うわ💦

アップしたつもりでいたのに、まさかの放置? とにかくアップします(汗)

 

これは、2/4で~す 。

未読の方は、こちらからどうぞ。 

 

ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い

 

ハピネス  해피니스

【Episode 10】2/4

 

~501号室 警警ハウス~

ソユンやジョングクに、水をそそぐセボム。

 

話題は当然、セフンのこと。。

ジョングク「キム・セフンさんがマンションを出ていったってことだよな?」

セボム「たぶんね・・・。マンションの中にいないことは確かなの。」

 

ソユン「きっと寂しくなっちゃったのね。私、友達も家族もいないせいで、何人かの人が孤独死をしたって、テレビで見たことあるよ・・・。だから、あの人も出て行ったに違いないわ。うちのパパやママは一緒にいるから大丈夫だよね?」

実際、大人以上にいろいろな不安や恐怖に耐えているに違いないソユンの気持ちを考え、胸が詰まるセボム。

 

セボム「もちろんよ。私たちだって、ソユンがいなかったら、すっごく寂しいもん。ね? もう、この子ったら、なんて可愛いの?」

ソユンの視線に合わせるように、しゃがみこんだセボムがふざけていると、イヒョンが寝室から出てくる。

きっと、話を聞いていたよね。

 

水の入ったコップを、セボムから渡され、一瞬ためらうイヒョン。

すぐに「ありがとう」と受け取ったものの、そのまま、じっと、水を見つめている。

結構、なみなみと注ぐのね。。

もっと、ちびちび節約するのかと思ってた。。

 

お菓子も一緒に食べているセボムたち。

セボム「辛くない? こんな辛いものも食べられるなんて、すごいね~」

 

いかにも飲んでいるように見せかけながら、唇を湿らせる程度に、コップに口を付けるイヒョン。

 

夜更け・・・コップを前に、ろうそくの灯りをともしたダイニングテーブルに座っているイヒョン。

そうっと、コップに手を伸ばし・・・必死で、コントロールしようとする。

コップを手に取ることなく、部屋を出ていく。

 

【D+5】

眠りが浅いせいか、それとも気配を感じたのか、ベッドから起き上がるセボム。

ソユンを起こさないように、静かにリビングに出てみると、そこに、イヒョンの姿はなく・・・。

ジョングクに、小声で声をかけるセボム。

セボム「(小声で)アジョシ・・・アジョシ・・・」

ジョングク「・・・お? ああ、どうした?」

半分、寝ぼけているジョングク。

セボム「ヒョニがいないの。 いつ、出て行ったのかな?」

ジョングク「いや・・・知らないぞ。おい、お前もなのか? お前も、四六時中、あいつに会ってるのに、まだ、奴に会いたいのか?」

おっこちた枕を元に戻し、「寝て・・・」と声をかけるセボム。

ジョングク「ああ、わかってるよ。俺もそうだったからな・・・」

 

うろうろしながら、テーブルのところまで来て、イヒョンのコップの水がほとんど減っていないことに気づく。

一口飲んで、ふと、窓の外を見るセボム。

 

その頃、イヒョンは、5階のエレベーターホールに座りこみ、空(くう)を見つめている。

 

~回想~

今までの、セボムの言葉を思い返しているイヒョン。

「ねぇ、結婚しようか?」

「私、床はヘリンボーンの模様に変えたいけど、新しい床と分けるのはあんまり良い感じじゃないよね。でも、こっちのはこれもいい感じだから、それでもいいかなぁ・・・」

「信じられない、自分の家だなんて・・・」

 

「私、一人きりになっちゃうのかと思った・・・」

セボムに初めて抱きしめられた時のことを思い返しながら、そっと、首元の傷を確認するイヒョン。

 

発症の不安に、一人悩むイヒョン。

その時、玄関のドアが開く音が聞こえ、さっと立ち上がり、さも、今戻って来たような振りをする。

 

懐中電灯を片手に、イヒョンに走り寄るセボム。

セボム「どこに行ってたの? 寝なきゃダメじゃない・・・」

イヒョン「ああ・・・その・・・」

セボム「無線機がどうかしたの?」

イヒョンの手にあった無線機に目をとめるセボム。

小さく頷くイヒョン。

 

セボム「ハン・テソク中佐。・・・・・ハン中佐さん?・・・・おい、ハン・テソク!!」

イヒョン「おい、さすがに寝てるだろ・・・」

セボム「何を話したの? 私に、抗体あったって?」

やっぱり、セボムも気になってたんだね。

 

深く息を吐き・・・「なかったってさ」と告げるイヒョン。

セボム「だろうと思った。この5階を買おうと、ロトを買ったけど、全然、当たらなかったもん」

セボムが可愛くて、うっすらと目を細めるイヒョン。

セボム「でも、感染しなくて、ラッキーだったよね」

自分の手の傷を見ながら、大きく溜息をつくセボム。

 

でも本当なら、さすがに、ほとんど傷など見えなくなっていても不思議はないのに・・・傷そのものの治癒力は遅いね。

 

そうは言っても、心の中では、抗体の存在を期待してたに違いないもんね。

 

セボム「ん? これ、なによ。また、傷が開いたの?」

包帯に血が滲んでいるのに気づいたセボム。

 

イヒョン「違うよ、良くなってきてるって」

 

セボム「そうじゃないかも・・・。もし、感染してたら、この傷も悪くなってくるでしょ」

強制的に、イヒョンの腕を掴み、部屋の中に入っていくセボム。

 

赤赤しい傷だこと。

やっぱり、ウィルスに侵された傷とは違うんだね。

手当をしながら、腕の上のほうまでまくって、確認しているセボム。

 

その様子に、腕以外の傷を確かめようとしないかという恐れと、緊張と、そして、それでもこんな風に、セボムにケアされる嬉しさが入り混じり、セボムから目を離せないイヒョン。

 

セボム「確かに良くなってきてるようには見えるわね」

イヒョン「ほら、だから、俺が言っただろ。俺は、人間ビタミン剤で、人間抗生物質だって・・・」

セボム「ほかに、どこか、ケガしたりしてない? だったら、今すぐ、教えて」

イヒョン「うん、ないよ」


セボム「ハン・テソクはなんて言ってきたの?」

イヒョン「ああ、ソユンを外に連れ出してくれと言ってきたんだ。人道的見地から、政府は彼女を受け入れるそうだ。」

セボム「ホントに?」

イヒョン「うん」

セボム「それで?」

イヒョン「一旦、お前と話し合ってみるって言っておいた」

セボム「そう・・・・でも、それって危険じゃない?」

薬を付けながら、疑問を発するセボム。

 

イヒョン「それで考えてみたんだけど、お前がソユニと一緒に外に出たらどうかな? お前と一緒なら、あの子も心強いと思うんだ」

セボム「外に出るなら、みんな一緒でないとダメだよ。 あんたも一緒に外に出て、抗生物質を打たなきゃ・・・。それにね、ソユニを今、ここから出すことがいいことだと思えないの。外がどうなっているのか、正確に知らないうちはね・・・」

こと、ソユンのことに関しては、慎重になるセボム。

イヒョン、説得、失敗?

 

セボム「あ、そうだ。 キム・セフンさん、外にいるって?」

イヒョン「公式にじゃないけど、誰かが彼を外に出そうと裏から手を回したのかもしれない。調べてみるって言ってた」

セボム「考えてみたんだけど、私、彼はまだ、この中にいるような気がする・・・」

イヒョン「マンション中、いたるところを探したぞ」

セボム「見てないところが一か所あるでしょ」

 

~11階 ~

1102号室の前にやってきた二人。

セボム「彼は、脱出しようと計画したけど、軍の兵士や感染者を恐れて、戻ってきたのよ。で、ここに隠れている」

イヒョン「キム・セフンさんが、玄関の解除番号を知ってるとは思えないけど・・・」

セボム「でも、確認してみないと・・・」

「8888」を押して、中に入ってみるセボムとイヒョン。

 

キッチンのテーブルの上に、半分ほど水が入った容器があるのに気づいたイヒョン。

イヒョン「ボマ・・・」

容器には、 キム・セフン、1501号室と ご丁寧に記名が・・・。

 

その時、どこからか、人の声のような物音が聞こえてきて、個室のドアに近寄る二人。

 

セボム「・・・・?」

聞き耳を立てるセボム。

すでに、イヒョンは気づいてるね。。。(苦笑)

 

セボムも気づきました。

コンコンコンと容赦なく、ノックするセボム。

 

セボム「あなたたち。。。もういいでしょ。出てきてください」

 

バタバタと物音が聞こえ、わざとらしく、法律相談にのっていたふりをしながら、部屋の外に出て来たヘソン。

 

セボム「入居者がいない場所で、やめてくださいね、法律相談とやら・・・」

イヒョン「こそこそ隠れていると、感染者と遭遇するかもしれませんよ」

 

サンヒ「秘密は守ってくださいますよね?」

あえて、認めるサンヒ。

っていうか、誤魔化しきれると思ってるヘソンのほうがおかしい

 

セボム「あなたは、まず先に奥様に話すべきでは? ククさん。 ご夫婦の間で、一度、信頼が壊れると、長くは続きませんよ」


視線をそらすヘソン。

そんな道徳的な見地が理解できる脳みそを持ちあわせてないんです。

 

ヘソン「もう、行ってもいいですよね?」

 

セボム「お二人とも。。。二度とここには入らないでください」

無言で歩き出す二人。

 

イヒョン「ああ、待ってください。これを持っていってください」

 

水の容器を見せると、「これは、私たちのじゃありません」」と答えるサンヒ。

 

・・・ということは、と 視線を合わせる二人。

 

もう一つの個室に目を向けるセボム。

 

ゆっくりとドアを開きながら、「キム・セフンさん・・?」と声をかけ、中に入ってみる。

部屋の奥に、布を被った人影が。。。

セボム「入りますよ・・・喉がかわくせいで、こんなことをしてるんですか?」

反応なし。

セボムがゆっくりと、布をとり去ると、 真っ白な粉まみれの人が壁にもたれている・・・。

 

後ろから、そっと覗いていたヘソンとサンヒが悲鳴を上げる。

 

息を飲むセボム。

 

掃除婦のドクスンさんの遺体に近寄り、髪に触れてみるイヒョン。

指先の匂いを嗅ぎ、「この粉は・・・」と後ろのセボムを見上げる。

セボム「石灰ね、キム・セフンさんの家にあった・・・」

 

臭い消しに使われた可能性高し。

それでも、これだけ近寄ったら、とても無臭ってことはないはず。

その証拠に、周囲に虫の存在が見え、亡くなってから、しばらく立っている様子。

 

首元に、傷と血の跡が集中しているドクスンさん。。。

 

~601号室~

11階から降りて来たセボムが、まっすぐ、601号室に向かい、ドンドンドンドン、と乱暴にノックする。

反応があるまで、ノックするセボム。

 

パジャマ姿のジュヒョンが顔を出す。

セボム「オ・ジュヒョンさん。 あなた、本当にお医者さんですか?」

その言い方に、小馬鹿にしたように笑うジュヒョン。

セボム「出てきてください。あなたに見ていただきたい方がいるんです」

ジュヒョン「医師免許は、停止中だが・・・。誰です? 誰か病気ですか?」

セボム「・・・ついてきたら、わかりますよ」

 

~1102号室~

イヒョンに事情を聞かれているヘソンとサンヒ。

ヘソン「本当になにも知らなかったんですよ、我々はただ・・・私は、ただ、彼女の法律相談に乗っていただけですからね」

イヒョン「もう、それ以上、その件については話さなくても結構ですから、あなた方がここに入って来た時の状況についてだけ教えてください。入って来たとき、なにか変な感じはしませんでしたか?」

思いだすように、考えているヘソン。

ヘソン「いえ・・・本当に何も覚えてないです」

 

イヒョン「どうして、主寝室に入らなかったんですか?」

 

ここで、この二人のバカップルが、イチャイチャしながら1102号室に入って来たところからの振り返り映像です。


そう、サンヒは、ジュヒョンに部屋を追い出されて、ヘソンに助けを求めて、結局、1102号室をラブホ代わりにしたってことですね。

一旦は、主寝室に入ったものの、盛り上がりながら、もう一つの個室に入りなおしたって感じだったことを、思い起こした二人。。。(苦笑)

 

ヘソン「いえ、入りました。入ったんですが・・・、セメントみたいな匂いがして、ハエが飛び回ってたんです。それで、すぐにその部屋を出たんです」

サンヒ「死体があったなんて知ってたら、決して、中になんか入ったりしません」

ヘソン「まさか、我々を殺人犯だと思ってないですよね? 私は弁護士ですよ。そんなバカじゃないってことくらい、わかるでしょ」

 

呆れて、物も言いたくないイヒョンだが、そういうわけにもいかず、質問をつづけようとした時に、ジュヒョンを連れて、セボムが戻ってくる。

イヒョン「ジョングク兄は?」

セボム「状況は説明してきた。 他の人を連れてくるって・・・」

 

パジャマ姿のジュヒョンが、ヘソンとサンヒに気づき、足を止める。

ジュヒョン「あんたたちは、ここで何をしてるんだ?」

 

セボム「こちらです・・・」

その件は今、重要じゃないとばかりに、話しをぶった切るセボム。

 

イヒョン「ちょっと、ここに居てくださいね」

溜息をついて、ジュヒョンが主寝室に入っていく。

 

ドアを閉めるイヒョン。

 

数秒後、「うわ~~~~」というジュヒョンの悲鳴が響き渡る。

 

~地階~

人気(ひとけ)のないジムや、地下のようすが映し出される。

 

インドアゴルフ練習場です。

兄のスミンの向かい側で、膝をかかえて座っているヒョンギョン。

やっぱり、なんだかんだ言っても兄妹だね。

 

ヒョンギョン「なに見てるの?」

携帯を見ている兄に、話しかけると、家族の写真の待ち受けを見せるスミン。

 

スミン「これを見てるときだけは、少しは気分が落ち着くんだ。この子たちにとって恥ずかしい父親に、なるわけにはいかないんだ。 ああ、畜生、ちょっと見ただけなのに、こんなにバッテリーを使っちまった」

 

それを聞くと、ポケットから、バッテリーを取り出し、「はい」と渡すヒョンギョン。

 

スミン「おい、でも、もし、お前が執筆したくなったら・・・必要じゃないのか?」

ヒョンギョン「私には、ペンも紙もあるから・・・。作家になった利点ね。コストがかからないって」

スミン「ありがと・・・」

すぐさま、スマホにつなぐスミン。

 

スミン「俺は、いつも、お前からもらってばっかりだな・・・。兄として、言葉もないよ。ヒョンギョンア、それでもさ、俺になにかあったら、俺に変わって、家族の面倒をみてくれるか?」

ヒョンギョン「そんなのだめだよ。 ここをでるまで、ちゃんと健康でい続けることに集中しなよ」

スミン「おい、俺は病気なんだぞ。だから、お前にこうして頼んでるんだ。」

ヒョンギョン「でも、今はずいぶんよくなったって感じてるんでしょ?」

 

そんな言い合いをしていると、そこに急に物音がして、物資をもったアンドリューが入ってくる。

 

アンドリュー「こんにちは」

ヒョンギョン「ああ、こんにちは」

アンドリュー「先日、あなたから、食べ物をわけていただきました。そのお礼です」

ヒョンギョン「・・・ああ」

袋一杯に入った食料品をみるヒョンギョン。

 

スミン「・・・おやおや、これはどういう・・・」

なんかちょっと、嬉しそうなスミン。

 

ヒョンギョン「なによ?(怒)」

 

袋を持って、練習場から出て来たヒョンギョンとアンドリュー。

ヒョンギョン「こんなに、私にわけてくれて、あなたは大丈夫なんですか?」

アンドリュー「ああ、もちろん。これは、全部、僕の分ですから」

 

???

僕の分?

どういう意味?

最初から一人に対して、こんなに配って大丈夫なの?
 

 

二人で歩いてきたところで、ジョングクと鉢合わせする。

ジョングク「二人とも、ここにいたんですね。すみませんが、これから、11階まで、ついてきてくれませんか?」

ヒョンギョン「どうしてですか? なにかあったんですか?」

ジョングク「それが、その・・・人が亡くなったんです」

ヒョンギョン「え? 誰が?」

 

~1102号室~

検死の意味合いで連れてきたんだろうけど、ほとんど役に立たなかったんじゃないか、と思うくらい、せき込みながら、主寝室から出て来たジュヒョン。

 

ジュヒョン「朝っぱらから、一体、なんてことさせるんだ! 無茶苦茶、驚いたじゃないか。 なんてことだ」

セボム「あなたは、このマンションで、唯一の医師なんですよ。」

ジュヒョン「だったら、まず何があったのか、先に言うべきだろ?・・・ちょっと待てよ。これはなんだ? あんたたちは、俺を疑ってるのか? 俺が、あの人を殺したと思って、それで、こんなところに、押し込んだのか?」

 

セボム「あなたが、彼女を殺したなんて、思ってませんよ」

イヒョン「あんたは、たいした嘘つきだけどな」

ジュヒョン「殺人者にしたてる気か?」

セボム「どうでもいいです。医師としての、あなたのご意見は?」

ジュヒョン「噛まれたせいで死んだんだ。首が引き裂かれてただろ。 ああ、臭い」

沁みついた匂いを大袈裟に嗅ぐジュヒョン。

セボム「もっと、専門家としての意見はないんですか?」

溜息をつくジュヒョン。

ジュヒョン「はっ・・専門家? ・・・凝固した血液と死体の死斑に基づいて、彼女は死亡後、2日以上経過している。死臭を消すために、石灰の粉が使用された。 1501号室で見たのと、同じ粉なんだろ?」

ジュヒョンも見たの?

空(くう)を手で払うようなしぐさをするジュヒョン。

ジュヒョン「ああ、うるさいミバエだ。 こいつらは、死体があるときに、真っ先にやってくるんだ。目や鼻の穴に卵を産み付けるためにな。 だから、もし泥の中を這いつくばらなければならなくても、死ぬよりは生きてるほうが数倍ましだ、って言われるんだよ」

 

イヒョン「外に出て、他の人たちに説明してください。」

セボム「ミバエの話はしなくていいです」

 

ジュヒョン「ああ、なんてこった!」

鼻をこすりながら、ようやく、ヘソンたちに注意を向けるジュヒョン。

ジュヒョン「この二人が遺体の第一発見者なのか? 同時に?」

ヘソン「誤解ですよ」

間に割って入るサンヒ。

サンヒ「あの・・・私がなんだか変な感じがして、それで、確認してみようって提案したの。掃除婦のおばさんが目から涙を流してる夢をみたのよ」

鼻で嗤うジュヒョン。

サンヒ「本当なのよ」

ジュヒョン「ああ、もちろん、そうだろうとも(怒)」

サンヒに向かっていこうとするジュヒョンを止めるイヒョン。

 

ジュヒョン「ああ、大丈夫ですよ。俺は平気だがな、弁護士先生のことは心配ですよ。奥さんは、とんでもないショックを受けるだろうからね・・・でしょ?」

ヘソン「・・・・・・・」

 

1102号室の玄関の外では、セギュ・ムンヒ、ソユン(弁護士妻)、そして、ヨンオクが待機している。

セギュ「だから、あのバカ野郎が、裏切ったんですよ!」

ヨンオクにつめよっていると、玄関の扉があき、イヒョンたちが出てくる。

 

セギュ「あ、刑事さん。アンドリューが、俺達の食べ物をもって、逃げ出したんだ」

ムンヒ「現行犯で捕まえられないんですか? 今すぐ、あの子を逮捕すべきでしょう?

ああ、その件で、騒いでたのか。。

 

ふと、イヒョンたちの背後で、部屋から出て来たヘソンに気づくソユン。

 

セボム「おちついてください。人がなくなりました。」

セギュ「今、そんなことは重要じゃないだろ。我々の食料がなくなったんだぞ!」

セボム「あなたのところにいた掃除婦の方が亡くなったんですよ!!イ・ドクスンさんが!!」

セギュ・ムンヒ「「・・・・・・・・・」」

さすがに、それを聞いて、言葉を失う二人。


ジュヒョンが、話し始める。

ジュヒョン「私が遺体を確認したところ、感染者によって殺されたようだ。首を噛まれて、引き裂かれてた」

ヨンオクが前に進み出る。 

平気そうな振りをしてますが、いつものパリっとした感じがなく、髪が乱れ、かなり、やさぐれ感がにじみ出てます。

 

ヨンオク「15階の人に違いないです。メモに書かれてたじゃないですか・・・“取り返しのつかない過ち”をおかした・・・って」

 

セギュ「あ・・・・そうですね」

同意するセギュ。

ヨンオク「あれは、彼の自白だったんですよ」

 

明らかに、なにかおかしい、まるで仕組まれたような雰囲気を感じるセボム。

 

ジュヒョン「・・・ということは、彼が残した食料は、我々が湧けてもいいということですな」

 

セボム「まだ、キム・セフンさんがやったという確証は何もありませんよ」

ヨンオク「ほかに誰がいるんですか?このマンションの中には、他に、感染者はいないっていうのに・・・」

血の匂いでの確認実験を、逆手に取られたセボム。

 

ヘソン「 わかっているのは、被害者と、逃げ出した誰かがいるということです。疑うのは、自然なことなのでは? チョンさんは刑事さんだから、そのあたりよくご存じでしょう」

妙に、馴れ馴れしくイヒョンに接するヘソンを、じっと見つめているソユン。

 

肩に手を置かれて、迷惑そうに、後ろに下がるイヒョン。

 

イヒョン「もっと、捜査する必要がありますね。 特に、2階にいたはずの被害者が、どうして、ここにいたのか? あとで、証人陳述書を書いてもらいますね」

ヘソンとサンヒに向かって、宣言するイヒョン。

わざとだ!!ニヤリ

 

ショックを受けるソユン。

その顔を見て、「ヨボ・・・」とわざとらしく、ソユンに近寄るヘソン。

ヘソン「ホントに怖かったんだぞ」

呆れて果てるソユン。

 

~非常階段~

とにかく、ぞろぞろと、住人達が階下にむかってっっg降り始める。

 

イヒョン「1102号室は犯行現場ですから、しばらくは、誰も立ち入らないでください。ドアの解除番号も変更しましたからね」

 

セギュ「15階の物資については、いつ、手に入れるつもりだ?アンドリューが食料をとって、逃げたんだぞ!」

大声をあげるセギュ。

 

その時、下から、ジョングクが、ヒョンギョンとアンドリューをともなって昇ってくる。

ジョングク「おお、セボマ、イヒョナ・・・俺、アンドリューと作家先生を連れて来たぞ。ああ、なんて、距離があるんだ・・・」

アンドリュー「どうしたんですか?掃除婦のおばさんが死んだって本当なんですか?」

 

食料を持って、逃亡したと言われてたアンドリューが、平然と、皆に声をかける。

 

セギュ「この泥棒猫が!!」

いきなり、アンドリューを殴りつけるセギュ。

悲鳴と共に、みんなで、セギュとアンドリューの周囲に駆け寄り、セギュの暴行を止めるジョングクやヒョンギョン。

 

ムンヒ「ヨボ、(そんなに殴ったら)アンドリューを殺しちゃう」

ジョングク「なんで、この人を殴ったりするんだ?」

セギュ「放せ、この野郎」

怒号と悲鳴で、狭い階段は大騒ぎ。

 

 

 

★『ハピネス』10話2/4 雑感★

ドクスンさん・・・・「ポセイドン・アドベンチャー」(1972)の潜水が得意なお婆ちゃんみたいに、非常電源を作動させる時に、セフンやセボム&イヒョンたちの危機を救うとか、それとももっと別の、大団円後に肯定的な意味での「大どんでん返し」に使われる人物なのか、と思って、期待してたのに。。。

 

殺されちゃった。。。

 

アンドリュー?

もし、アンドリューが怪しげな人物だとしても、いや~、ドクスンさんのことは殺さないだろうと思ってたのにな。

りんご、あげてたし・・・。

きっと、なにかを目撃されて仕方なく・・・とかかな。

 

だって、もし、人のことを噛むくらい症状の進んだ感染者だったら、すでに切羽詰まってるわけだから、あんなふうに遺体を隠したり、石灰を撒いたり、そういうことはしないと思う。

 

ジュヒョンの診たて・・・噛み傷っていうのが合ってるとしたら、アンドリューは感染してなさそうだけど、ドクスンさんを噛んだのは誰?

 

“NEXT”を飲んで発症した人は、最初の、いわゆる変異前の、単純に、喉が渇いて、噛みついて、ウィルスを拡散していこうとするタイプのような気がしたんだけど、ウチャンは違ってたよね。

あ~、モラモラモラ(몰라몰라몰라)

違ったら、ごめんなさい。

 

それに、ヒョンギョンに渡したあの食料。

「僕のもの」って言ってたけど、「どうせ僕のものになるもの」って意味だったら、セギュたち、アンドリューの中では、とっくに命はないってことだよね。

 

まるっきり、動機の部分が思いつきません。

 

セフンはどこに消えたの?

 

とにかく、嫌な予感しかしないのは確かです。