ヒョジュちゃんの『海賊:鬼旗(パイレーツ2)』も、ちょっと、いや、だいぶ興味あり。
だって、ウリハヌリや、イ・グァンスも出演してるし、。
こっち、見るのが先?
 
 
これは、4/4で~す 。
(1話を4分割しています。)
9話3/4を未読の方は、こちらからどうぞ。 

 

ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い

 

ハピネス  해피니스

【Episode 9】4/4

 

~601号室 部屋の中~

手を縛られ、布をかぶせられたまま、床に這いつくばって、もがいているウチャン。

ここでも、額を床に打ち付けて、ゴンゴンと音を立ててるんだ。

 

布を取り去ったのは、ジュヒョンだ~~~!

 

感染者の視界は、物の輪郭もぼんやりとして、かろうじて、明暗がわかるくらいかな。

 

布を取り払われて、周囲を見回すウチャン。

それでも、なんとか、身体を起こし、座ってみると、窓のほうに人影らしきものが動いている。

本能的に立ち上がり、向かっていくウチャン。

さっと、ジュヒョンが身体を退くと、勢いよく、ベランダから、まっさかさまに転落していくウチャン。

 

ただならぬ物音に、振り返る、廊下の面々。

 

墜落したウチャンを見て、ほくそ笑むジュヒョン。

これが、悪魔の横顔です。

 

慌てて、イヒョンたちが部屋に飛び込んでくると、リビングにいたはずのウチャンの姿はなく・・・開いてる戸から、ベランダから下を覗いたふたりの目には・・・・

 

そこに、ゆっくりと、部屋の中に入ってきたヨンオク。

近づき、ベランダにでて、自分で下を覗き込む。

墜落しているウチャン。

振り返ると、だまったまま、イヒョンとセボムに目をむけるヨンオク。

 

ヨンオク「あんたたちが殺したんだ・・・、あんたたちが・・・」

そう言い捨てると、部屋を出ていこうとするヨンオク。

気丈にみえて、全身、がくがくの状態らしく、足をとられたところをなんとか、テーブルに腰をつき、体勢を整える。

 

その様子を見て、いたたまれないイヒョンが、大きく息を吐く。

 

手で口元を抑え、必死で、堪えようとするヨンオク。

 

再び、地上のウチャンの様子を見下ろすイヒョン。

なにかがおかしい。。。

部屋を見回すイヒョン。

寝室のドアが少しだけあいているのに気づく。

中に入ってみると、ベッドの上で、膝をかかえているジュヒョン。

 

イヒョン「もしかして、ずっとここにいんですか?」

ジュヒョン「部屋の外に、感染者がいるように思ったんだ。それで・・・事態はおさまったのか?」

イヒョン「・・・・・・・・」

何か変だと思っていても、あの状態のウチャンに近づく危険性を考えると、すぐには、ウチャンの転落とこの人を結びつけては考えるのは難しい?

 

 

~11階の廊下~

手に手を取って、ウロウロしているヘソンとサンヒ。

ああ、もう、このふたりのことはどうでもいい、と言いたいところだけれど、おそらく、この先、なにかしらの弊害要員&要因にはなるんでしょう。

こんなときでも、イチャイチャかよ。ムキー

 

君を守るべきだったのに、とかなんとか、心にもないことを言ってます。

 

ヘソン「オ・ジュヒョンは、牧師と一緒にいた。。彼は、感染した可能性がある」

サンヒ「だったら、どうすればいいの? あなたの家には行けないわ」

 

ジュヒョンの破産は表向きで、資産をすべて、暗号通貨に投資していることを把握しているサンヒ。

サンヒ「パスワードさえ手に入れれば、全部、私たちのものよ」

捕らぬ狸の皮算用、キツネとタヌキの化かし合いなので、どっちもどっちです。

 

~602号室~

落ち着かない様子で、ヘソンの帰りを待っているソユン。

戻って来たヘソンに、「どこにいってたの?12階の男性が亡くなったのを知ってる?」と質問するソユン。

ヘソン「ああ、驚いたよ。それで、ちょっと外の空気を吸いに、屋上に行ってたんだ。」

ソユン「屋上? ボラムさんがいるのに?」

ヘソン「ああ。だから、少しだけ、ドアの前で座ってただけさ。俺があの時、どんなに驚いたか、想像してみろよ。目が突然、白くなって・・・お前もみてみればいいんだ」

変な顔をして、ヘソンをみているソユン。

ヘソン「ああ、そうだ。例えば、もし、お前に大切なパスワードがあるとするだろ。それも、長くて複雑な奴。他の人は一切、それを知らないんだ。もし、お前だったら、どこに隠す?」

この男は、奥さんのソユンのことをバカにしきってますが、自分では何一つアイデアなど思いつく創造性すらなく、いままでも、こんなふうに、ソユンの知恵で乗り越えてきたに違いないです。

 

ソユン「私なら、記憶しておくわ。それか、誰も見つけられないところに書き留めておくとか。。私だけが見つけられる場所に・・・」

 

う~ん、なんか意味深。。

 

~601号室 ジュヒョンの部屋~

洗面所で、髪を洗っているジュヒョン。

 

サンヒが戻ってきて、メチャメチャに荒れたままのリビングを見つめる。

冷蔵庫を開けてみても、ほとんど空状態。

テーブルの上には、空のペットボトル。

 

そこへ、洗面所から出て来たジュヒョンがTシャツを羽織る時、背中の肩口に、なにかのタトゥーがちらりと見え、

はっとするサンヒ。

 

たぶん、鏡に移すと、ちゃんと読めるようにしてある鏡文字でしょう。 ← こういう時の定番なので。。。

・・・で、大きくしてみましょうか?(笑)

ちっ、拡大しても、よく読めないや・・・(笑)

最初は「S」のような気がするんだけど。。。

 

ジュヒョン「お前、喉が渇いたのか? 狂人病になったんじゃないだろうな?」

サンヒ「何で、水があんまり残ってないのに、髪の毛なんか洗うのよ!?💢」

ジュヒョン「ほかにどうすればいいんだ? 痒くて、ベタベタするのに・・・。心配するな。水なんかすぐに手に入る」

 

ジュヒョンのタトゥーが気になって、なんとか、確かめたいサンヒ。

 

~501号室 警警ハウス~

夜更け。

ベランダに出て、月明かりを頼りに、イヒョンの傷の手当をするセボム。

 

セボム「二度と、こんなことしないでよ。ここには、抗生物質すらないんだから」

イヒョン「俺は、人間ビタミンだし、人間抗生物質だ。平気だよ。」

セボム「・・・・・・」

無言で、包帯をきつめに巻いていくだけのセボム。

 

その手にそっと、右手を添えるイヒョン。

イヒョン「なぁ・・・12階の牧師のことは、俺達のせいなんかじゃないぞ」

セボム「わかってる・・・・」

そう言ってるセボムの表情は、冴えません。

セボム「でも・・・いい気分じゃない。。。あの人、自分が病気だって、私たちに話すべきだったのよ」

せめて、そうであったら、もっと他に救いようがあったのに、と、悔しくてたまらないセボム。

 

外を見つめながら「自分が感染したと認めるのは、難しいんだよ。」と呟くイヒョン。

イヒョン「あの人は、人を噛みたいという衝動を感じるのが怖かったんだろうと思うよ。 もう少しだけ耐えたら、治療法が出てくるだろうと考えてたはずなんだ。 おそらく、自分の親しい人から、怖れられるのが怖かったんだよ・・・・それも辛かったはずだ」

 

涙・・・(´;ω;`)ウッ…

 

イヒョンの額に手を当てるセボム。

イヒョン「どうした? 熱でもあるか?」

セボム「たいしたものだわ。部屋に解熱剤あったよね?念のため、飲んで、明日は休養を取りましょう。なにもしないで・・・。じゃ、お休み」

 

お休み、と答えるイヒョンの額に、再度、手を当てるセボム。

硬直するイヒョン(笑)

 これで、熱が出るかもよ。

 

イヒョン「大丈夫だろ?」

じっと考え込んでいるセボム。

セボム「早く寝なさいよ」

と、部屋に入っていく。

 

セボムがまいてくれた包帯をみつめているイヒョン。

この、大きなため息の意味は・・・。

 

~1202号室 ヨンオクの部屋~

ほとんど家具らしい家具のないリビングに、呆然としながら座り込んでいるヨンオク。

停電中なので、まっくらです。

静かな怒りと、呆然自失が相まって・・・まるで、幽霊のようです。

 

立ち上がり、ベランダ側の戸をあけ、

地面のウチャンに懐中電灯を照らし・・・身を乗り出して確認しては、溜息をつくヨンオク。

 

身内としては、この状況は辛すぎるよね。

 

その時、玄関の扉がドンドンドンとノックされる。

 

ヨンオク「ヨボ(あなた)?」

ウチャンが戻って来たかのように、呼びかけてしまうヨンオク。

 

ドアを開けると、そこに、誰の気配もない。

 

幻聴だったのかな?

それとも・・・・?

 

【D+3】

朝です。

 

~501号室 警警ハウス~

寝室では、まだ、セボムもソユンも眠っている。

 

そこへ、大きく、ドンドンドンと、玄関ドアを叩く音がきこえ、びくっと目を覚ますセボム。

 

玄関の外で、先に、セギュたちに対応しているイヒョン。

セギュ「全然知らなかったんですよ。一体、なんで、こんなことになったのか・・・」

ムンヒ「12階の牧師様が感染していたって聞いたんですけど・・・」

イヒョン「亡くなられました。冥福を祈ってください」

セギュ「あの夫婦は、完全に我々を騙していたんだ。 (今後は)あなた方お二人が、ここの秩序を保つべきだと思いますよ」

 

セボム「それを言うために、ここにいらしたんですか?」

イヒョンの後ろから、声をかけるセボム。

 

セギュとムンヒの後ろには、アンドリューも控えてます。


ムンヒ「それと・・・水をもらいに、水ですよ、水! 私たち、もう、かなり水が不足していますよね?」

セギュ「こちらには、まだ、たくさんの水があるのを見たので・・・。」

自分たちの実利のためだけに都合よく動く、この清掃業者夫婦を見るのも、だいぶ、疲れてきました。

もちろん、これもまた、一つの現実だと理解しようとは思うんです。

 

セボム「あなた方は、水を求めてるんですか?」

セギュ「ええ」

アンドリュー「あなた方のところと、15階の男性です。他の人は15階に行ってます」

セギュ「屋上に行ってみたら、スーパーの女の子が水はいらないと言って、これを私たちにくれたんです」

タンクを見せるセギュ。

 

イヒョン「イ・ボラムさんのことを傷つけたりしなかったでしょうね?」

セギュ「なんで、触れたりするものですか! 感染者は本当に怖いっていうのに・・・」

 

タンクを持ち上げて見せるムンヒ。

ムンヒ「これって、15階の人のものですよね? 彼のところには、水がたくさんあるんでしょ?」

 

後ろをふりむき、セボムの方に視線を向けるイヒョン。

 

セギュ「(小声で)やっぱりそうだ。まず、先に、向こうに頼みにいこう」

この、じわ~~~~っと、耳と胸の奥に、いや~なものがたまっていく感じ、おわかりでしょうか。

 

それとも、これが、こういう状況下では仕方ないってことになるの?

私も、結構、ちゃっかりしてるほうなので、他人様のことは責めらないのは十分承知の上で、この感覚は、きれいごとを言ってられない、というのとは、若干、違うような気がするんです。

人間の品性の問題のような気がするのだけれど。。。

結局、誰かに無心することになるのは変わらない・・・とか言うのかな。

う~ん。

モヤモヤする。

 

~501号室 警警ハウス~

リビングに戻って来た二人。

セボム「雨はいつ振るの?」

突然、詰め寄られたイヒョン(笑)

 

イヒョン「お? 何にも感じないけど・・・」

よくもそんなことが軽々しく言えるわね、という表情で、イヒョンを見るセボム。

 

イヒョン「だけど、この水を、みんなにシェアするべきかな?」

キッチンの隅におかれたボトルの数をみても、そこまで潤沢とは言えません。

 

イヒョン「俺達はなんとかなるにしても、ソユンはどうする?」

セボム「15階の彼はどうなったかな? 他の人は、水を頼みに行ったんでしょ」

 

~1501号室~

合流したセギュたちも含め、遠慮なく、セフンの部屋に押しかけてます。

セギュ「ちょっとあんた、ドアをあけてくれませんか?」

 

ガチャリとドアが開き、「何事ですか?」と、中から声をかけるセフン。

 

ヘソン「あなたのところには、水がたくさんあるんですよね? 我々は、みんな困ってるんです。シェアしてくれませんか。どっちにしろ、数日以内には、開放されるでしょうし・・・」

ヘソンだけではなく、ジュヒョンの姿も見えるね。

 

セフン「そうならない場合はどうするんですか?」

その疑問は当然です。

ジュヒョン「あなたの水に対して、対価を支払いますよ。この清掃業の夫婦なんて、500mlの水に対して200ドルを望んだんですよ。石油よりはるかに高価な金額だ」

セギュ「だったら、あんたが持ってるだけ、売ればいいだろ」

 

またまた、剣呑な雰囲気になってきたところに、イヒョンたちが駆け付ける。

 

イヒョン「皆さん、彼と話をさせてください。さぁ、あなた方は戻って・・・」

セギュ「でも・・・」

イヒョン「これじゃ、なんの解決にもなりませんよ」

 

住民たちを1501号室の前から、追い立てるイヒョン。

 

ヘソン「居住者は互いに助け合うべきです。彼は法的助言を必要としてるかもしれないじゃないか」

まだ、言うか! エロ弁護士!! プンプン


セギュ「あんただって、6階の医者が変人だって知ってるでしょ、この人が最初に火をつけたんだ」

ジュヒョン「私の前でよくもそんなことが言えるな!」

イヒョン「落ち着いてください」

 

ドアの隙間から、セブンに話しかけるセボム。

セボム「ちょっとだけ、話、いいかな?」

 

わ~い、この別世界みたいに、ゴージャスな部屋、見るだけで楽しそうで、大好き。

センス云々ではなく、博物館みたいじゃん。

 

リビングに通されたセボムとイヒョン。

 

自分ひとり、王座の椅子に腰かけるセフン。(笑)

そうか、ペントハウスであろうと、冷房は止まっちゃってるわけだから、ハンディ扇風機をあててるのね、セフン。

セフン「どうぞ・・・お話しください」

なんだか、位置関係が王族と下々・・って感じね。(笑)

 

セボム「本当にごめんなさい。 あなたには、助けてもらいっぱなしだわ。」

イヒョン「彼らに気づかれたからには、ここに、物資が十分あるなら、シェアしてみてはどうですか?」

また、そんな嫌みを・・・。

セフン「・・・・・・・(ちょいムカむかっむかっむかっ)」

イヒョンの腰を、バシっと叩くセボム。

 

セボム「あなたにはそうする必要も義務もないんだけど・・・でも、考えてみてくれないかな。 難しいようであれば、私たちがまた、外に行ってもっと調達してくればいいんだから」

 

セフン「外に出る必要はないですよ。 103号館の高齢者センターの下の電気室には、EPSと呼ばれる緊急スイッチがあります。緊急時に、全館の照明とエレベーターをコントロールするためのものです。電源を入れれば、電気と水が再び、マンションの各戸に供給されるはずです。」

さすが、緊急時対応のスペシャリスト!

・・・っていうか、知ってたなら早く教えて。。。

 

セブン「・・・でも、それは、ディーゼル発電機を使用します。かなり、大きな音を立てることになります」

セボム「大きな音は、感染者を引き付けるってことね」

 

あ、そうだったんだ。。。

ん? セフンは、その情報をどこから仕入れてるのかな?


イヒョン「それに関しては、こっちで相談してみます」

話しは済んだとばかりに、セボムの腕を掴んで、さっさと1501号室を出ていこうとするイヒョン。

 

セフン「明日。 朝・・・水とか、あなた方が配れると思うものを選んでおきます」

ふふふ、セボムに認められたい人(笑)

 

セボム「うわ、物資をシェアしてくれるの? すごい!!先生、いい人~~~」

セフンを、思いっきり、持ち上げるセボム。

 

握手しようと手を伸ばすセボムを抑え、「ありがとうございます」と自ら、セフンと握手するイヒョン。

この人のヤキモチ焼きも、わかりやすくていいよね(笑)

 

イヒョン達が外に出てくると、まだ、廊下の前で、待っていた一同。

 

セギュ「あの人、水を分けてくれるって?」

ヘソン「ほかの物資はどうなんです? 食料もたくさん持ってるようだけど・・・」

ジュヒョン「こういう時に、みんなに水を分けるのは、一般常識じゃないか」

ムンヒ「あの人に、私たちに水をわけてくれるよう、言ってください」

イヒョン達に、詰め寄る人々。

一体、どの口がいうんだ!

みんな、ほんと勝手だ。。

でも、このメンバーなら、普通って感じ。

 

セボム「落ち着いてください。一旦、うちにあるものを少し、お渡しします。1501号室については、明日まで検討するそうですから、彼を困らせないでください。さ、下に行きましょう」

 

セギュ「わけてくれるんですよね?」

気がかわったらどうする?とか、言いたい放題。

 

セボム「帰りますよ」

文句が止まらない一同を追い立てるセボム。

 

~501号室 警警ハウス~

クローゼットを漁っているセボム。

 

背後で、ノックされて振り返る。

セボム「ハン・テソクから、まだ、連絡はないの?」

イヒョン「ああ。どうせ、自分が望む時だけ連絡してくる気だろう。それより、何を探してるんだ?」

セボム「ああ、・・・これ」

Tシャツを広げるセボム。

背中に、FBIと大きく書かれた黒いTシャツ。

セボム「FBIの緊急対応部隊に研修に行ったときにもらったのよ。あ、Lサイズで間違いなかった・・・」

大きさも確認して、クローセットの扉を閉めるセボム。

 

イヒョン「・・・で、それをどうするんだ?」

セボム「15階の人に感謝を伝えようと思って・・・。不満はあるだろうけど、結局は、私の頼みを聞いてくれるもん」

セボムの腕を掴むイヒョン。

イヒョン「だったら、俺も、イタリアンチャンピオンシップの時のTシャツがあるぞ。そっちを俺が持っていこうか?」

ここは、「俺が持っていく」がポイントです(笑)

 

セボム「ううん。それは、あんたが大切に持ってて」

イヒョン、引き留め作戦失敗。

 

******************

 

~中央医務司令部~

~特別治療室~

テソクの妻、ヨンインの病室です。

 

ベッドの傍らで、眠っているヨンインをじっと見つめているテソク。

目を覚ましたヨンイン。

ヨンイン「あなた・・・」

テソク「ああ、ヨンイナ・・・。ここにいるよ」

ヨンイン「すべてが夢みたいに思えるわ。目が覚めたら家に戻ってるって思うの。・・・ウリコムリ(꼬물이 )はどうなったの?」

二人の赤ちゃんの胎名ですね。

最初は、しわしわちゃんって訳してあったけど、もぞもぞちゃんとか、そっちのほうがしっくりくる感じがします。

優しくお腹に手を当てるヨンインとテソク。

テソク「大丈夫だ・・・」

 

ヨンイン「ヨボ・・・先に、コムリを外に出してあげることはできないの?」

慎重に言葉を選ぶテソク。

テソク「君の血液を共有しているから、感染している可能性があるんだ」

おそらく、そのことは何度も話をしたうえでのことよね。

 

ヨンイン「ヨボ・・・」

テソク「ん?」

ヨンイン「ウリコムリ、コムリのこと、諦めないで、ね?」

テソク「ああ」

必死で、涙をこらえようとしても、こらえきれず、嗚咽がもれるヨンイン。

テソクも必死に耐えようとしても、どうしても、目に涙が滲んでしまう。

 

そこにジスが入ってくる。

外に出て、なんとか、冷静になろうとするテソク。

 

ジス「もう出産を延期することはできません。 (医療チームの)招集をかける必要があります」

テソク「できれば、中絶させていたが、ヨンインが不安定で、胎児を取り出せば、症状が悪化することが見込まれたせいだ・・・」

ジス「でも、選択しなければなりません。もし、どちらか一方しか助けられない場合、どちらになさいますか?」

テソク「選択肢は一つだけだ」

きっぱりと発言するテソクに、固まるジス。

そのまま、その場を去ろうとするテソクに、「ユン・セボムさんの血液検査の結果が戻って来ました」

ジスの言葉に、立ち止まるテソク。

 

ジス「彼女には、抗体があります」

 

振り返るテソク。

 

ほっと、息を吐くテソク。

これで、抗体のメカニズムがわかれば、少しは、未来に希望がつながるのかな。

 

【D+4】

 

イヒョンがリビングを掃除していると、寝室から紙袋をもったセボムが出てくる。

 

Tシャツを入れると、「行ってくるね」と声をかけるセボム。

イヒョン「一緒に行こうか?」

セボム「ううん。あなたが側にいると、不機嫌そうなんだもん。 恥ずかしがり屋なのよ、すぐ戻るね」

軽やかに出ていくセボム。

イヒョンの立場を思うと・・・・なにも言えません(笑)

 

イヒョン「気を付けろよ」

 

そういえば、ジョングクとソユンの姿が見えませんが、イヒョン、家の中で一人なのかな?

洗面所に入り、力なく、項垂れるイヒョン。

ああ、筋追いしながら、視ればよかったのに。つい我慢できずに、先に見ちゃったから、すでに、泣きそうなあたし。

 

無線機を洗面台の脇に置く。

テソクからの連絡を待ちわび、常に持ち歩いてるのね。

 

貯めた水に、手を浸し、少量の石鹸で手を洗うイヒョン。

鏡を見ながら、Tシャツの襟ぐりをぐっと押し下げると、既に、うっすらと変色が始まった傷口が見える。

 

ウチャンと闘って、向き合った時に、引っかかれたのね。

 

セボムに言う事もできず、黙っていたイヒョン。

 

思い返せば、おとといの晩、ウチャンが自分の病気を告白できなかった気持ちを代弁するかのように語っていたよね。

 

うわ、なんてこと!!

このタイミングで、テソクから無線が入る。

テソク「チョン・イヒョンさん・・・」

 

すぐに、無線機を手に取るイヒョン。

 

イヒョン「聞いてます」

さて、テソクは、イヒョンに、何と伝えたんでしょう。

 

9話は、イヒョン感染という、このショッキングな状況のまま、終わります。

 

 

★『ハピネス』9話4/4 雑感★

このドラマ、当初は、COVID下での生活を経験し、自主隔離に慣れていて、ある程度、備蓄の習慣が出来ている世界という前提だったような気がするのですが・・・。

こういう形で、隔離が長引き、これで、10日め。

日本だと、震災などの経験則からみても、想定では、10日もあれば、外からの救援物資の配給の感覚がつかめてくる頃ではないかと思うんですが、この場合は、意識的に遮断された状態で、しかも水なし。。。

たぶん、我が家の備蓄程度では、10日は持ちません。

わかってるなら、ちゃんと準備しないとね。

セギュたちに、大きなことは言えないぞ。。

実際、3月末くらいに、2年前、コロナ第1波の時に購入した飲料用の水の賞味期限が切れるので、今、新しいものと入れ替えをしてるところです。

 

しかし、つくづく、厳寒のソウルを対象にはできなかったドラマだなぁと思います。

うち、電気以外の暖房器具がない ガーン ガーン

 

でも、セヤンフォレストは、やっぱり、そこは、大規模マンション。

非常用電源も確保してありますよね。

なんで、今まで、誰も言いださなかったのかな。

 

・・・・と、必死に、イヒョンの罹病について、自分の意識から追い出そうとしてますが、もう、罹っちゃったものは仕方がない。

ウチャンを責めても仕方がない。

あ、ウチャンのことも早くなんとかしてあげたい。

いろいろ、駆け巡ってますが、ラスト3話です。

10話、11話、そして最終回は、出たとこ勝負で、筋追いしていくつもりです。

ネタバレがイヤということじゃなく、その方が、筋追い時の突っ込みが新鮮!っていうだけの理由です。てへぺろ

 

ああ、どうなるんだろう?

 

★『ハピネス』10話1/4レビューに続く★