ど~しよう、地味におもしろくなってきたかも。。。
 

韓国での放映は終了していますが、ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い

 

ザ・ゲーム:0時に向かって 더 게임:0시를 향하여

【Episode 21】

(前回のおさらい)

ジュニョン「でも、私の死を見ることができないのも、怖いことだろうなって。。自分のせいで、私が死ぬのを知ってしまったのは、本当に怖いに違いないなって。」

ジュニョンの言葉を遮るように、キスするテピョン。


ジュニョンの父親の忌日当日、ヒョヌが地下室の抜け穴を通って、外に出て来たとき、待ち伏せしていたテピョン。

テピョン:君がなぜ、僕のせいで死ぬのか、考えたんだ。

 

テピョン:あいつは、間違いなく、君に好意を持っているようだった。そんなあいつが、君を殺そうとしている理由を知る必要があった。

 

 

~駅~

列車を待っているジュニョン。

 

ヒョヌ:君を見ているだけで、十分、幸せな気持ちになったよ。君に慰められた。君に、死んだりせず、生きるように言われているような気がした。

 

自分を完全に消し去り、ク・ドギョンとして君の側に立てたら、もっと君に近づけるのかな?

そんな欲望を持ってしまった。だが、その望みですら、結局、父の過去のせいで、止められた。

 

ジュニョンを送ってきたテピョンが、家の外に出てくると、ヒョヌが待ち伏せている。

 

ヒョヌ「全て手に入れたなんて、思い上がるなよ。俺に手に入れられないのなら、お前も手にはできない、絶対に。」

テピョン「お前が全部わかってると思うのは止めるんだな。前に、望みはなんだ、と訊ねたよな?お前を殺す理由と、俺が死ぬべき理由を確認したかった。」

 

テピョン:そして、ようやくわかったんだ。僕が君を愛したせいで、君は死ぬのだ、と。

 

ヒョヌ「それはどういう意味だ?なんだと?」

この、本気でわかってない、不安げな表情が切なすぎる。

 

テピョン「お前は、お前が生きるために殺すと言ったよな? だが、俺は、守るために殺すんだ。」

 

ヒョヌの前に立ち、言葉を続けるテピョン。

テピョン「お前は、人を殺すのを止められないただの殺人鬼だ。お前が死ぬのはそのせいだ。」

 

立ち去ろうとするテピョンを捕まえ、必死に追いすがるヒョヌ。

ヒョヌ「お前が守ろうとしているのは、ソ・ジュニョンなんだな? 結局、俺は彼女を殺すのか?」

この、驚愕と絶望を含んだ必死な顔・・・。(涙)

 

その言い草に、いきなり、ヒョヌを殴りつけるテピョン。

地面に手を付いた表紙に、腕をつくヒョヌが反撃しないのに乗じて、何度も殴りつける。

馬乗りになり、ヒョヌの首を本気で絞めるテピョン。

かろうじて、テピョンの腕を掴み、やめさせようとするヒョヌ。

テピョン「死ね!死ねよ!」

その声に、家の中から飛び出てくるジュニョン。

ジュニョン「テピョンさん、止めて!!お願いだから。。。テピョンさん、お願いだから止めて!お願い!」

後ろから、テピョンを引きはがそうとするジュニョン。

なんとか、思いとどまるテピョン。

 

ヒョヌを病院に連れてきたジュニョンが、自分に代わって、書類を記入している姿を、腕に包帯を巻かれたヒョヌが後ろから見つめている。

それだけで、胸が熱くなってるにちがいない!

 

ヒョヌ(話にならない。俺が、この人を殺すだって?)

 

ジュニョン「どうするつもりですか?もし、あの人を通報したいなら、一緒に警察に行ってもいいですよ。」

ヒョヌ「仕事熱心なんだな」

ジュニョン「もちろんです。警察官ですから。それから、また一度でも、うちの周辺を窺ったりしたら、ストーカーとして通報しますから、覚えておいて」

ジュニョンに拒まれただけで、辛そうなヒョヌ。

ジュニョン「これが、私に同情させようとするあなたのやり方なのかどうか知らないけど、私の目には、あなたはストーカー以上の何物でもないわ」

冷たく言い放つと、立ち去ろうとするジュニョン。

その腕を掴み、振り向かせるヒョヌ。

ジュニョンに聞いてほしいこと、話したいことが一杯あるのに・・・。えーんえーん

 

今度は、そのヒョヌの腕を取るテピョン。

テピョンに掴まれた瞬間、真顔に戻ってしまうヒョヌ。。。(涙)

テピョン「聞いてなかったのか? 嫌がってるだろう?」

ヒョヌの腕を下ろすと、にむかって、「先に出てていいよ」と告げるテピョン。

そう言われても、さっき、思いっきり、ボコったしなぁ。

不安そうに、テピョンを見つめるジュニョン。

テピョン「大丈夫だよ」

何度も頷き、ちらりとヒョヌを見てから、先に、処置室を出ていくジュニョン。

その後ろ姿を悲しそうに見送るヒョヌ。

 

テピョン「最後の警告だ。自首しろ」

 

病院の外に出てきたテピョンと、ジュニョン。

タクシーを呼び留め、「送っていくよ、乗って」とジュニョンに声をかけるテピョン。

ジュニョン「あの・・・今夜、テピョンさんの家に泊まってもいい?」

テピョン「・・・え?」

うお~~、さすが、後半に向けて、進展をみせる率高しの傾向がある韓ドラ11話(21-22話)!(笑)

でも、こういうふりがある場合は、大抵、外されるよね(笑)

 

ジュニョン「だめ?」

テピョン「ああ・・・ダメってわけじゃないけど・・・」

動揺を隠すの、必死すぎ。

テピョンに近寄ってくるジュニョン。

ジュニョン「私が側にいたら、それほど不安にはならないでしょう?」

 

さりげなくすればするほど、意識しまくりがモロバレのテピョン。。。

テピョン「あの・・・先生様の部屋に、ベッドがあるんだけど、僕の部屋のほうがいい?」

ジュニョン「いいえ。私は、そこのソファで寝るわ」

テピョン「あ~あ~、ちょっと・・・」

思わず、ジュニョンの腕を掴んでしまうテピョン。

今日は、よく腕を掴まれるヒロイン(笑)。

ちらりと、自分の部屋に視線を向けるテピョンを、じっと凝視するジュニョン。

え?・・・と逆に戸惑うテピョン。

ふふふ、この間は、強引に部屋に連れていって、ピストルを構えられたんだっけ(笑)

テピョン「ええっと・・・着替えが必要だよね?・・だよね?」

部屋に行きかけて、そのまま、後ろ向きで下がってくるテピョン。

テピョン「・・・楽な服がいいよね?」

ジュニョン「ええ・・・」

テピョン「うん・・・楽な服・・・ちょっと待ってて」

 

デート前の女の子のベッドの上みたいになってる(笑)

 

テピョン「あ~~~、こんなの着せられないだろ、あ~~まったく」

 

テピョンが自分の部屋着と格闘しているその頃・・・(笑)


~バスルーム~

鏡の前に立つジュニョン。

首元のネックレスを、手で触れてみる。

 

テピョン:僕が死ぬとき、持っていたネックスレスです。

鏡に映る自分を見るとき、僕はいつも手にそのネックレスを持っているんです。

 

ジュニョン(毎日、ここで、自分の死を見ているのかしら・・・)


その時、ドアの向こう側で、「ジュニョンさん」と声をかけてくる。

ジュニョン「はい?」

テピョン「ドアの前に、着替えを置いておくから、着替えてね」

ジュニョン「ええ。ありがとう」

 

自分のベッドに、ファブ○ーズをかけまくってるテピョン(笑)

まぁ、CM撮るなら、こんな小綺麗な部屋じゃなく、思春期男子の部屋のほうが、断然、面白いだろうけど(笑)

 

タオルをもって、着替えてきたジュニョンが登場。


普通のトレーナーだった。。。

さすがに、ジュニョンは、“彼シャツ、萌え袖”ってキャラじゃないよね(笑)


テピョン「よく似合ってる・・・」

ジュニョン「そう?」

テピョン「うん・・・、あ、どう考えても、やっぱり、ソファよりもこっちで寝たほうが・・・」

ジュニョン「私たちが同じベッドで一緒に寝るのなら、(その時は)ここで眠ることにするわ」

テピョン「え・・・え・・・え?」

ジュニョン「だから、私の気が変わらないうちに、ここで寝てちょうだい」

テピョンの手から枕を取り上げると、後ろ手に、「おやすみ~~」と手を振りながら、通路の扉をしめるジュニョン。

テピョン「お、おやすみ・・・↓」

 

完全に、主導権はジュニョンじゃん(笑)

 

~リビング~

ソファで眠るジュニョンをじっと見つめるテピョン。

額にかかる髪を、指でそっと整える。

これ、お約束です。

毛布を肩まで引き上げると、立ち上がって部屋に戻っていくテピョン。

あ~、ジュニョン、起きてるパターンだよね。

 

翌朝、テピョンのベッドで目覚めるジュニョン。

枕元に置かれた朝食と、テピョンのメモを手に取る。

テピョン《よく眠れた? 快適じゃなさそうだったから、ベッドに移したんだ。帰るまえに、朝食を食べていって・・・》

 

急いで、リビングのほうに向かうと、通路の扉が、先に開き・・・。

イ秘書と鉢合わせ。

ちらりと、テピョンの寝室のほうに目をむけると、口元が「オモオモオモオモ・・・」って動いてるみたい。。

これって、女っ気がないと思ってた弟の家で、彼女と鉢合わせしたみたいな感じ?

イ秘書「外にある車は誰のかしらって不思議に思ってたの」

ジュニョン「あ・・ああ、ええ」

イ秘書「テピョンさんは、もう出かけられたみたいですね。車がなかったから・・・」

ジュニョン「そうみたいですね。そうだったかも」

 

イ秘書&ジュニョン「「誤解しないでください!」」

二人同時だ(笑)

 

イ秘書「遺産に関する書類を持って来ただけなの」

ジュニョン「急いで、出勤しないとならないので・・・」

イ秘書「ああ、それじゃ、どうぞどうぞ」

再び、扉を閉めるイ秘書。

 

あ~~~っと、絶対、誤解されたと頭を抱えるジュニョン。

まだ、なんにもしてないのにね(笑)← え、そこじゃない?

 

~ペク先生のお墓~

先生の墓前に、やってきたテピョン。

お花を捧げ、婚約者と一緒に写した写真立てを置き、好きなお酒を注ぐ。


テピョン(先生様。毎日、怖いことを考えてしまうんです。でも、本当にすべきなのか否か、ずっと考えに考え抜いています。)

 

~ヒョヌの家~

じっと、ソファに座っているヒョヌ。視線の先には、柱にかけられた十字架。

立ち上がり、乱暴に、十字架を取り外す。

 

テピョン:皆を守ることができるでしょうか? ジュニョンさんを守れるでしょうか?たとえ、夢の中でも、先生に会いたいです。ペク先生様、どうしたらいいですか?

 

空を見上げるテピョン。

 

ヒョヌがいなくなったあとには、壊された十字架が床の上に、無造作に投げ出されている。

 

~田舎道~

埃をかぶった、自動車のフロントガラスに息を吹きかけたり、袖で拭って、中を見ようとするパク記者。

警官「イ・ジュニさんが行方不明になったようです。我々は現在、墓地に来ています。車両のナンバーは・・・」

無線で本部と連絡を取っている警官。

 

イェジ「チーム長の携帯は、この周辺で切られたみたいです。本当になにか起きてたらどうしたらいいんでしょうか?」

パク記者「でも、なんでここなんだ?」

イェジ「え?」

パク記者「ミジンの遺灰もないし、チョ・ピルドゥの遺体があるわけでもない・・・。それなのに、どうしてここなんだ?」

ずっと、引っかかっている様子のパク記者を見ながら、ふと思い出したイェジ。

イェジ「・・・亡くなった方がいます」

パク記者「え?」

イェジ「強力1班が総出で出動したんですが、自殺だったんです」

パク記者「自殺なのに、なんで、強力班が出動するんだよ?」

イェジ「チーム長様も同じことを言われて、自殺じゃないと疑っているようでした。それから、私に、ク・ドギョンを調べるようにって言ったんです」

パク記者「死んだ人間が誰かなのか、確認したか?」

イェジ「はい。名前は、ペク・ソンウォンさん。ク・ドギョンが検死を担当しました」

イェジのメモをひったくるパク記者。

 

~強力班のオフィス~

事件ボードの前で、真剣に眺めているジュニョン。

コーヒーを持って近づいてくるテピョン。

テピョン「午後から出勤すると思ってた。さぁ・・」

コーヒーを渡すと、「早かったんだね」

ジュニョン「ええ。それからね・・・朝食のことなんだけど・・・」

周囲に誰もいないか、ちらっと確認するジュニョン。

ジュニョン「ごめんなさい。急いでて、食べられなかったの」

ああ、平気だよ、と微笑むテピョン。

あ、イ秘書に誤解されたことも言っておいたほうがいいんじゃないかな(笑)

 

その時、突然、入り口から大声が聞こえてくる。

パク記者「違うって言ってるでしょう。取材じゃなくて、ただ、ソ刑事様に会いたいだけなんだって!」

いませんよ、と言って、阻止しようとするボンスとガンジェ。

緊急なんだと、騒ぎたてるパク記者。

 

結局、みんなで事情をきくことに・・・。

ジュニョン「つまり、イ・ジュニさんが失踪したっていうことですか?」

パク記者「ええ。チーム長様は、ク・ドギョンを追いかけてたんで、それで、言えなかったんです。これには、ペク・ソンウォンさんの死が関係してると思ってますが、なにかご存じじゃないですか?」

突然、ペク先生の名前が出てきて、反応するテピョン。

テピョン「なぜ、ペク先生が亡くなったことを知ってるんですか?」

イェジ「ペク・ソンウォンさんが亡くなったあの日、チーム長様は、自殺ではないと疑ってました。ク・ドギョンさんと、チョ・ヒョヌとの関係を調べろと言われました」

テピョン「奴を尾行してたんだ・・・。イ・ジュニさんは、ク・ドギョンとチョ・ヒョヌが同一人物だと知らなかったから、彼女に調べろと依頼した」

パク記者「それじゃ、チョ・ヒョヌがペク・ソンウォンさんを殺したと?」

ハンチーム長「まだ、捜査中だ。詳細は答えられない」

パク記者「そんなこと言ってる場合ですか? もし、そいつが、チーム長を拉致・・・してたら、チーム長が危険じゃないですか!」

ジュニョン「できるだけ早く、居場所を見つけるよう、努力しますから、どうか、我々を信じて、待っていてください」

ハンチーム長「ガンジェ・・。」

ガンジェ「聴取室で、陳述書を書いていただきます。こちらにどうぞ」

行きましょう、と、イェジも声をかける。

いきなり、興奮してみせたりして、今は、がくっと、ぼ~っとしちゃったり、この記者もなかなかわかりにくいキャラクターよね。

 

パク記者たちがいなくなってから、「イ・ジュニさんの死は、どんなだ?」とテピョンに訊ねるチーム長。

一斉に、テピョンに視線が集中する。

チーム長「新聞で、写真も見たんだろう?もしや・・・」

テピョン「いえ。まだ、生きてます。どちらにせよ、イ・ジュニさんは、キム・ヒョンスと一緒に、家に監禁されているに違いありません」

ジュニョン「家って、チョ・ヒョヌの家のことを言ってるの?」

ちょっとだけ、躊躇うテピョン。

テピョン「実は、チョ・ヒョヌが昨晩、ジュニョンさんの家にやってきたんです」

驚くボンス。

チーム長「ジュニョンの家に?」

テピョン「ええ。奴の家の外には、記者たちが張り付いています。どうやって気づかれずに、外に出られたのか不思議でした。それで、あの家に、小さな通用口があるのを見つけたんです」

チーム長「キム・ヒョンスを隠した時も、そのドアを使ったんだな」

ジュニョン「一度、捜索がはいったので、逆に安心な場所だと考えているかもしれません」

ボンス「ですが、令状なしに捜索できるとは思えませんが、どうしますか?」

手詰まり・・・となったその時、ジュニョンの携帯が鳴りだす。

発信者を見て固まるジュニョン。

テピョン「誰なの?」

ジュニョン「チョ・ヒョヌからです」

意を決して、電話に出るジュニョン。

 

ジュニョン≪もしもし?≫

ヒョヌ≪忙しそうだね。電話にでるのに、時間がかかった≫

ジュニョン≪なにか御用ですか?≫

ヒョヌ≪・・・・自首するよ。待ってて。 すぐに向かうから≫

呆然と、切れたばかりの携帯を見つめるジュニョン。

ジュニョン「チョ・ヒョヌが・・・自首しにこちらに向かうそうです」

 

~ヒョヌの自宅~

玄関のドアを開く前に、少しだけ、呼吸を整えるヒョヌ。

外に出ても、すぐには気づかれることなく、外階段を下りているうちに、誰かの「ク・ドギョンだ」の声で、たちまち取り囲まれてしまう。

ゆっくりと降りていくヒョヌ。

 

~係長室~

ハンチーム長「チョ・ヒョヌが自首してくるそうです」

ヤン係長「え? 自首だと?本当か?」

ジュニョン「ええ、むかっているそうです」

ヤン係長「ああ、読めない奴だな、まったく」

それ、ちょっとだけ、気持ちわかる。。。

 

~タクシーの中~

一人、後部座席にのり、考え事をしているヒョヌ。

まぶしそうに、ふと空を見上げているうちに、力なく窓にもたれる。

ガラス窓を降ろし、そのまま、頭を窓枠に預けるように、外の風をあびている。

 

~聴取室~

ガンジェに指示されたように、陳述書を記載しているパク記者の隣で、携帯をチェックしていたイェジの顔色が変わる。

イェジ「先輩・・・」

携帯の画面を見せる。

パク記者「これ、今のか?」

そのまま、画面をガンジェに見せるパク記者。

 

≪元監察官、出頭予定≫

 

パク記者「なにか聞いてますか?」

 

ニュースを確認している強力班。。。

アナウンサー≪速報です。イ・ミジンさん殺害の容疑で、緊急逮捕された元監察官、ク・ドギョンさんが、警察との協議のうえ、出頭することになった模様です。証拠不十分により釈放されたク・ドギョンさんは、連続殺人犯チョ・ヒョヌの息子と、孤児院での友人だったことが判明し、容疑が大きくなりました。そのうえ、最近になって、担当していた刑事がチョ・ピルドゥさんの冤罪を発表しました。このことが、今回の彼の自首に影響したとみる向きもあります≫

食堂のテレビで、ニュースを見ているナム・ウヒョン。

ウヒョン≪おお、ジュニョガ・・≫

ジュニョン≪もしかして、テレビのニュース、ご覧になってますか?≫

ウヒョン≪ちょうど見ていたよ。チョ・ヒョヌが自首するんだな≫

ジュニョン≪ええ。むかってるそうです≫


ヒョヌが何を考えているのか、探ろうと考え込むウヒョン。

 

~中央署 正面玄関~

一台のタクシーが入ってくる。

ヒョヌが降りると、騒ぎ立てるマスコミの中に、イェジもいた・・・。

冷たい無表情のまま、一瞥すると、まっすぐと正面玄関に入ろうとするヒョヌ。

マスコミを制止しながら、なんとか、ク・ドギョン(ヒョヌ)を署内に入れるガンジェやボンス、他、刑事たち。

 

呆然としたまま、立っているパク記者。

イェジ「先輩、写真、撮れました?」

パク記者「え?」

イェジ「写真、撮れなかったんですか?」

今頃、気づいたように、「あ~」と肩にかけたカメラを手にするパク記者。

 

~取調室~

中に入ってくるヒョヌ。

ガンジェ「向こうに座ってください」

悠然と腰を降ろすヒョヌ。

ガンジェ「手をどうかしたんですか?」

それには答えず、机の上の埃を吹き飛ばすふりをするヒョヌ。

 

~オフィス~

ヤン係長「チョ・ヒョヌは、本当に自白しにここに来たんだよな?」

そこへ、ボンスが飛び込んでくる。

ボンス「どうしましょうか?キム・テピョンとしか話をしないと言ってます」

ヤン係長「そんなのできるなんて、誰が言ったんだ?ああ、まったく・・・」

ハンチーム長「証拠を見つけることが、我々の優先事項です。要求に従うべきでしょう」

ヤン係長「あぁ、そうですねぇ。そうしましょう、チーム長様」

頭なんかさげちゃったりして、自分の代わりに、指示を出すチーム長に嫌味をかますヤン係長。

ヤン係長「おい、キム・テピョン。こっちにこい。早く来い」

近づいてくるテピョン。

ヤン係長「我々を助けてくれるんだよな?」

テピョン「はい」

ヤン係長「よし、行くぞ」

取調室に向かうヤン係長。

心配そうなジュニョン。

ジュニョン「テーブルの下に、録画ボタンがあるわ。中に入ったら、まず、そのボタンを押して。そうすれば、あなたの声を聴けるから。」

テピョン「わかったよ」

 

テピョンが入室してくると、少し、身を起こし、手で座るように示すヒョヌ。

相対して座る二人の様子を、となりのモニタールームで見ている一同。

ヒョヌ「まだ、警官の前で自分が自殺するのかどうか、聞きたいんだ」

テピョン「すべての罪を認め、これまでに犯した罪を償えば、お前の死もまた、変わるだろう」

ヒョヌ「ふっ・・・」

鼻で嗤うヒョヌ。

テピョン「はじめよう」

録画ボタンを押すテピョン。

 

テピョン「名前は、ク・ドギョンだな?」

ヒョヌ「いや。もう、誰もが、俺がチョ・ヒョヌだと知っていると思ってたよ。」

テピョン「単刀直入に聞こう。ク・ドギョンを殺したのか?」

ヒョヌ「ああ」

テピョン「ミジンは?」

ヒョヌ「ああ。俺が殺した」

テピョン「ペク先生様も殺したのか?」

ヒョヌ「・・・・ああ」

少しだけ溜めてから、答えるヒョヌ。

ヒョヌ「その証拠も持ってきたよ」

内ポケットから、メモリを取り出すヒョヌ。

なんで、事前に、身体検査しないの??

なんか、武器とか持ってたら、ど~すんの?

バンとテーブルにたたきつける。

ヒョヌ「証拠を見つけるのは簡単じゃなかったはずだが、お前はそれを捨てたじゃないか」

これって、配水管のことよね。 

ガンジェに、メモリを取ってくるように指示するヤン係長。

 

すぐに再生される浴室での犯行画面。

食い入るように、見つめるジュニョンたち。

 

ヒョヌ「今度は、キム・テピョンさんが答える番だな。君が望んだとおり、自首し、自分の罪も償うつもりだ。それで、俺の死は変化したのか?」

ヒョヌの顔を見つめるテピョン。

ヒョヌ「俺が、ソ・ジュニョンを殺してないところが見えたのか?!」

大声を出すヒョヌ。

ヒョヌにとっては、他のことはどうでもいいのね。

ただ、自分がソ・ジュニョンの命を奪うなんて、それだけは絶対に避けたいのね。

その大声に、モニタールームのジュニョンたちが、取調室に視線を向けた時、さっと、録画ボタンを停めるテピョン。

ヤン係長「なにしてるんだ!」

 

小声で訊ねるヒョヌ。

ヒョヌ「どうした? 死は変わらなかったのか?」

なんと言うべきか、必死で考えるテピョン。

テピョン「いや、変わった」

疑うように、じっと、テピョンを見つめるヒョヌ。

テピョン「お前は刑務所で死ぬんだ。だから、すべての犠牲者のために、そこで一生、償いながら生きるんだな」


モニタールームで、その意味を考えるジュニョン。

その時、ボンスが「これを見てください」と、チーム長たちに声をかける。

ヤン係長「どうした?」

画面の中では、排水管の中に残った血液を、カメラに見せつけるように、睨み付けながら、床にぶちまけているテピョンの姿が映っている。

 

ヤン係長「なぜ、キム・テピョンは奴に代わって、これを捨てたんだ?」

その映像を見ていたジュニョンが、取調室に入っていく。

 

ジュニョン「チョ・ヒョヌさん、あなたをペク・ソンウォンさんの殺害容疑で逮捕されます。そして、ク・ドギョンさん殺害及び、身分詐称の疑い、イ・ミジン殺害容疑もあります。あなたは弁護士に相談することも出来ます。」

そうジュニョンが、ヒョヌの容疑を告げながら、ヒョヌの腕を取ると、思い切り、振りほどくヒョヌ。

再びテピョンに、問いただす。

ヒョヌ「もう一度、彼女を見て、俺に言え。本当に、死は変わったのか?俺が、この女性を殺さないのは確かなんだな?」

ちらりと、不安そうに、テピョンを見るジュニョン。

テピョン「そうだ。死は変化した。お前は、彼女を殺したりしない」

テピョンの真意をはかるように、見据えるヒョヌ。

 

★『ザ・ゲーム:0時に向かって』21話の雑感★

 

ついつい、ヒョヌの立ち位置に立ってしまうのは、ヒョヌと同期を取りたいからではなく、片想いの味方だからです!


でも、今回のお助け画像、ヒョヌのアップも多いですよね。

認めます。

表情と気持ちが、ちょうどうまーくリンクするんだもの。

“語りたい欲求”を刺激されまくりです。

 

★『ザ・ゲーム:0時に向かって』22話に続く★