている私たちにとって、
もちろん、実際に蔓延し初めたら、いろんな亜種を含め、無数のパターンが生まれるのも知ってますが・・・ちょっと御都合に合わせた感は否めず。🙊
それに、食料も水も完全に底をついたわけじゃなし、まだ、本当の意味での極限状態とは言えないでしょう?
10話まで見てきましたが、最初から一貫して、一応、「人を噛み殺す症状を見せる感染症」という未曽有の極限下で、人間の本性がむき出しになり・・・という観点で見ていこうと、努力してきたつもりなんですけど、それも厳しくなってきたような・・・。
どうなんでしょう? ('_'?)
どうにも、日頃からエゴイスティックな人間たちがちょっと刺激されて、本性を現した・・くらいの感じに、だんだん思えてきちゃったんですけど、そこは許してください。
ただし、これだけ見てきて、例え、悪人サイドであっても、情が移るような人物が少ない、という描き方、ある意味、凄いなぁと感心しています。
あとは、アンドリューの動機・・・前記事では、わからないと書きましたが、虐げられてきた人の鬱屈した精神構造というのが根底にあると仮定して、ここにきて、こういう環境に身を置き、急に発露したということなのか?、今まではどうだったのか?
そういったバックボーンがわからないと、正確な動機はつかめないですよね。
俄然、注目です。
さて、残り2話。。。
11話は、おそらく、大事な回ですよね。
伏線回収、ちゃんとしてるのかな。
エンディングを迎える前に、顎が外れるくらいの予想外な顛末を期待してます。。。
ハードル上げる、上げる(笑)