韓国での放映は終了していますが、ネタバレOKの方のみ、おすすみください。
ザ・ゲーム:0時に向かって 더 게임:0시를 향하여
【Episode 28】
ショッピングセンターのコートのCCTVの映像を確認しているボンスとガンジェ。
後ろで、テピョンとジュニョンもそれを見ている。
ヒョヌが立っていた場所が特定される。
少し怒りを含んだ目で、ちらりとジュニョンのほうを見ると、たまらず、管理室を出ていくテピョン。
廊下に出て、いら立っているテピョンの後ろ姿に、声をかけるジュニョン。
ジュニョン「ごめんなさい・・・。嘘をついたわ」
テピョン「なにかあったら、どうしてた?どうするつもりだったの?」
ジュニョン「もし、それで、みんなを助けることが出来るなら、喜んでそうするつもりよ」
テピョン「ジュニョンさん・・・」
ジュニョン「もう、たくさんの人が亡くなったわ・・・。これ以上、もう誰も失うことは出来ないわ」
テピョン「ジュニョンさんの気持ちが理解できないわけじゃない。。でも・・・」
ジュニョン「チョ・ヒョヌはまだ、どうして、自分が私を殺すのか、理解できないと言ってたわ。あの人が私を殺したりすることは絶対ないわ。」
テピョン「どうして、そう確信できるんだ!?(怒)」
二人の言い合いの中、申し訳なさそうに、近づいてくるガンジェとボンス。
ガンジェ「チョ・ヒョヌは、先輩が到着する1時間前から、待っていました。それから、先輩が話しかけてる間中、ずっと視線を向けてました・・・」
今のテピョンたちの会話を聞いたら、それがなにを意味しているのか、ガンジェたちも気が付いたかな。
テピョン「今、チョ・ヒョヌは、僕が君の死を見えないことを知ってしまった」
言いにくそうにボンスが、一つ聞きたいことがある、と思い切って、話しかける。
ボンス「ジュニョン先輩の死をはじめから見ることができないと言いましたよね?それなのに、どうやって、チョ・ヒョヌが先輩を殺すってことがわかったんですか?」
躊躇いながらも、言葉を選ぶように、ヒョヌが死ぬ前に、そう言ったからだ、と答えるテピョン。
テピョン「この間、再会した時に、わかったんだ。その前には、彼の焼けただれた顔と、耳元に囁いた呪いのような言葉だけを覚えていただけだった。」
ヒョヌ:お前も大切な人を失ってみればいい。そうすればわかるだろう。お前には決して見つけ出せない、ソ・ジュニョンを・・・。
テピョン「彼が言った君の名前を忘れていたんだ。その前は、チョ・ヒョヌが言ったソ・ジュニョンが誰のことなのかすら、わかってなかった。僕が両親から離れて暮らしてきたのも、それが理由だった。誰かが、僕のせいで死ぬのが怖くて、一人でいることを選んだんだ」
重い話に、声がかけられず、目をそらすボンスやガンジェ。
自分が見たチョ・ヒョヌの死の中で、ビルの屋上で捕まっており、その時、皆さんはそこにいなかったと説明するテピョン。
顔を見合わせるガンジェとボンス。
普通だったら、その場面にいるのは、この事件を追いかけている強力1班の自分たちのはずだものね。
テピョン「屋上では、他の刑事さんたちと、チョ・ヒョヌのお母さんがいた。」
テピョンさんが、チョ・ヒョヌの母親を知っていることを不思議がるジュニョンに、ジュニョンさんに会いにきたと訪ねてきたのを見かけたと答えるテピョン。
~強力班オフィス~
じっと待ち続けているヒョヌオンマ。。。
うっすら映ってる時計は午後1時をさしてるけど・・・たぶん、来たのは朝だったよね。
戻ってきたジュニョンたちに気づき、ソファから立ち上がるヒョヌオンマ。
ジュニョン「いらしてたんですね」
ヒョヌオモニ「・・・キム・テピョンさんですよね?」
ジュニョンではなく、直接、テピョンに話しかけるヒョヌオモニ。
少し驚くテピョン。
ヒョヌオモニ「キム・テピョンさんで間違いないですよね?」
テピョン「ええ・・・」
ヒョヌオンマ「あなたに、お渡ししたいものがあるんです」
手にした、ヒョヌの皮表紙の手帳を見つめるヒョヌオンマ。
ヒョヌオンマ「掃除をしている間に、これを見つけたんです。うちの子の日記です。遺言のつもりでこれを書いたようです。キム・テピョンさんに、これを渡してほしいと・・・」
テピョンに日記を差し出すヒョヌオンマ。
戸惑いながらも受け取るテピョン。
ヒョヌオンマ「うちの子とはどういう知り合いなんでしょうか?お友達ですか?」
答えられないテピョン。
テピョン「もしかして、これをお読みになりましたか?」
ヒョヌオンマ「ええ。読みました」
テピョン「自分の死について知ったあと、痛みに苦しんだと書いてましたか?」
ヒョヌオンマ「はい。だれかが、あの子がどうやって死ぬのか語ったと書いてましたけど・・・」
テピョン「それが僕です」
ヒョヌオンマ「え?」
テピョン「なぜ、これを僕に渡したいと願ったのかはわかりませんが、自動車爆発事故で、息子さんを殺そうとしたのは、僕なんです」
思いがけない告白に、震えるヒョヌオンマ。
いやいや、いきなりそれを言う前に、いろいろ説明することがあるでしょう。
テピョン「本当に、すみませんでした」
なにも言えないオンマ。
まぁ、息子がした罪を知っている今、やみくもに腹を立てるわけじゃないとは思うけど、複雑よね。
~テピョンの自宅~
リビングのソファに座る二人。
ヒョヌオンマ:おそらく、それが、あの子が、これをあなたに持っていてほしいと願った理由なんですね。
ヒョヌの日記をテーブルの上に置き、席を外すジュニョン。
もう全部、中身を読んだのかな?
ヒョヌオンマ:それを読めば、私のいう意味がおわかりになると思います。
もう一度、日記を手に取るテピョン。
2016年10月9日 日曜日
その日付で始まっている日記。
風が冷たい。
数日、雨が降っていたせいか、空は晴れやかだ。
突然、20年前に、あの少年の予知していたことを思い出した。
なぜ、思い出したりしたんだろう。
神が彼を送ってくれたおかげで、僕は自分の罪を恥じることができる。
ある時は、あの少年が言った言葉を思い出し、正しい生活を送ろうとしてきた。
また、ある時は、あの少年の言った言葉を思い出し、恐ろしく感じたりもした。
彼が予知したとおり、警察の前で死ぬんだろうか?
彼にもう一度再会した時、自分の心臓が止まったのか、と思った。
逃げ出したいと思っていた自分の死が、目の前に現れたと思った。
恐ろしかった。
~回想~
テピョン:20年前も今も、僕には、チョ・ヒョヌ氏の死が見えている。
神が、間違った道を進む私のもとに降りてきて、引き返すように言っているように思えた。
どうして、僕には、それができないのだろう?
間違った道に堕ち続けようとするのはなぜなんだろう?
ヒョヌの視線の先のジュニョン。。
「僕は、君を失いたくなかった。」
ヒョヌ:信じてもらえないかもしれないけれど、僕は、一度だって、君を殺したいと思ったことはないんだ。いや、君の前で自殺しようと思っていたんだ。
いずれにせよ、僕は、理解したかっただけなんだ。
僕は、今までに、一度も、そういう絆を感じたことがなかった。
これが僕の死に方だ。
僕は、これまで、耐え難い人生を送ってきた。
覚えておけ。
日記を閉じ、考え込むテピョン。
きっと、この日記にも、まだ明らかにされてない部分があるんでしょう。
~テピョンの部屋~
夕景の浜辺の写真を見つめるジュニョン。
胸のネックレスにそっと触れる。
~車の行きかう橋~
道路にかかる橋の脇に座ったままのヒョヌ。
三者三様に考え込んでいる夜。
電話を取り出し、メールを打ち出すテピョン。
テピョン≪なぜ、俺たちなんだ?≫
迷いながらも、送信すると、送信完了と表示される。
~署内の廊下~
ソン・ミンジェがガンジェたちに抱えられて歩いているところに出くわすテピョン。
テピョン:その間、何度か、自動車爆破事故の件で尋問を受けた。
~強力班オフィス~
事件ボードの前で、整理をしながら、ぶつぶつ呟いているハンチーム長。
相変わらず、キチャン貯水池の爆破事件について、くらいついているパク記者。
適当にはぐらかすボンス。
テピョン:ジュニョンさんと彼女のチームのメンバーは、チョ・ヒョヌについて、忙しく捜査を続けていた。
数日が過ぎたが、チョ・ヒョヌからは、何の返信もなかった。
そして、彼の車が発見されたが、イ・ジュニ氏もオ記者も、どこにも発見されなかった。
~高架下の駐車場~
乗り捨てられた車。
ゴミを放置したままの車内。
テピョン:彼の携帯は切られたままだった。ネットもつなげていないようだった。そんなふうに、チョ・ヒョヌは消えてしまった。
そして、昇進式の3日前、講堂前の廊下を歩いていたとき、そこが、彼らが死ぬ場所だと気づいたんだ。
今まで気にならなかったの?
~テピョンの予知~
廊下の向こう側から、電話をしながら、歩いてくるナム・ウヒョン。
ドアを開けた瞬間、講堂の中で爆発が起こり、激しい爆風によって、廊下に吹き飛ばされるオヒョン。
~現在の講堂~
椅子が整然と並べられた講堂に佇むテピョン。
テピョン:僕に、彼らの運命、死を変えることができるのだろうか?
壇上には、すでに、垂れ幕も飾られている。
思いつめているテピョンの様子が気になるジュニョン。
ジュニョンに数回呼ばれて、ようやく気づくテピョン。
ジュニョンだけでなく、チーム長たちも心配そうに、こちらを気にしているのに気づく。
「ええ」と返事はするものの、そうでないことは一目瞭然。
テピョン「正直、昇進式がまじかに迫っているのが、怖いです。」
チーム長「なぜ、俺たちの死を見ることができなくなったのかはわからないが、テピョン氏のせいだとは思ってない」
ガンジェ「そうですよ。俺たちがついてる。」
チーム長「人を殺そうとした君の意図は、犯罪行為だが、君が俺たちのために命を投げ出すのを厭わなかったんだから、今度は、俺たちがテピョン氏を守るために、生き残ろうとするだけだ。心配しなくていい」
ジュニョン「そのとおりよ。あまり気に病まないで。」
チーム長「俺たちみんなでやれば、チョ・ヒョヌを止められるさ」
テピョン「僕も、チョ・ヒョヌを捕まえるために、あなた方の死を見られるように、最善をつくします」
感極まったようなテピョン。
テピョン「“俺たち”って言葉が、こんなに力強さを与えてくれるなんて、今まで知らなかったです。ありがとうございます。僕たち、なにも起こすことなく、生き残りましょう。」
チーム長「そうだな」
ボンス「こういう時には、みんなで写真撮らなきゃ・・・。ともにここまで来たことの記念ですよ、どうですか?」
ガンジェ「撮りましょう、ね?さ、こっちに来て」
ジュニョン「写真撮るの、はじめてよね?こっち来て」
いやぁ、本当の仲間になるのに、時間かかったねぇ。。。(笑)
チーム長、マジ顔だし・・・。(笑)
~霊園~
花を持って、墓参りに来たナム・ウヒョン。
ジュニョンの父親の墓ね。
座り込んで、お酒を飲みだす。
ウヒョンオ(ドンチョラ、時々、来るって約束したのにな。ようやく、来れたよ。ずっと忙しい生活だったよ。そっちはいいところか?俺が、ちゃんとした犯人を捕まえるべきだったんだ。あいつは、12人以上もの女性を殺してた。。俺が、証拠を偽造しなければ、こんなことにはなってなかった。すまない。あんなふうに、お前のジュニョンを、ひとりぼっちにして、お前を苦しませたに違いない。
すまない、ドンチョラ・・・すまない。)
泣きだすウヒョン。
~銀行~
預金を降ろしにきて、窓口職員に必死に説得されるボンス。
ボンス「いや、僕は自分の金を引き出そうとしてるだけなんですよ。なんで、そんなに僕に言い続けるんですか?」
窓口職員「それは、お客様の預金を守りたいためなんです。この預金が満期を迎えれば、結婚資金として使うことができますよ」
ボンス「こっちは、明日、死ぬかもしれないんです。結婚なんかしてる時間なんかないんですよ!」
相手もいないけどね(笑)
なんのかんの引き留めようとする窓口職員に、びしっと、解約を申し出るボンス。
~電話中のガンジェ~
一方、ガンジェは、勤務中に死亡した場合の、遺族年金の額を問い合わせ。
二人とも、同じ銀行にいたんじゃん。
気恥ずかしい二人。。
ガンジェ「どうしたんだよ、今日は、彼女と過ごすとばっかり思ってたけどな」
ボンス「一緒に使おうと思って、貯金を引き出したんですよ」
ガンジェ「ああ、そうなのか?・・・・じゃ、行けよ」
ボンス「はい・・・」
行く方向が重なっても、気まずい二人。
強引に、別々の方向に進みだす。。。
~自動車販売店?~
店員「こちらなどはいかがでしょうか?」
ガンジェ「ああ・・・、こういう車が欲しいわけじゃないんだ。その・・・」
店員「ご予算はいかほどですか?」
ガンジェ「金ならあるんですよ。スピードが出る、高級車はありますか? ご存じでしょう?乗ると、ぴゅ~っと速度が出る車・・・。あ、それから、車の屋根が、降りてくるやつ。。」
建物内に展示された、高級車コーナーにやってきたガンジェ。
店員「こちらはどうでしょう」
先客がいました(笑)
ガンジェ/ボンス「「あっ!」」
ふたりして、何しにきたんだと詮索合戦。(笑)
ボンス「車を借りにきたんですよ、彼女と一緒に乗ろうと思って・・・」
彼女は幻でいいのよね♪(笑)
それを聞きながら、うるうるしてくるガンジェ。
黄色いオープンカーで、高速道路をぶっ飛ばす二人。
イェーイ♪
大はしゃぎ!!
パトカーに停められる二人。
警官「免許証、見せて」
ガンジェ「すみませんでした」
ボンス「すみませんでした」
警官「なんですか、刑事さんじゃないですか!」
呆れる警官に、平謝りのガンジェと、楽しい、楽しいを連発するボンス。
ガンジェ「すみませんでした!」
ボンス「すみませんでした!」
ハイテンションな二人。(涙)
~バスターミナル~
登山姿のヤン係長かな?
まさか、逃亡?(笑)
バスに乗り込む前に、奥さんからの電話に出るヤン係長。
奥さん≪なんで、私の電話に出ないのよ。一体、どこにいるの?≫
鬼嫁だったんだ(笑)
爆弾で身体がバラバラになるくらいなら、仕事を辞めて、山で暮らしたほうがましだ。もし、人から聞かれたら、俺は死んだと言ってくれ、と言い遺す係長。
激怒する奥さんに、愛してると告げ、無理やり、電話を切ると、高速バスに乗り込むヤン係長。(笑)
ナムォン行きってなってるね。
これも、運命を変える何かのフラグ?
~強力班オフィス~
皆が出払ったオフィスで、仕事中に手を止め、携帯で、記事を見ているハンチーム長。
≪チ・スヒョン警査 優秀賞を受賞≫
溜息をついているチーム長。
なに、なによ、これ。。突然、なんか、今までに、そういう兆候あった?
突然、スヒョンの声が聞こえてくる。
スヒョン「皆さんと昼食に行かれたと思ってました」
うわ、本人登場。
さっと、携帯を裏返す班長。
チーム長「おお・・・」
近づいてくるスヒョン。
スヒョン「チーム長様は、昼食に行かれないんですか?」
チーム長「平気だ」
短い返事しか返さない。
スヒョン「なにしてるんですか?」
チーム長「何してるように見える? 仕事中だ」
スヒョン「・・・ジュニョンから聞きました。明日・・・死ぬかもしれないって」
俯くチーム長。
チーム長「そんなことは、起こらない」
慎重に言葉を選ぶスヒョン。
スヒョン「私に・・・それ以外、言おうとしてることはありませんか?」
チーム長「・・・なんだ?何か言ってほしいことでもあるのか?」
しばらく、躊躇ったのち、黙って出ていくスヒョン。
後ろ姿を目で追うチーム長。
すぐに席を立ち、追いかける。
早く素直になりましょー♪
署の前で、じっと佇んでいるスヒョン。
チーム長「スヒョンさん?」
背中を向け、涙を拭うスヒョンに、「泣いてるのか?」と声をかけるチーム長。
スヒョン「いいえ」
チーム長「スヒョナ・・・俺は、お前と会い続けるよ」
涙を流すスヒョンに、少しだけ微笑んで、抱き寄せるチーム長!
チーム長「だから、心配するな」
固く抱き合う二人。
へぇ~~、そうきた? いいじゃん。なんか、この1シーンだけでも、十分伝わるね。
明日、自分が死ぬとしたら、今日、あなたは何をしますか?
幸あれだよ。。。
みんなの短いエピソードに、泣きそうだよ。。。
~テピョンの自宅~
テピョンの部屋へ続く扉の向こうに、待たせているテピョンに、何してるの?と声をかけるジュニョン。
講堂で撮った写真を見ているテピョン。
ジュニョン「そんなに気に入った?」
テピョン「そんなこと言ってないよ。でも、人と撮った初めての写真だから・・・。珍しい感じ。ずっと一人きりなのかと思って、怖かったから」
それを聞くと、扉をあけて、テピョンの頬にポッポするジュニョン。
なに、突然?っていうちょっと驚いた表情のテピョン。
微笑むテピョンの手を引き、今はそんなことを考えず、こっちにきて、と部屋に誘うジュニョン。
真っ暗にした部屋の中、目隠しをしたテピョンを支えながら、ソファに座らせるジュニョン。
ジュニョン「じゃじゃ~ん!」
プロジェクターが、テピョンの白い壁に、映像を映し出す。
ジュニョン「どう?今まで一度も映画を見に行ったことがないって言ってたから、あなたのために用意したの」
テピョン「これを、一人でセッティングしたの?」
ジュニョン「テピョンさんのために、これを選んでみたの」
こ、これは、『ロボットテコンV』では・・・!!(笑)
補足的に考えてみました。。。
テピョンは、7歳で、アメリカにいる両親と離れ、聖職者のような生活を送るペク先生と共に過ごし、独学で勉強したり、人との交流を避け続けてきて、まったく、世俗にまみれていない、少年のような存在で、趣味嗜好が小学生で停まっているから・・・という解釈でいいのかな。
ジュニョン「どう? すごく感動したでしょ?」
頷くテピョン。
ジュニョン「私が、毎日、こんなふうにしてあげる」
二人が並んで、DVDを見始めたところで、テピョンにメール着信。。
「映画の上映中は、携帯の電源は切らなきゃ・・・」と冗談めかして注意するジュニョン。
テピョン「ちょっと確認するだけだから、ちょっと待ってて」
≪まだ、君を殺したいのかどうか、わからない≫
文面をみて、固まるテピョン。
テピョン「チョ・ヒョヌがメッセージを送ってきた」
DVDを止めるジュニョン。
テピョン「おそらく、僕が送ったメッセージを、ジュニョンさんが送ったものだと考えたんじゃないかな」
ジュニョン「私と会ってほしいと頼みましょう」
テピョン「え?」
ジュニョン「どっちにしても、昇進式の前に、彼を捕まえることができるかもしれない」
~新しいアジト~
メッセージを返したものの、考え込んでいるヒョヌ。
~テピョンの自室~
テピョン「だめだ。ジュニョンさんを一人であいつに会わせるわけにはいかない」
(指定場所に)ひとりでいるふりをするだけだ、強力1班や応援部隊がついてきてくれる、と主張するジュニョン。
テピョン「それでもだめだ」
ジュニョン「これは、最後の機会よ。もし、このチャンスを失ったら、本当に大勢の人の命を失ってしまうかもしれない。」
テピョン「じゃ、ジュニョンさんは?君の命で、賭けをしろって言ってるようなものだ。だめだ。絶対にだめだ」
平行線・・・です。
~テピョンの自宅~
みんなを案内するイ秘書。
イ秘書「こちらです。どうぞ」
突然、訪問してきた強力1班のメンバーに驚くテピョン。
ジュニョン「私が呼んだの」
テピョン「ジュニョンさん・・・」
ジュニョンの意図に気づき、固い表情になるテピョン。
ジュニョン「ごめんなさい。テピョンさんを説得する方法が見つからなかったから」
チーム長「チョ・ヒョヌから、ジュニョン宛てに、メッセージを受け取ったと聞いた。」
更に、怒りの目をジュニョンに向けるテピョン。
ウヒョン「私も、ジュニョンをおとりにして、チョ・ヒョヌをおびき出すことには反対だ」
チーム長たち男性陣はみんな反対を唱える。
ジュニョン「じゃ、このチャンスを失くしてもいいんですか?」
おずおずと手をあげるイ秘書。
イ秘書「私が言ってもいいことなのかわかりませんけど、私は、ソ刑事様のいうことは正しいと思います」
テピョン「なんだって!(怒)」
イ秘書「だって、もう時間がありません」
ボンス「海外のIPアドレスを経由して、メールを送ってきたので、位置を特定できませんでした」
みんなが揃っているところに、ジャストタイミングで、ヒョヌから電話がかかってくる。
ジュニョン≪もしもし≫
ヒョヌ≪もし、キム・テピョンが隣にいるのなら、ただ、答えるだけにしろ≫
皆に、そのままでいるように、と合図するジュニョン。
立ち上がるテピョン。
ジュニョン≪いいえ、私ひとりよ≫
すぐさま、ボンスに、携帯の位置情報を確かめにいかせるチーム長。
ヒョヌ≪念のために、確認しようと電話してみた≫
ジュニョン≪あなたからのメールを読んだわ≫
電話を貸せ、と詰め寄るテピョンを、退けるジュニョン。
ヒョヌ≪ジュニョンさんだったんだ・・・≫
ジュニョン≪ええ≫
ヒョヌ≪君から連絡があるなんて、思わなかった≫
最後の砦のジュニョンには、わかっていても純情を見せるヒョヌ。
ジュニョン≪会って話をしましょう≫
またも、電話を取り上げようとするテピョンの手を抑えるジュニョン。
ヒョヌ≪そうだね、この間、会ったところ、チョンアン路の広場にきて。今度こそは本当に、君一人できたほうがいい≫
ジュニョン≪わかったわ。明日、会いましょう≫
テピョンが携帯をとりあげると、すでに切れている。
ボンス「携帯は、チュギョ洞(舟橋洞)の近くでした」
チーム長「チュギョ洞と言えば、工場がたくさんある町だ。見つけ出すのは簡単じゃないな」
ジュニョン「もし、彼を探していることがばれたら、明日、彼を捕まえるチャンスも失うことになります」
テピョン「ジュニョンさん!(怒)」
ジュニョン「勝手にやりはじめて本当に申し訳ないんだけど、一度だけ、私を信じて。なにか危険だと思ったら、すぐに離れるわ」
ウヒョン「ジュニョガ・・・」
怒りを抑えられず、大声で、反対を唱えながら、自分の部屋に向かうテピョン。
テピョン「君にこんなこと、させたくない!」
ジュニョン「テピョンさんも、広場にいてよ。それに、そこには、私を守ってくれる他の人たちだっているのよ。私たちが生きる方法はこれしかないんだもの」
後ろから、ずっと追いかけて、説得を試みるジュニョン。
部屋に入るなり、ジュニョンを抱きしめるテピョン。
テピョン「愛してる・・・」
決して、怒りにまかせているだけではない、と伝えたいテピョンを、落ち着かせようと、悪いことなんて起こらないと宥めるジュニョン。
テピョン「ひとつだけ約束してくれ。どんなことがあっても、広場を離れないって・・・」
ジュニョン「そうするわ・・・」
テピョン「奴がどんなに誘っても、絶対に動いちゃだめだ」
ジュニョン「わかったわ」
~チュンアン路 広場~
一人で通りを歩くジュニョン。
至るところに、強力1班や警官たちが配備されている。
良かった。山から戻ってきたんだね、ヤン係長(笑)
姿を隠して、テピョンも、ジュニョンを見守っている。
このテギョンイがね、あまりにも好みで、きゃぷってしまいました
電話を受けるジュニョン。
ジュニョン≪どこなの?≫
ヒョヌ≪Cの入り口から入って≫
ジュニョン≪一人で来ていないかもしれないって疑っているの?≫
ヒョヌ≪疑ったほうがいいのかな?≫
ジュニョン≪いいえ≫
右側の入り口Cから建物の中に入っていくジュニョン。
テピョン「ジュニョンさん!止まって!」
イヤフォンから、テピョンの声も聞こえているジュニョン。
テピョン「やつの言うことを聞いたら、危険かもしれない。止まって・・・」
しばらく、テピョンを見つめてから、そのまま、黙って、建物に入っていくジュニョン。
テピョン「ジュニョンさん!」
思わず、追いかけ始めるテピョン。
持ち場を離れて、皆が追いかけ始める。
ジュニョン≪中に入ってきたわ≫
ヒョヌ≪左に曲がって≫
ジュニョン≪左?≫
ヒョヌ≪化粧室が見えるだろう。その中に入って≫
ジュニョン≪化粧室ね?≫
テピョンも建物の中に入ってくる。
ジュニョン≪化粧室の前についたわ≫
ヒョヌ≪女性用の化粧室の隣に、用具室がある。その中に入って≫
正面のドアを開けるジュニョン。
ジュニョン≪どこにいるのよ?≫
ヒョヌ≪君の目の前に、別のドアがあるだろう?そのドアを通って出てきて≫
外に通じるドアを抜けて、出て来たジュニョン。
ジュニョン≪出て来たわ≫
ヒョヌ≪タクシーが停まってるはずだ。タクシーに乗って。運転手が目的地に連れてきてくれるから≫
化粧室の前まで来たところで、ジュニョンの姿を見失うテピョン。
外に出て、裏通りに出ると、タクシーに乗り込もうとしているジュニョンの姿を見つける。
テピョン「ジュニョンさん!」
振り返るジュニョン。
そのまま、タクシーに乗り込み、出発する。
慌てて、追いかけるが、途中で力尽き、追いかけて来たチーム長たちと合流する。
急ぎ、後を追うチーム長たち。
タクシーの車内で、念じるように、ネックレスに触れるジュニョン。
猛スピードで、ネックレスの発信場所を追いかけるテピョン。
~廃工場~
タクシーを降りたジュニョン、廃工場の中まで入ってくる。
電話に出ると、「右側の建物の2階にあがってきて」とヒョヌに指示される。
ジュニョン「2階ね?」
上がり切ったところで、周囲を見回していると、背後から、ヒョヌが現れ、ジュニョンの携帯とイヤモニを外す。
拳銃をつきつけるジュニョン。
イヤフォンを地面に落とし、靴で踏みつける。
ヒョヌ「これで、本当に一人きりになったね・・・」
GPSを頼りに、廃工場にやってきたテピョン。
テピョン「この建物です」
チーム長たちもあとに続く。
ちりじりになって、探し始める。
地面に落ちたイヤフォンの残骸を見つけるテピョン。
建物の中に上っていくと、中央におかれた椅子の前にしゃがんでいるチーム長とボンス。
パソコンの画面は、タクシーの車内が映っている。
後部座席にのっているのは、爆弾ベストを着せられ、耳にはイヤモニをつけたイ・ジュニ氏。。
ソウル中央警察署と書かれた道路案内図を見上げる。
~刑務所前~
そして、もう一人。
同じように、爆弾ベストを着て、ふらふらと歩くオ・イェジがたどりついたのは・・・刑務所。
入り口にむかって、近づいていくイェジ。
~廃工場~
周辺を見回すテピョン、すぐに、電話をかける。
放置された携帯に、着信音が響き渡る。
その音で目覚め、自分が、棺にとじこめられている、とわかったジュニョン。
★『ザ・ゲーム:0時に向かって』28話の雑感★
緊迫した状況なのは、よくわかっているんだけど・・・、ちょっと置いておこう。
秘めたる、キョンチャルオフィスラブ、万歳🙌
いや~、こんなおいしいネタがあるなら、なぜ、もうちょっと小出しにしなかったのか(笑)
なんて、もったいない!
いつもは、「スヒョンssi」って呼んでるくせに、「スヒョナ・・・」って、ちょっと呼び慣れてる感あったでしょ。
これくらいしか思い当たらん。。
もう、主人公カップルそっちのけで、俄然、興味がわくわ。。。
その後は、何事もなかったように、職務に邁進するチーム長を見ながら、ついにやけております。